肘がしびれる原因と対処法は?痛みが生じるときはどうする?
肘をぶつけたわけでもないのに、肘がしびれて痛くなったら…
また、そのしびれや痛みが続いたら…心配になってしまいますよね?
ぶつけたわけでもないのにしびれ、痛みがおこるのはいったい何が原因なのでしょう。
肘がしびれて痛い原因と痛みが生じたときにはどうすればいいのか、対処法と予防法を解説します。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
肘がしびれて痛みが生じるのはなぜ?
肘がしびれて、痛みが生じるのはなぜなのでしょうか?
大きな原因として、肘の使い過ぎが考えられます。
テニスや野球などの肘を良く使うスポーツ、パソコンなどで長時間手を使う人、大工さんなど肘を良く使う仕事の人は肘に大きな負担をかけています。
そのため、
・肘が炎症をおこす
・腱や筋肉に障害がおこる
ことが原因でしびれや痛みが出るのです。
肘がしびれて痛みが生じるときに考えられる病気
肘がしびれて痛みが生じるとき、ほとんどの場合が肘に負担をかけていることが原因なのですが、中には病気が潜んでいることもあります。
肘のしびれや痛みで考えられる病気を解説していきます。
肘部官症候群
肘部官症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)とは肘の内側にある尺骨神経というところに障害がおきて、肘がしびれたような感覚が生じる病気です。
スポーツや仕事で肘をよく使う人や加齢による肘の変形、子どものころの骨折による肘の変形などが原因と考えられます。
肘の他にも、
・薬指と小指がしびれる
・指がまっすぐ伸ばせない
などの症状がでます。
肘の内側を押さえて痛みがでるときはこの病気を疑ってください。
尺骨神経が圧迫されることで発症するので、安静にすることが大切です。
ひどくなると手術をしないといけない場合もあります。
関節リウマチ
関節リウマチは体の免疫機能が異常をおこし、自分自身を攻撃することで、関節に炎症をおこす病気です。
肘も炎症をおこす関節の1つです。
両肘が同時に痛くなったら、関節リウマチを疑ってください。
高齢の女性に多いと言われていますが、だれでも発症する可能性があります。
早期発見で関節破壊のリスクを避けることができるので、しびれや痛みの他に朝、手足が動かしにくい、家族にリウマチを患った人がいる、だるさや食欲不振などがある人は病院を受診してみてください。
心臓の病気
心臓に疾患があると左手の肘がしびれ、痛みの症状をおこすことがあります。
狭心症や心筋梗塞の関連痛として、左手の肘のしびれ・痛みが生じるのです。
関連痛とは実際の痛みの原因ではない場所に痛みがおこることで、痛みの原因の場所と痛い場所の神経回路が同じとき、脳が痛みの場所を間違うことによっておこるものです。
左手の肘にしびれ・痛みがあり、胸にも違和感がある場合は心臓の病気を疑ってください。
偽通風
偽通風とはピロリン酸カルシウムが軟骨組織に付着して炎症をおこす病気です。
膝に発症することが多いのですが、肘にも発症することがあります。
痛風のように痛みが激しいのが特徴です。
朝、手足が動かしにくいなど間接リウマチと症状が似ているので間違われることが多く、病院で検査をして偽通風だとわかることがあります。
肘にしびれが出て、痛みがあるときの対処法
肘がしびれて痛みがあると、つらく、嫌になってしまいます。
少しでも早くしびれや痛みを取るためにはどうすればいいのでしょうか?
しびれや痛みを抑える対処法について解説します。
安静にする
肘がしびれて痛みがあるとき、肘の使い過ぎが原因で炎症をおこしていることが多いので、できるだけ安静にして肘を休めることが大切です。
軽いしびれや痛みであれば、安静にするだけで良くなることもあります。
冷やす
肘が炎症をおこしていて、痛みがあるときは熱をもっていることが多いので、痛み初めはしっかりと冷やすことが大切です。
保冷剤や氷、シップを使って炎症が治まるまでゆっくり冷やしましょう。
温める
肘が熱をもっていないとき、十分に冷やして熱がとれた後は温めることが大事です。
お風呂にゆっくり浸かって血行をよくすることで筋肉をほぐし、しびれや痛みをとってくれます。
鎮痛作用のある温シップも効果的です。
サポーターをする
肘にかかる負担を軽くしてくれるサポーターを使いましょう。
また、肘だけでなく手首にもサポーターをすることをオススメします。
肘と手首は繋がっているので、手首を動かすことでも肘に負担がかかってしまいます。
手首にサポーターをすることで肘にかかる負担を減らすことができるのです。
市販の痛み止めを飲む
どうしても仕事を休めないのに痛みが強い、そんな時は市販の痛み止めを飲んで痛みを抑えましょう。
薬局やドラッグストアで買うことができます、ただし痛み止めを飲まないといけないほど痛みが強い場合は病院に行った方が良いでしょう。
時間ができたら早めに病院を受診することをオススメします。
これら5つの対処法でしびれや痛みを抑えることができます。
しかし、対処法を試しても痛みが続く、我慢できない痛みの場合はすぐに病院を受診してください。
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肘がしびれて痛みがある症状を予防するためにできること
肘がしびれて痛みがあると仕事や日常生活に影響がでてしまいます。
この困った肘のしびれと痛みを出さないために日頃からできる予防法を解説します。
ストレッチをする
肘がだるく、重いと感じたら疲れがたまってきているサインです。
肘・手首・指を中心にストレッチをして固まった筋肉を伸ばし、血行を良くしていきましょう。
手を前に出して手首をぶらぶらと振るだけでも気持ちがよく、手が楽になります。
他には、手首を前後に曲げて反対の手でグーっと押すと、肘の方まで伸びて気持ちが良いですし、手をグーと握りパッとひらくグーパー体操も効果的です。
湯船につかる
面倒だからとシャワーだけで済ますのではなく、普段からしっかり湯船につかり体の血の流れを良くしておきましょう。
リラックス効果もあり、ストレスを解消することで血流がよくなります。
湯船の中で疲れた腕をマッサージするのも効果的ですよ。
テーピング・サポーターをする
以前にも、肘にしびれや痛みを感じたことがある人や軽い痛みをすでに感じている人は、ひどくなる前にテーピングやサポーターをするようにしましょう。
肘への負担を軽くしてくれるので、症状が悪化するのを防いでくれます。
テーピングの方がしっかり固定できるので効果を期待できます。
テーピングの仕方は整骨院や病院で教えてもらえますが、巻くのは難しいです。
サポーターの場合は固定という意味ではテーピングに少し劣りますが、ドラッグストアにも売っているので簡単に手に入り、付けるのも簡単です。
姿勢を良くする
パソコンを打つなど姿勢が悪いせいで肘に負担をかけていることがあります。
肘に負担がかからないようにするために、正しい姿勢をとることも大切です。
肘が疲れやすい人は一度姿勢を見直し、机や椅子の高さを調節してみるのもオススメです。
このように普段から肘に負担をかけない、肘の疲れをとる習慣を身に付けて、肘にしびれや痛みが生じないように心がけましょう。
また、肘のしびれや痛みが病気のサインかもしれないということも忘れないでください。