手のひらに筋肉痛のような痛みが!その原因と治し方!
手のひらに筋肉痛のような痛みが出たことがあるという方はいませんか?
手のひらが筋肉痛になるなんてあまり聞いたことがありませんが、手のひらにも筋肉があるわけですから筋肉痛になる可能性はもちろんあるのです。
今回はそんな手のひらの筋肉痛の原因と治し方について見ていきます。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
手のひらが筋肉痛のように痛いのはなぜ?
それでは手のひらに筋肉痛のような痛みがでるのはなぜなのでしょうか?
足やお腹の筋肉痛のように、手のひらの筋肉を使いすぎたことによって起こる痛みももちろんあるでしょう。
また、手を使う時、手だけで動かしているわけではなく、実際は腕・手首なども使って手を動かしているのです。
ですから、腕や手首に問題が発生すると手のひらに筋肉痛のような痛みやしびれが現れることがあります。
手のひらに筋肉痛のような痛みが起る6つの原因
手のひらに筋肉痛のような痛みがおこる原因が、
・手の使い過ぎ
・腕・手首に負担がかかる
によって生じるものであるならば、日常生活にその原因があるのではないでしょうか。
考えられるのは次の6つの原因です。
・携帯を片手で持って操作し続ける
・パソコンのキーボードを打つ時に手首が下がってしまい負担がかかっている
・ピアノやバイオリン・ギターなどの楽器の練習で手を酷使する
・妊娠していて手がむくんでいる
・キーボードを打つ時や字を書くときなどに力が入りすぎている
・姿勢が悪い
これら6つの原因で、手が疲れて筋肉痛の様な痛みがでたり、腕や手首を痛めてしまい、手のひらに痛みが生じているのです。
手のひらに筋肉痛のような痛みが出た時に疑う病気
手のひらの筋肉痛のような痛みは疲れや神経を圧迫していることによって、おこる物だけではありません。
中には病気が隠れていることもあるので、注意してください。
手根管症候群
手が痛む原因の中に手首を痛めていることがあると説明しましたが、手首には神経がたくさん集まっている手根管という場所があります。
その手根管が炎症を起こすことで、手根管を通っている神経を圧迫して起こるのが手根管症候群という病気になります。
最初は手のひらや指にしびれるような痛みが出てきます。
手をよく使う人の他に、妊婦さんや更年期の女性に多く見られます。
女性ホルモンの分泌によるむくみが原因になっていることもあるようです。
左右の手の甲をくっつけて手首を直角に曲げると痛みがでてくる場合は手根管症候群の可能性が高いので、整形外科を受診してください。
ひどくなると手の筋肉が痩せて、手が動かしにくくなり細かい作業ができなくなるので早めに受診しましょう。
腱鞘炎
手を使い過ぎることによって起こる腱鞘炎、この腱鞘炎が原因で手首から、指まで痛みが生じることあるのです。
この場合、範囲が広いことからどこの痛みか特定することができずに、手のひら全体が痛いと感じることがあります。
手を休めることが大事ですが、痛みが強い場合は整形外科を受診してください。
肘部官症候群
肘の内側にある肘部官というところを通っている神経が圧迫されておこる病気です。
手のひらの筋肉痛と肘、一見関係ないように思えますが、肘が炎症を起こすことで、手のひらに痛みが出ているのです。
・日常で同じような動作を繰り返している人
・スポーツをしている人
などは要注意です。
また、歳をとって骨が変形した人が発症することもあります。
手のひらの内側半分が痛い、薬指と小指から手首にかけて痛みがあるという人はこの病気を疑ってみてください。
ガングリオン
手のひらにしこりができることがあります。
このしこりが神経の近くにできることで、手がしびれて筋肉痛のような痛みが出ます。
ガングリオンは良性の腫瘍ですので、心配はないのですが、大きかったりできた場所によって神経を圧迫して痛みがある場合は手術で取ることもあります。
痛みだけでなく、しこりがある場合は整形外科を受診してください。
手のひらに筋肉痛のような痛みが出た時の対処法
手のひらに筋肉痛のような痛みが出ると仕事に支障がでたり、家事や育児に支障が出てしまいます。
なにより、痛みを我慢するのが大変です。
痛みが出た時に自宅でもできる痛みの対処方法について5つ紹介します。
熱があるときは冷やす
手のひらや手首など、患部が熱をもっているときは熱がある部分を冷やします。
保冷剤や氷をタオルでまいて患部にあててください。
あまり長く冷やし続けると冷やし過ぎになってしまうので、30分くらいで十分です。
市販の痛み止めを使う
これはあくまでも病院へ行くまでの対処法です。
手が痛むけれどなかなか病院へ行く時間がとれないことは多いと思います。
仕事が休めない、子どもがいるので病院へ行くのが大変など、そんな時の一時的な痛み止めとして市販の薬を服用するのは良いでしょう。
しかし、痛み止めを飲んだからといって症状が回復するわけではないので、無理をしないようにしてください。
手を固定する
手を固定するのは痛みを緩和することにはなりませんが、手を固定することで手が動かしにくくなり、患部に負担がかからなくなる効果があります。
薬局に売っているサポーターをつけたり、テーピングで固定することで症状が悪化するのを防いでくれます。
お湯に手をつける
これは初期の症状に効果的です。
患部に熱がないことを確認してから温かいお湯に手をつけてください。
手の緊張が解けてリラックスすることで筋肉痛のような痛みが緩和してきます。
マッサージ
手のひらから指まで軽くマッサージしましょう。
あまり強くもみすぎると痛みがひどくなることがあるので、やさしく気持ちが良いと感じる程度の力でマッサージしてください。
お湯に手をつけた状態でマッサージするとさらに効果的です。
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手のひらの筋肉痛のような痛みを予防する3つの方法
てのひらに筋肉痛のような痛みがでる原因と痛みを緩和する方法について説明してきましたが、できることなら起こしたくないこの痛みの症状。
普段からの予防が大切になってきます。
手のひらに筋肉痛のような痛みが出る症状を予防するための3つ方法について紹介します。
手を使い過ぎないようにする
まず、第1に手を使い過ぎないということが何より大事です。
そうは言っても仕事や家事・育児でどうしても使うことの多い手。
そんな時は仕事の合間に必ず休憩をいれるようにしてください、
その休憩の間にスマートフォンを使うようでは意味がありません。
休憩の間はしっかりと手を休めてあげましょう。
マッサージ・ストレッチ
「少し手が疲れたな」と思ったら、痛みが出る前にマッサージやストレッチをしましょう。
片方の手のひらをもう片方の親指でもむと痛気持ちよく手がスーッと軽くなります。
また指を反対の手で反らすように押したり、手首を曲げるストレッチも効果的です。
この時親指だけは一緒にストレッチできないので親指だけ別にゆっくり反らしてください。
お風呂の中や休憩中、気が付いた時にこのマッサージやストレッチをすると効果的です。
手だけでなく肩や肘もあわせてストレッチすると、血行がよくなり痛みを予防してくれます。
姿勢を正しくする
パソコンのキーボードを打つ時、自分にあった高さに調節して正しい姿勢で打つことで手首にかかる負担を減らすことができます。
字を書く時、家事をするとき、子どもをだっこするときなども正しい姿勢をとっていれば負担を減らすことができますから、普段から姿勢を正しくすることを意識してみてください。
これら3つの予防法で手のひらに筋肉痛のような痛みがでる症状を予防していきましょう。
しかし、それでも痛みが出てきてしまったら、我慢せずにゆっくり休むこと、痛みがひどい場合は病院を受診することをおすすめします。