こめかみの血管が浮き出てくるし頭痛がする!その原因と対処法!

※この記事は、脳外科医の先生に記事の執筆を依頼しました。

頭が痛い時、こめかみの血管が浮き出てきた経験をしたことはないでしょうか?

こめかみのところを触ってみると血管がドクンドクンと脈を打っていて、その拍動に合わせるように頭の中がズキンズキンと痛くて…。

このタイプの頭痛は本当につらいですよね。

もしかしたら、悪い病気なのかな?と不安になる方もいらっしゃると思います。

このこめかみの血管が浮き出てくるような頭痛の原因やその対処法・予防法について詳しく解説して行きます。

スポンサーリンク

 

こめかみの血管が浮き出てきて頭痛がするのはなぜ?

こめかみの血管が浮き出てくる頭痛はなぜ起こるのでしょうか?

一番多い原因として考えられるのが「ストレスによる片頭痛」です。

ストレスに悩まされている方は多いと思います。

ストレスのかかる生活を続けていると、自律神経のバランスが崩れ、興奮を高める作用のある交感神経の働きが強くなってしまいます。

交感神経の働きが強くなると、血圧や心拍数が高くなり「頭に血がのぼる」状態になってしまいます。

この「頭に血がのぼる」状態がこめかみの血管を浮き出す原因となり、ストレス頭痛である「片頭痛」を引き起こしてしまうのです。

実はこの片頭痛をもつ患者さんは、日本全国で800万人以上いるとも言われています。

 

心配無用!こめかみの血管が浮き出てきてくる3つの原因

こめかみの血管が浮き出てくるのはストレス以外にも原因があります。ここで紹介するものは生理的な現象のものもあり、特に病気の心配はありません。

その原因を3つご紹介します。

 

皮下脂肪の減少

スポーツや筋力トレーニングなどで皮下脂肪が少なくなると、皮膚が薄くなり血管が浮き出てくることになります。

また筋肉量が増えるので全身の血行がよくなり、こめかみの血管も太く拡張してきます。

運動習慣のない人がトレーニングを頑張りすぎると急に血圧が上がり、こめかみの血管が浮き出てきて頭痛がすることがあります。

無理に頑張りすぎるとよくない場合もあるので注意が必要です。

 

加齢

加齢にともない皮下脂肪が減少すると、こめかみの血管が浮き出てきます。

健康な高齢者の方であれば特に心配する必要はありませんが、後で説明するように”怖い病気”が原因となっている場合もあるので注意が必要です。

 

血行障害

首の血管が圧迫されるような寝方をしたり、首回りが窮屈な状態になると、顔や頭の皮膚の血液が心臓に帰りにくくなります。

心臓に帰りにくくなった血液でこめかみの血管が膨らみ、浮き出てくることがあります。

顔のむくみも同じ理由で起こることがあります。

・寝る時に枕の高さが高い方

・首元が窮屈な服を着ている方

こういった方は、こめかみの血管が浮き出てくる原因となっている場合があるので注意してみて下さい。

 

こめかみの血管が浮き出てくる頭痛に隠されている3つの”怖い病気”

こめかみの血管が浮き出てくる原因や、片頭痛のお話をしてきましたが、実はその裏に”怖い病気”が隠れていることがあります。

ここでは、こめかみの血管が浮き出てくる頭痛を起こすことがある怖い病気3つについて解説します。

 

高血圧性脳症

血圧が急に上がることで、頭痛や吐き気などの症状を起こすのが「高血圧性脳症」です。

ひどい場合は、

・目が見えにくくなる

・全身のけいれんを起こす

こういった症状を引き起こすこともあります。

血圧の薬を急にやめた場合や、腎臓の病気、副腎の腫瘍、妊娠中毒などで起こります。

血圧が上がるので、こめかみの血管が浮き出てくることもあります。

的確に治療しないと、昏睡状態に陥ってしまう患者さんもいます。

 

側頭動脈炎

55歳以上の特に高齢者に発症することが多い「側頭動脈炎」という病気があります。

こめかみの部分を走行している「浅側頭動脈」という皮膚の血管が炎症を起こし、はちきれるように浮き出てきます。

そしてこめかみを中心に、ドクンドクンと脈を打つような頭痛が起こります。

目が見えにくくなったり、熱が出て全身が疲れたような症状が出る人もいます。

血液検査をしたり、こめかみのところに局所麻酔をしてから血管を採取して調べる検査をする場合もあります。

 

心臓病

さまざまな原因で心臓の働きが落ちて、心臓から全身へ血液を送り出すことが難しくなるとどうなるでしょうか?

心臓から血液が出ていくことができなくなるので、渋滞を起こした心臓に血液が戻れなくなってしまいます。

このため、首やこめかみの血管に血液が停滞して、膨張した血管が浮き出てきます。

中には、緊急で治療しないと命に関わるような心臓病もあります。

心臓の動悸や息切れがひどくなり、こめかみの血管が浮き出てくるような場合は病院を受診した方がよさそうです。

スポンサーリンク

 

こめかみの血管が浮き出てくる頭痛の対処法4つ

こめかみの血管が浮き出てくる頭痛の原因で最も多いものが「片頭痛」でした。

通常、頭の片側にだけ起こりますが、両側のこめかみに同時にズキンズキンとした痛みが起こることがあります。

こめかみの血管の拍動を伴うような頭痛は1~2時間でピークに達し、時には吐き気を伴う場合もあります。

仕事や勉強が手につかなくなり、ひどい場合には寝込んでしまうこともあります。

このように、こめかみの血管が浮き出てくるようなひどい頭痛に襲われた時はどのようにすればよいでしょうか?

一般的な対処法4つについて解説します。

 

冷やす

片頭痛はこめかみの血管が拡張して周辺の神経を刺激することで起こると考えられています。

したがって、こめかみのズキズキと脈を打って痛くなっている部分を冷やして、血管をキュッと収縮させることで片頭痛の痛みを軽減することができます。

逆にこめかみのところを温めたり、マッサージで刺激を与えてしまうと症状が悪化する場合もあるので注意が必要です。

 

静かな場所で休む

片頭痛を起こすと、大きな音やまぶしい光の刺激によって痛みがひどくなる場合があります。

暗くて静かな部屋で休むことで症状の悪化を防ぐことができます。

もし可能であれば横になってひと眠りすることができれば、頭痛症状の改善が期待できます。

 

コーヒーなどを飲む

コーヒーや紅茶など、カフェインを含んだ飲み物を飲むと、血管が収縮して片頭痛の症状を和らげます。

またこのような飲み物にはリラックス効果もあるので、相乗効果を期待できます。

しかしカフェインを摂取しすぎると頭痛の原因にもなる場合があります。

また脳梗塞のような脳の血管がつまる病気の時は、血管収縮作用やおしっこが出やすくなる作用(利尿作用)が逆に病状を悪化させる可能性もあるので注意が必要です。

 

薬の治療

どうしても頭痛がおさまらない時は、痛み止めのお薬を内服するしかありません。

ドラッグストアなどで販売されている鎮痛剤を内服してみてください。

あまり効果がない時は、病院を受診して片頭痛用のお薬を処方してもらいましょう。

ただし、痛み止めの薬を毎日のように続けて飲んでしまうと「薬物乱用性頭痛」という頭痛を起こしてしまう可能性があります。

お薬の飲み過ぎにはくれぐれも注意が必要です。

スポンサーリンク

 

こめかみの血管が浮き出てくる頭痛を予防するためには?4つの予防法

こめかみの血管が浮き出てくるひどい頭痛の正体である片頭痛ですが、できることなら起こす前に普段の生活の中で予防したいものですよね。

最後に片頭痛の予防法を4つご紹介します。

 

ストレスの軽減

片頭痛はストレスや疲れがたまったりすることが原因で起こります。

特に、

・責任のかかる重要な仕事をする

・睡眠不足な日々が続く

これらのことで片頭痛発作が誘発されます。

日頃からストレスの解消を行なっておくことが片頭痛の予防につながります。

またストレスを解消するために、お酒を多量に飲むことは控えた方がいいでしょう。

アルコールを多飲することが、片頭痛を起こす引き金になるのでご注意ください。

 

生活環境を整える

片頭痛はまぶしい光や騒音、香水などの強い香りなどでも誘発されることがあります。

ご自身の生活環境を見直して、頭痛発作の誘引となりそうなものから離れて生活できるようにしてみましょう。

 

サプリメント

以下の3つのサプリメントには片頭痛の予防効果が期待されています。

・マグネシウム

・ビタミンB2

・フィーバーフュー(ハーブの一種)

これらのサプリメントは比較的安価で手に入れることができるので、片頭痛に悩まれている方は試してみてもよさそうですが、その一方で注意点もあります。

本来マグネシウムは便秘のお薬なので、お腹を壊したりする可能性があります

またハーブの一種であるフィーバーフューには子宮収縮作用があるので、妊婦さんは飲まない方がいいでしょう。

くれぐれもご注意下さい。

 

お薬

最後は予防のためのお薬です。

普段の生活の中でいくら予防を心がけても、激しい片頭痛発作が月に2回以上ある方は予防のお薬を飲むことをおすすめします。

・血圧を下げるお薬

・てんかん発作を予防するお薬

などが片頭痛の予防薬として使用されています。頭痛専門外来をはじめ、近くの病院で処方していただけます。

こめかみの血管が浮き出てくるような激しい頭痛に悩まされている方は、日常生活に支障が出るだけでなく、もしかしたら思わぬ怖い病気が隠れている可能性もあります。

ずっと我慢し続けたり、市販の痛み止めを毎日のように飲んだりしている方も多いかもしれません。

まずは今回解説した対処法・予防法を実践してみてください。

それでも頭痛がよくならなければ、一人で悩まずに病院へ相談に行くことをぜひおすすめします。

スポンサーリンク

 

サブコンテンツ

このページの先頭へ