バルプロ酸ナトリウムの副作用を解説!てんかんにも効くか?
バルプロ酸はてんかんの発作を予防するために用いられる薬の1つです。
今回はそんなバルプロ酸についてはじめ君親子と神田先生と一緒に見ていきます。
今回は3つの見出しに分けてバルプロ酸の効果と副作用、さらにはバルプロ酸の種類についてもお伝えしていきます。
では、早速見ていきましょう。
バルプロ酸徐放錠の効果を分かりやすく!てんかんに効果的?
では、まず最初にバルプロ酸の効果についてお伝えしていきます。
バルプロ酸はてんかん発作を予防するのに効果的な薬の1つです。
バルプロ酸を服用することでどのようにして、てんかん発作を予防できるか簡単に解説していきます。
てんかんとは脳の神経が興奮してしまうことにより、発作や意識障害が生じてしまうことです。
そこでバルプロ酸を服用すると、神経興奮を抑えるCl-を増やしてくれる作用が働きます。
Cl-が増えることで、てんかん発作を予防してくれるのです。
バルプロ酸を服用することで、
・意識が数秒〜数十秒なくなる
・体がけいれんを起こす
・口から泡を吹いて、倒れる
上記のような様々なてんかん発作を予防するのに効果的です。
バルプロ酸を服用することで80〜90%の人がてんかんに対して、有効的であったということも分かっています。
またバルプロ酸はてんかん発作の予防以外にも、片頭痛の予防に用いられるケースもあります。
バルプロ酸徐放錠の半減期は12時間程度です。
ちなみに半減期とは血液中の薬の濃度が半分になるまでの時間のことです。
またバルプロ酸徐放錠を服用してから10時間程度で薬の血中濃度がMAXとなります。
薬の血中濃度がMAXに到達するまでの時間が短ければ短いほど、効果の強さが最高になるまでの時間が短いことになります。
バルプロ酸徐放錠は即効性はありませんが、その分ゆっくり長く効果が持続するのが特徴です。
バルプロ酸徐放錠の副作用を分かりやすく!
では続いて、バルプロ酸の副作用についてお伝えしていきます。
バルプロ酸は重い副作用が現れにくい安全性の高い薬ですが、どのような副作用が現れやすいかについても念のため把握しておきましょう。
バルプロ酸を服用したときに、
・めまいが生じたり、ふらつく
・食欲が増えたり、減ったりする
・下痢や便秘になる
具体的には上記のような副作用が、現れてしまうことがあります。
副作用の症状が辛い場合には、必ず医師に相談をするようにしましょう。
バルプロ酸は先ほどお伝えした副作用の他に、飲み始めにも注意すべき副作用があります。
具体的には、
・熱が出てしまう
・嘔吐してしまう
バルプロ酸を服用して肝臓に負担がかかることにより、上記のような副作用が生じることがあります。
また重大な副作用として、
・おかしな言動をする
・発疹ができでしまう
・痙攣したり、手足がしびれる
などの症状が現れることがあるので、念のため注意をするようにしましょう。
(ただ上記のような重大な副作用が現れることはほとんどありません。)
それ以外でも何かおかしいと感じた場合には、必ずかかりつけの医師・薬剤師に相談するようにしてください。
バルプロ酸の種類を分かりやすく!
これが最後の見出しです。
最後の見出しでは、バルプロ酸の種類についてお伝えしていきます。
バルプロ酸には、
・バルプロ酸ナトリウム錠100mg、200mg
・バルプロ酸ナトリウム徐放錠100mg、200mg
・バルプロ酸ナトリウム細粒20%、40%
・バルプロ酸ナトリウムシロップ5%
上記の7つの種類があります。
細粒タイプ・シロップタイプのバルプロ酸は錠タイプのものが飲みにくいという人でも、服用することができます。
普通の錠と徐放錠の違いは、徐放錠の方がゆっくり長く効果が持続します。
徐放錠タイプ・普通の錠タイプのそれぞれの2つのバルプロ酸の違いは見てもらえば分かると思いますが、バルプロ酸に含まれている薬の成分量が違うだけです。
薬の服用量は年齢・症状によって異なるので、年齢・症状によってこれらの薬が使い分けられます。
またバルプロ酸は小児に対して処方されることもあります。
小児に対しては、服用しやすいようにシロップタイプや細粒タイプのバルプロ酸が処方されることが多いです。
では、まとめの方に移っていきます。
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まとめ
では、今回のまとめの方に移っていきます。
今回はバルプロ酸の効果や副作用を中心に様々なことをお伝えしてきました。
要点を押さえると・・・
1.バルプロ酸はてんかん発作を予防するのに効果的!
2.バルプロ酸は副作用でめまいがしたり、食欲が増えたり減ったりすることがある!
3.バルプロ酸には7つの種類がある!
今回の内容をまとめるとこのようになります!