手首に湿疹ができてかゆみが!その原因と対処法は?
ある日突然、手首にかゆみが生じて気になって見てみるとポツポツと赤い湿疹ができていた。
そんな経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか?
しばらくすると消える場合もあれば、出たり消えたりを繰り返す場合もあります。
このかゆい湿疹が出る原因はいったいなんなのでしょうか?
手首に現れる湿疹の原因と対処法について説明していきます。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
手首に湿疹ができるのはなぜ?
湿疹の原因の多くはアレルギー物質によるものだと考えられます。
皮膚はアレルギー物質が体の中に入らないようにバリアをはってくれているのですが、そのバリアが破られてしまうと、アレルギー物質が体の中で異物だと判断されて体がアレルギー物質を攻撃します。
その攻撃する物質の中にヒスタミンという物質があるのですが、このヒスタミンが血管を拡張させて血液の中の水分を血管の外に出す働きをします。
そのため、皮膚にポツポツと赤い湿疹が現れるのです。
また、ヒスタミンはかゆみを感じる神経を刺激するので、湿疹が出た部分がかゆく感じるのです。
手首に湿疹ができる5つの原因
それでは、手首の湿疹で考えられるアレルギーにはどんな物があるのでしょうか
アレルギーの5つの原因について説明していきます。
・うるしやぎんなん、ハゼの木などの植物に触ったことによる植物アレルギー
・ゴム手袋のどのゴム製品を使うことで現れるゴムかぶれ
・ブレスレットや腕時計などの金属製アクセサリーをつけることで現れる金属製アレルギー
・洋服の袖の部分が手首にあたることでおこる布かぶれ
・テーピングやバンソウコウなどを貼ることでおこるかぶれ
これら5つが手首に湿疹が現れる主なアレルギーの原因と考えられます。
このように、アレルギー物質に触ることで湿疹が出ることを接触性皮膚炎といいます。
半袖になる夏は特に注意が必要ですね。
また、アレルギーのある食べ物を食べたり、ストレスがたまっていると「じんましん」が出るという方もいると思います。
じんましんも手首に現れることがあるので、要注意です。
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手首に湿疹ができるアレルギー以外の原因は?
手首に湿疹ができる多くの理由はアレルギーのある物質に触ってしまった接触性皮膚炎の可能性が高いのですが、中には別の病気が隠れている場合もありますので紹介します。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎がなぜ発症するのか詳しい原因ははっきりとわかっていませんが、乾燥肌の人が発症しやすいそうです。
かゆみが強く、湿疹はなかなか消えないのが特徴です。
アトピー性皮膚炎は薬を使って症状を抑えないといけないので強いかゆみが続く場合は病院を受診してください。
強い日差しを浴びた時や飲酒をした時、入浴で体を温めた後や体調不良の時などにかゆみが強くなることがありますので気をつけてください。
肝臓病
皮膚科に行って湿疹の薬をもらい、塗っていると湿疹が治まってきたのに、しばらくするとまた嫌な湿疹が現れてくる。
そんな時は肝臓が疲れているのかもしれません。
・暴飲暴食
・アルコールの過剰摂取
など不規則な食生活で肝臓に負担をあたえ続けると、肝臓が疲れて湿疹が出てくることがあります。
そのままにしておくと肝機能障害をおこす心配があるので、疲れやすくなったなど何か異常を感じたら内科を受診してみてください。
肝臓はとても多くの働きをしている働きものの臓器です、できるだけ負担をかけないようにしましょう。
また沈黙の臓器と言われているくらい、症状が出にくいのです。
症状がでるころにはかなり悪化した状態になっていることが多いので、日頃から食生活に気をつけるようにしましょう。
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手首に湿疹が現れた時の4つの対処法
かゆい湿疹が現れると気になって仕事も手につかなくなってしまいます。
掻いてしまうとさらにかゆみが強くなるので、掻いてはいけないとわかっているのですが、そう思えば思うほどかゆくなり我慢できずに掻いてしまい、ますますかゆみが強くなってしまいます。
できるだけ早く消えてほしいこの湿疹の4つ対処法について紹介します。
冷やす
体を温めると血液の流れが良くなってかゆみが増してしまいます。
反対にかゆい部分を冷やすとかゆみが抑えられます。
保冷剤をタオルなどで包み、かゆい部分にあててください。
水で洗い流す
アレルギー物質が肌に付いていることがあるので、水で洗い流しましょう。
汗や汚れも湿疹の原因になることがあるので、洗い流すことは有効な対処法になります。
ただし、ごしごしこすったりしないで、肌を刺激しないよう優しく洗ってくだい。
爪は短く切っておく
爪を短く切ったからといってかゆみが治まるわけではありませんが、爪が長いと皮膚を傷つけてしまいさらに悪化してしまうことがあるので注意が必要です。
特に寝ている時などは無意識に掻いてしまうので必ず爪は切っておきましょう。
薬を使った治療
かゆみを抑える薬は薬局などにも売っています、原因がわかっている場合は市販のかゆみ止めを塗るのも効果的でしょう。
しかし、湿疹の原因がわからない場合は市販の薬を使うことで、かえってかゆみがひどくなることもあるので注意が必要です。
原因がわからない、市販の薬を使うのが心配な方は、薬局の薬剤師さんに相談するか病院を受診するようにしてください。
また、薬によって引き起こされる薬疹という種類の湿疹もありますので気をつけましょう。
手首にできるかゆい湿疹を予防する7つの方法
手首に湿疹ができる原因やかゆい時の対処法を説明してきましたが、できれば現れたほしくないこの湿疹を予防する方法はないのでしょうか。
最後に湿疹を予防する7つの方法について紹介します。
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アレルギー物質に近寄らない
もし、一度湿疹を経験してアレルギー物質が何かわかっているのであれば、アレルギー物質に近寄らないのが一番です。
金属性アレルギーなら金属性の物は身に付けない。
どうしてもつけたい場合は洋服の上からつけるようにする、ゴムかぶれがあれば、ゴム手袋は使わない、日傘をさして強い日差しを浴びないようにするなど普段から気をつけましょう。
病院でパッチテストをしてもらえば、何にアレルギーがあるのか調べることができます。
乾燥を防ぐ
肌が乾燥しているとじんましんなど発症しやすくなります。
肌の保湿を心がけ、顔だけでなく湿疹がでやすい部分はしっかり保湿してください。
肌に優しい物を選ぶ
衣類などは肌を締め付けない物を選び、通気性の良い、刺激を与えない素材選びをしましょう。
また、シャンプーや洗濯洗剤・化粧品も肌に優しい物を選ぶようにしてください。
ストレスはためないように
ストレスは万病の素と言われています。
ストレスでじんましんを起こすこともありますので、できる限りストレスは溜めないようにしましょう。
いつも清潔にしておく
特に夏は汗をかきやすく皮膚が汚れてしまいます。
汗をかいたらすぐにふき取るなど、いつも清潔にしておくようにしましょう。
規則正しい生活
規則正しい食事をして、しっかり睡眠をとることで、体の免疫機能を強くします。
さらに、内臓が弱っていると皮膚が弱くなってしまうので、体調管理にも気をつけましょう。
日光にあたりすぎない
日光にアレルギーがある人はもちろんのことですが、シップなどを貼ったまま日光にあたるとシップを貼っている部分に湿疹ができることがあります。
日光にあたりすぎないように気をつけましょう。
まとめ
肌を丈夫にして、アレルギーの原因を遠ざける生活をすることで、かゆみのある嫌な湿疹が現れるのを防いでくれます。
これらの予防を続けても湿疹が現れる、どうしてもかゆみが我慢できない場合はたかが湿疹と思わずに、病院を受診するようにしてください。