手首の湿疹がかゆい時の原因と対処法!ぶつぶつができた?

何気なく手首を見ると、いつの間にできたのか赤い湿疹が…。そんな時、あなたはどうしていますか?

「なにか原因があるのか?」

「それとも、重大な病気のサイン?」

ひとまず、その湿疹を何とかするためにも、何故手首に湿疹ができてしまったのか、原因を探ってみなければいけません。

そこで今回は、「手首の湿疹の原因」に注目し、かゆみが現れた場合や、ぶつぶつが現れた場合の原因や対処法までしっかりと解説していきます。

では、早速みていきましょう。

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手首の湿疹の正体を見つける

まず、あなたの手首に現れた湿疹の正体を探ってみましょう。

湿疹の正体が分かれば、湿疹ができてしまった原因や対処法も見つかります。

 

あなたの湿疹の正体はアレルギー反応かも?

皮膚に湿疹が現れる場合、「アレルギー反応」によって症状が現れることが考えられます。

アレルギー反応が起こる原因には様々なものがありますが、アレルギー反応の可能性を疑う場合には、兆候を示す典型的な症状の有無を調べてみるということが大切になります。

 

●アレルギー反応の兆候を示す典型的な症状

アレルギー反応の典型的な症状には、「湿疹」があります。

湿疹が現れる部位には決まりがなく、程度や症状にも個人差があります。

他にも、目の痒み、鼻炎、結膜炎、気管支の収縮、嘔吐、下痢など様々な症状がありますが、いずれもアレルギー反応の兆候を示す典型的な症状といわれています。

 

●アレルギー反応として湿疹が現れる原因

アレルギー反応として湿疹が見られる原因には、いくつかあります。

■食物アレルギー

食べ物がアレルゲンとなって症状を引き起こす場合、原因となる食材としては、

・ナッツ類や甲殻類

・卵や牛乳

・小麦粉やそば

などが代表的です。

 

■紫外線アレルギー

紫外線を浴びることによって、手首に湿疹が現れる場合があります。

特に手首は、日中の行動の中で紫外線を浴びやすい部位です。

のため、紫外線対策をしていたつもりが、保護されていなかったというケースもよくあります。

紫外線が原因となっておきるアレルギーは、「日光過敏症」または「日光性皮膚炎」と呼ぶ場合もあります。

 

≪日光皮膚炎には2種類ある≫

日光皮膚炎は、強い紫外線に急激にあたることによって皮膚が赤くなる「日焼け」の症状と、紫外線を含む日光に皮膚が当たることによって皮膚炎を誘発する「光線過敏症」の2つがあります。

いずれのケースも、紫外線が皮膚を刺激することによっておこる症状です。

 

■植物アレルギー

ハイキングやキャンプなど、普段とは異なる自然に触れる機会があると、思わず周囲の草花に手を伸ばしてしまうことがあります。

ところが、何気なく触れた植物が手首に接触し、アレルギー反応が起きて湿疹が現れるということがあります。

植物に触れたことによっておこるアレルギー反応は、「植物皮膚炎」と呼ばれることもあります。

アレルギー反応を引き起こす原因といわれる植物の場合、うるし、銀杏、サクラソウなどが代表的です。

 

■ラテックスアレルギー

弁当などについている輪ゴムを見ると、無意識で手首をかいてしまう人はいませんか?

この輪ゴムですが、人によってはアレルギー反応を起こし、湿疹が出てしまうこともあります。

ラテックスアレルギーは、天然ゴムを原材料とする製品に触れることによっておこるアレルギーといわれています。

ゴムにアレルギー反応を起こす場合は、輪ゴム以外にも、髪ゴムやゴム手袋などでも反応してしまうことがあります。

また、症状が重症になると、アナフラキシーショックとなり、死亡するケースもあります。

 

■金属アレルギー

手首といえば、時計やブレスレットなどの金属製品を身につけるということも多いものです。

このような時計やアクセサリーに使われている金属にアレルギー反応を起こし、手首に湿疹が現れるということがあります。

金属アレルギーが起こる原因は、「金属と汗などが反応すること」にあると考えられています。

金属の特性として、「体液に触れると溶け出す」という性質があります。

手首は、全身の中でも汗をかきやすい部分ですから、これらの汗によって金属が溶けると考えられます。

汗に溶け出た金属は、イオン化して、体のたんぱく質と結びつきます。これが、金属アレルギーのアレルゲンとなります。

アレルギー反応を起こしやすい金属としては、ニッケル、コバルト、水銀、クロムなどが代表的です。

 

手首の湿疹の原因がアレルギーの場合はどんな対処法があるの?

手首の湿疹の原因がアレルギーの場合は、次のような対処法があります。

 

●食物アレルギーの場合

何らかの食べ物を食べた直後に、手首に湿疹が現れた場合、食物アレルギーによるアレルギー反応の可能性があります。

「血圧が下がる」「意識を失う」「ショック症状を起こす」という場合は、アナフラキシーショックを起こしています。

時間が経過することによって命の危険性もありますので、救急車を要請し、迅速に専門機関へ向かってください。

症状が軽い場合には、次のような基本的な応急処置を行ってください。

≪軽症の場合の基本的な応急処置≫

  1. 食べ物を食べてから30分以内であれば、吐かせましょう
  2. 「症状が悪化」または「症状が治まらない」場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
  3. 症状に変化がないか、注意深く観察します。変化が見られた場合は、速やかに医療機関を受診してください。特に変化がない場合も、後日、専門医の診断を受けるようにしましょう。

 

●紫外線アレルギーの場合

紫外線アレルギーの場合、「紫外線への抗体量が一定量を超えたことで起きる場合」と、「紫外線吸収剤が化学反応を起こし細胞を損傷したことによっておこる場合」の2つがあります。

 

■紫外線の抗体量が一定量を超えたことで起きる湿疹の対処法

人の体は、人体にとって害のあるものに対しては、免疫力が働き、有害な物質から体を守るために攻撃しようとします。

この時、攻撃材料となるのが、「抗体」です。

ところがこの抗体の量が一定量を超えた時、さらに強い紫外線が体の中に入ってくると、体内では炎症が起きてしまいます。

これが、紫外線によるアレルギー反応になります。

 

■紫外線吸収剤の化学反応が原因で起きる湿疹の対処法

紫外線吸収剤とは、UVカット機能のある化粧品や日焼け止めクリームに含まれている成分です。

種類は現在のところ32種類あるといわれ、一般的なUV化粧品の場合は、数種類が配合されているものが多いです。

紫外線吸収剤が紫外線をカットするには、一度吸収剤が紫外線を吸収する必要があります。

吸収された紫外線を化学反応によってエネルギーに変換し、再び放出することによって、皮膚に紫外線が浸透するのを防ぐ仕組みになっています。

この時に行われる化学反応は、紫外線吸収剤が含まれた化粧品や日焼けクリームを塗った肌の上で行われます。

一般的にはこの時の起こる化学反応は人体に害がないものといわれていますが、人によっては、この化学反応にアレルギー反応を起こしてしまうケースがあります。

この時に皮膚に現れる症状が、紫外線によるアレルギー反応であるというわけです。

 

●植物アレルギーの場合

大切なことは、アレルギー反応を引き起こす植物に直接触れないということです。

そして、赤身や湿疹に気が付いたら、その部分をすぐ水で洗い流してください。

の上で経過観察をしましょう。

かゆみが強い場合は、患部を冷やすことで症状緩和が期待できます。

また、1週間経過しても症状が改善しない場合や、繰り返し症状がおこるという場合は、専門医による治療が必要である可能性があります。

 

●ラテックスアレルギーの場合

現時点では、アレルギー反応を起こす製品に触れないということが、最も有効な対処法とされています。

 

●金属アレルギーの場合

金属アレルギーは、一度アレルギー反応を起こしてしまうと、金属にアレルギー反応を起こす体質になってしまい、その後その体質はほとんど変わりません。

ですから、金属アレルギーの場合は、「金属アレルギーにならない」ということが最大の予防法であり、対処法といえます。

手首に金属アレルギーの反応がある場合は、口内のケアにも細心の注意が必要です。

虫歯の治療や歯の矯正のために金属部品を使用する場合は、必ず医師と相談し、口内で金属が溶け出さないよう注意することが大切です。

 

湿疹はひどくなるとぶつぶつにもなる!

手首に起きる湿疹には、様々なアレルギー反応によっても起きるということが分かってきました。

食物アレルギーやラテックスアレルギーなどの場合、アナフラキーショックをひきおこすような重篤な症状を引き起こすこともあります。

しかし、中には、湿疹と赤みが広がるだけの症状で治まるような軽度の場合もあります。

でも、こうした症状も、結局は皮膚の炎症によっておこっているものですから、皮膚の状態としては正常な状態とは言えません。

その状態を改善しないで症状を放置していたとしたら、どうなるでしょう?

もちろん、症状が悪化する可能性があります。

湿疹の状態を放置していれば、皮膚の炎症部分は大きくなります。

そうすると、最初は小さな湿疹程度の大きさだったものが、一つ一つの隆起が大きくなり、「ぶつぶつ」とした見た目に成長してしまいます。

特に手首というと、普段から露出が多く、人目に付きやすい部位でもあります。

それだけに、手首にぶつぶつが出来たとなると、やはり気になるものです。

また、隆起部分が大きくなれば、その分だけ治療にも時間を要します。

だからこそ、ただの湿疹といって放置するのではなく、早めに専門医に相談し治療をすることが大切なのです。

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手首の湿疹がかゆい時はどうするべき?

今度は、手首の湿疹がかゆい場合について、考えられる原因や対処法について説明していきましょう。

 

手首の湿疹の痒みは、なにが原因なの?

手首の湿疹に痒みを感じる場合、掌蹠膿疱症が原因である可能性があります。

 

●掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)の特徴

掌蹠膿疱症は、主に手の平や足の裏などにできるのですが、手首の近い部分に症状が現れることもあります。

症状が現れた部分に膿を持った湿疹が無数に表れるのが特徴です。

 

■掌蹠膿疱症の原因

現在のところ、明確な原因はわかっていません。

ただし、患者の傾向として、タバコを吸う人に多く見られるといわれています。

 

■掌蹠膿疱症の症状

初期段階では、手のひらや土踏まずなどに、膿を持った膿胞が出来ます。

膿胞の周囲は赤みが現れます。

進行すると、この赤みや膿胞はたがいにくっつき、周辺全体が赤くなります。

 

■掌蹠膿疱症の予防と対策

原因がはっきりしていないため、明確な予防法が確立していないですが、喫煙者に多く見られる症状であるだけに、「禁煙」が予防には効果が期待できると考えられます。

また症状が現れた場合、専門医の診断が出れば、ステロイド薬や免疫抑制薬などが治療に使われます。

ただし、これらの治療を行っても短期間での症状改善が難しい病気とされています。

 

この症状の原因には、ストレスも関係するの?

手首に湿疹やかゆみが現れているのに、この症状の原因が「ストレス」だということもあります。

どうして皮膚に現れる症状が、精神的なストレスと関係するのでしょうか?

 

ストレスによる湿疹やかゆみの特徴

ストレスが原因で湿疹やかゆみが起きる場合には、「症状が突然現れる」という特徴があります。

食物アレルギーや金属アレルギーの場合、アレルギー反応を起こす食べ物を食べたり、金属に触れることによって、湿疹やかゆみなどの症状が起こります。

ところが、ストレスが原因で湿疹やかゆみが起きる場合には、前触れなく起こるという特徴があります。

 

●手首に現れるストレスが原因の湿疹は女性に多い?

女性といえば子育て、介護、仕事など、日頃から様々な役割を一人でこなしています。

すでにこの時点でも、女性はストレスを抱えやすい環境にあります。

その上に、家事や掃除など、アレルギー反応を引き起こす可能性がある物質に手首が触れることも多く、アレルギー反応のリスクは高まります。

さらに、水仕事などによって手の表面の皮膚が荒れた状態になりやすいのも女性の特徴にあります。

ストレスが溜まると、自律神経が不安定になります。

自律神経が乱れると連動するのが、女性ホルモンです。

女性ホルモンと自律神経が乱れると、血行が悪くなるため、月経障害が起きたり、更年期障害がひどくなることもあります。

さらに、代謝機能が低下しますから、病気になりやすく、肌荒れもひどくなります。

こうしてみると、女性の場合、直接ストレスをもたらす原因があるのではなく、日々の生活の中で起きる様々なストレスが蓄積されていくことが、症状の発症に関係していると考えられます。

 

手首にぶつぶつが出てかゆい時は…

最後に、手首に現れる症状が「ぶつぶつ」であった場合、考えられる原因や対処法について詳しく解説していきましょう。

 

このぶつぶつは、なにが原因なの?

手首に現れるぶつぶつには、アレルギー反応によってできた湿疹の症状が進行したものである可能性があります。

ただし、湿疹が進行したものが原因ではない可能性もあります。

 

もしもこのぶつぶつの原因が「いぼ」だったなら…

いぼといっても、実に様々な種類があります。

いぼの種類は、できる場所によって分けられているのがほとんどで、代表的なものを挙げると、次のようになります。

 

●尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)

いぼの中でも最も一般的なものが、尋常性疣贅です。

手首や足の関節などに多く出来ます。

 

●足底疣贅(そくていゆうぜい)

足の裏にできるいぼです。

尋常性疣贅とほぼ同じなのですが、足の裏にできるいぼの為、いぼの部分が圧力によって平らになっているのが特徴です。

 

●老人性疣贅(ろうじんせいゆうぜい)

加齢によって増加するいぼです。

前身のどの部分にでもできるのが、このいぼの特徴です。

ほとんどの場合、いぼは良性なのですが、稀に悪性のがんである可能性もあるため、十分な注意が必要です。

 

●伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)

一般的に「水いぼ」とよばれています。

他のいぼと比べても、隆起部分が柔らかいのが特徴です。

伝染性軟属腫の場合は、単体で隆起部分見つかることはほとんどなく、多くが複数個同時にできます。

隆起部分の表面が薄い皮膚であるため、いぼが裂けてウイルスが飛散しやすい傾向にあります。

ウイルスが飛散するため、集団でプール学習を行う子どもが多く発症します。

子どもが発症すると、集団感染を防ぐために、プール学習の参加を自粛するように指示される場合があります。

 

●扁平疣贅(へんぺいゆうぜい)

顔や手などに2~3㎜の平らないぼが出来るのが特徴です。

成長とともに自然治癒するといわれています。

 

●尖圭(せんけい)コンジローマ

正規にできるいぼの一種です。

初期段階では、痛みやかゆみなどの自覚症状がほとんどありません。

ただし、症状が進行すると、悪臭がおこります。

尖圭コンジローマは、性交渉が原因で感染します。

再発や転移が起こりやすいのも特徴としてあるため、早めに異常を見つけ治療を行うことが大切です。

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手首のぶつぶつの正体がいぼなら、どんな対処法があるの?

まず理解しておきたいのは、いぼの感染経路です。

いぼは、ウイルス感染によっておこります。

いぼを発生させるウイルスには、「ヒト乳頭腫ウイルス」というものがあります。

これは「ヒトパピローマウイルス」とも呼ばれるウイルスですが、発がん性が低く、多くの場合自然治癒が可能な良性であるといわれています。

ところがこのヒト乳頭腫ウイルスの場合、感染経路がわかっていないというところが問題なのです。

そのため、いつ、どこでヒト乳頭腫ウイルスに感染したのかを特定することが、非常に難しいのです。

 

いぼの予防には・・・

感染経路がはっきりしないとはいえ、いぼの予防法はあります。

 

■家族とはいえタオルやマットは共有しない

ヒト乳頭性ウイルスの感染の予防に効果があります。

 

■免疫力を高める

ウイルスに感染するのは、免疫力が低下した時といわれています。

ですから、正しい生活習慣と食生活によって、日頃から免疫力を高めるということが大切です。

 

■紫外線対策をする

いぼは、皮膚にできます。そのため、紫外線によって皮膚の代謝が弱まり抵抗力が下がると、いぼが出来やすくなります。

 

■皮膚の摩擦を避ける

膝や肘、手首など衣服の接触によってこすれやすい部分は、皮膚を弱める原因となります。

皮膚が弱くなると、いぼの原因となるウイルスに感染しやすくなります。

 

いぼの対処法とは?

いぼは、多くの場合自然治癒するものですが、複数存在したり、いぼのサイズが大きくなった場合は、専門医に相談し治療を開始することが望まれます。

ただし、現在では薬局やドラッグストアでもいぼの治療に効果のある外用薬を購入することが出来ます。

いぼの治療に効果がある外用薬には、「サリチル酸」が主成分として配合されています。

 

■サリチル酸とは・・・

サリチル酸は、固くなった皮膚の角質を柔らかくする効果があります。

そのため、いぼのに塗布すると、周辺の角質を腐食していきます。

皮膚の表面が腐食すると、いぼの下には新たな皮膚が作られます。

れによって、不要となったいぼ部分は剥がれ落ちるという仕組みです。

 

自分でいぼ治療をする場合の注意点

病院での治療の方が安全ではありますが、忙しくなかなか受診できないという人も多いのが事実です。

そのため、市販の外用薬などを使って自分で治療をするという人も多いでしょうが、自分でやるからこそ注意しておかなければならないことがあります。

 

■いぼを削るのは絶対に辞めましょう。

ウイルスが発症の原因ですから、このような行為によっていぼが増えたり悪化することがあります。

 

 

■サリチル酸は正常な皮膚にも影響します。

皮膚の角質を柔らかくさせるサリチル酸は、正常な肌の角質にも同様に作用します。

そのため、使用の場合は十分に注意が必要です。

 

まとめ

今回は、手首にできた湿疹を中心に、あらゆる角度からその原因や対処法などについて説明してきました。

ただし、今回解説してきた原因以外にも、手首に湿疹やかゆみ、ぶつぶつが出来る病気の可能性があるかもしれません。

ですから、あなたが不安を抱えている症状が、いつまでたっても改善しない場合や、症状が進行したと感じた場合は、ぜひ放置せずに専門医を受診するようにしてください。

どのような症状であっても、原因の早期発見・早期治療が、症状改善には有効です。

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