人差し指の付け根が痛い原因と対処法!腫れているときは?
人差し指の付け根が痛い!
指を動かすと痛みが生じて、重い物を持つことも、パソコンのキーボードを打つのもつらいという症状に悩まされたことはありませんか?
人差し指の付け根が痛い原因は何なのでしょうか?
また、腫れてしまっているときはどうすればいいのでしょうか?
今回はつらい人差し指の付け根の痛みと腫れの原因と対処法について解説していきます。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
人差し指の付け根が痛いのはなぜ?
人差し指の付け根が痛いのは、腱鞘炎が原因であることが非常に多いです。
腱鞘とは、筋肉と骨をくっつける役割のある腱がスムーズに動くことができるように、腱の通り道としてトンネル状に腱を包んでいる部分です。
この腱や腱鞘が、摩擦や圧迫などが原因で炎症を起こした状態が腱鞘炎です。
手首や指の付け根は腱鞘炎を発症しやすい場所です。
指の付け根が腱鞘炎になると痛み、腫れ、だるさ、動かしにくさなどの症状がでます。
人差し指の付け根が痛い原因はなに?
人差し指の付け根が痛む原因は腱鞘炎であることが考えられますが、それではなぜ腱鞘炎になってしまうのでしょうか?
人差し指の付け根が腱鞘炎になる原因は4つあります。
・長時間、パソコンを使う
・楽器を演奏することが多い
・加齢により腱鞘が衰えている
・ホルモンバランスの乱れ
特にパソコンを良く使う人は、タイピングやマウスをクリックする時に人差し指を使うことが多いので、腱鞘炎になりやすいのです。
人差し指の付け根が痛いときに考えられる病気
人差し指の付け根が痛む原因は腱鞘炎だけとは言い切れません。
人差し指の付け根が痛む原因となる病気について解説します。
リウマチ
リウマチは体の免疫機能を保つリンパ球が自分自身を攻撃することによっておこる病気です。
指だけでなく体中の関節に発症します。
関節リウマチは、指の付け根に現れることもあります。
・指の付け根が痛い、腫れている
・指の痛みが左右対称に出ている
・朝起きたときに手の関節がこわばる
といった症状があればリウマチを疑ってください。
炎症が続くと関節が壊れ、変形してしまうこともあります。
病院を受診して治療することが大切です。
ばね指
ばね指は腱鞘炎の1つなのですが、
・指を曲げようとするとカクンとした衝撃を感じる
・伸ばそうとするとばねのように勢いよくはじける
・指の付け根が痛み、腫れる
というような症状がでます。
仕事や家事で指をよく使う人や、出産後や、更年期の女性がなりやすいと言われています。
安静にして、しっかり治療を行うことで治すことができます。
また、糖尿病を患っている人や透析を受けている人もばね指になりやすいので、注意してください。
人差し指の付け根が痛い、腫れているときの対処法
人差し指が痛い。もしくは腫れているとつらいだけでなく、日常生活にも影響がでてしまいます。
そういった症状はパソコンで仕事をしている人にとって大問題です。
つらい痛みや腫れがあるときはどうすればいいのか、痛みや腫れを緩和する対処法について解説していきます。
安静にする
痛みや腫れがあるときは、安静にすることが大切です。
しかし、家事をする主婦や、パソコンを使って仕事をする人などは、そう簡単に休むわけにはいかないでしょう。
しかし、痛みを感じたときに安静にしていないと、さらに悪化して何日も仕事を休まないといけないことになってしまうかもしれないのです。
無理はせずに、できるだけ安静にすることを心がけてください。
固定する
サポーターやテーピングで固定することで、指を動かしにくくなり、負担が減るので、痛みを緩和することができます。
固定することで痛みを抑えているだけなので、固定した後も安静にすることは忘れないでください。
温める
腱鞘炎の場合、しっかり温めて、血流をよくすることで、痛みを緩和することができます。
お風呂などで温まり、固まった筋肉や腱をほぐしてください。
お風呂の中でマッサージをすると効果的です。
ただし、腫れがある場合、熱を持っている場合は温めてはいけません。
反対に、冷やすことで腫れや熱を取ることが大切です。
腫れや熱が取れたら、次は温めるようにしましょう。
シップを貼る
ドラッグストアや薬局に行けば、消炎鎮痛効果のあるシップを買うことができます。
腫れや熱がある場合は冷感シップを、痛みだけの場合は温感シップを貼るようにしましょう。
シップを貼った上から固定すれば、しっかり指を守ることができます。
市販の痛み止めを使う
ドラッグストアや薬局には痛み止めも売っています。
痛みを緩和するには効果があるかもしれませんが、これは最終手段だと思ってください。
痛みがあるけど、どうしてもこの日だけは仕事を休むことができないなど、やむを得ない場合だけ使うようにしましょう。
なぜなら、痛み止めを使って痛みがなくなると、ついつい指を使って腱鞘炎を悪化させてしまうからです。
痛みがあるとき、腫れがあるときはこの5つの対処法を試してみてください。
しかし、あくまでも対処法ですから、早めに病院を受診してきちんと治療することをおすすめします。
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人差し指の付け根が痛い・腫れる症状を出さないための予防法
手の使い過ぎや、ホルモンバランスの乱れ、加齢による衰えからくる、腱鞘炎のつらい症状。
それでは、このつらい症状をおこさないための予防法について解説していきます。
休憩をとる
長時間、指を使う仕事をした時や、少し指が疲れたなと感じた時は、休憩ととるようにしてください。
少しでも違和感がある時に、しっかり休憩をとることで、これ以上の悪化を防ぐことができます。
ストレッチ・マッサージをする
指が疲れた時や、休憩をしている間にストレッチやマッサージをして、固まった腱周辺の筋肉をほぐしましょう。
指をグーッと握りこみ、パッと開くグーパー体操や、指を反対の手で気持ち良い程度に曲げたり反らしたりするストレッチ。
指周りのマッサージの他に手首や腕、肩までストレッチやマッサージをするようにしてみてください。
筋肉はずっとつながっています。
指の筋肉だけでなく、他の筋肉も使って指を動かしているので、全体をストレッチすることで、指の筋肉の緊張やこりをほぐすことができます。
血流を良くする
血の流れを良くすることで、筋肉の緊張やこりをほぐすことができます。
お風呂でしっかり温まる、ストレッチやマッサージをするほかに、規則正しい生活をするということが大切になってきます。
・栄養バランスのよい食事
・適度な運動
・質の高い睡眠
指の痛みとは全く関係ないように思えますが、血流をよくし、心身ともにリラックスした状態を作ることも筋肉の緊張やこりをとるためには必要なのです。
いかがでしたか?
普段からこの3つの方法を試してにならないように、気を付けてください。
しかし、それでも痛みが出てしまった場合、できるだけ安静にして、症状が悪化するような場合はすぐに病院を受診してください。
腱鞘炎が悪化すると、動かしていない時にも強い痛みがでるようになったり、箸すら持てなくなってしまいます。
手術をしないといけないという可能性も出てきます。
日常生活に支障をきたすようになる前に、しっかり治療をしておきましょう。