かかとの内側に痛みが?その原因と対処法を解説!
強くぶつけてもいないし、ひねってもいないのにかかとの内側が痛い!
歩くと痛みがあるので生活に支障が出てしまって困る…
そんな経験をしたことがある方いらっしゃいませんか?
原因がわからないと不安になってしまいますね。
かかとの内側の痛みはなぜおこるのでしょうか?
今回はその原因と対処法・予防法について解説します。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
かかとの内側に痛みがでるのはなぜ?
足には自分の体重の衝撃全てがかかります。
特にかかとは大きな衝撃を受け止めているのです。
・長時間立ったまま仕事をする方
・スポーツをする方
このような方は足に大きな負担をかける、つまりは足を使い過ぎていることが考えられます。
他にはかかとの周りの骨格のずれ、足の形が悪い偏平足なども大きな原因といえます。
歩くたびにかかとに大きな負担が加わっているので、負担が大きくなり痛みがでると日常生活が困難になってしまうのです。
かかとの内側に痛みがおこる原因
かかとの内側の痛みは、かかとに負担がかかることでおこります。
それでは、日常生活の中にある痛みがおこる6つの原因とはどんなものがあるのでしょう。
・長い時間立って仕事をする
・歩き方が悪い
・スポーツのやりすぎ
・急に体重が増加した
・硬い路面を歩くことが多い、底が硬い靴を履いている
・体が冷えている
・ヒールの高い靴を履きすぎている
多くの場合これら7つの原因によって足に負担がかかり、かかとの内側に痛みがおこっていると考えられます。
かかとの内側に痛みがでるとき考えられる病気
かかとのツライ痛みの原因が病気によるものであることも考えられます。
かかとの内側に痛みがでるときに考えられる病気について紹介します。
足底筋膜炎(そくていきんまくえん)
足の裏の皮膚の下にある膜状の腱のことを足底筋膜といいますが、この足底筋膜に炎症かおこり痛みがでてきます。
マラソンをよくする人や立ち仕事をする人におこりやすい傷害です。
また、40代以降の方で足底の筋肉が少ない人、偏平足の人も足底筋膜炎を起こしやすいのが足底筋膜炎の大きな特徴の1つです。
朝起きて最初の一歩、歩きはじめがとても痛く、だんだんと痛みが減ってくる。
かかとの骨の前あたりを押さえると痛みがある。
などの症状があれば足底筋膜炎を疑ってください。
踵骨棘(しょうこつきょく)
踵骨棘とは字の通り、かかとに小さな棘のような骨ができてしまう病気です。
この棘のような骨が痛みの原因なのです。
足をよく使う人や太っている人、歳を取った人ができやすいと言われています。
朝起きたときや長時間座っていた後、しばらく足を使っていなかったときの最初の一歩が非常に痛みます。
また、かかとの特定の場所に痛みが出るのが特徴です。
痛みを我慢して歩き続けると踵骨棘が炎症を起こしてしまうこともあります。
足底筋膜炎と併せて発症することも多いようす。
踵骨下の滑液包炎(かつえきほうえん)
滑液包とは骨や腱などを守るクッションの役割をしているものです。
踵の下にある滑液包が炎症をおこし、痛みを生じることがあります。
原因はわからないことが多いのですが、かかとへの負担や踵骨棘が原因となっていることもあるようです。
疲労骨折
硬い路面の上を長時間走ったり、底が硬い靴を履いていることで足への強い衝撃がかかり続けることで疲労骨折をおこすことがあります。
疲労骨折は自然に治りますが、痛みがあるときは安静にし、痛みがひどいときは病院を受診しましょう。
坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)
坐骨神経痛と言えば、おしりやふとももに痛みがでる病気ですが、この坐骨神経痛でもかかとに痛みやしびれがおきることがあるのです。
坐骨神経痛の場合、痛みはそこまで強くなく違和感を感じる程度のことが多いようです。
そして何より、かかとをどんなにケアしても良くなることはありません。
原因である坐骨神経痛を治さないといけないのです
かかとの他に、おしりやふとももにも痛みを感じてきたら坐骨神経痛を疑ってください。
自分の体を支える足、そのかかとの部分に痛みを生じる病気を紹介しました。
やはり足への負担が大きな原因になっているようです。
かかとの内側に痛みがでたときの対処法
それでは、かかとの内側に痛みがでたとき、どうすればいいのでしょうか?
痛みがあり、歩くこともつらいと本当に困ってしまいますよね。
少しでも痛みを和らげる対処法を紹介します。
安静にする
かかとが痛いときは安静にすることが一番大事です。
スポーツが原因で痛みが生じている人は、痛みがある間は休むようにしてください。
しかし加齢や歩き方が原因の方は、かかとが痛いくらいではなかなか休むことはできませんよね。
それでも、安静にできる時間をできるだけ多くとることが痛みを和らげるためには大事なのです。
マッサージ
痛みがある場所をマッサージするのは避けて、その周りをマッサージすると筋肉の緊張がほぐれ、痛みを緩和することができます。
ただし、足底筋膜炎の場合はマッサージすると悪化することがあるので気を付けてください。
シップを貼る
消炎鎮痛作用のあるシップを貼ると少し楽になります。
ただし、冷やしてしまうと足の筋肉が硬くなりますます痛みがでることがあるので、その場合は温シップを使ってみましょう。
痛み止めを飲む
シップ同様、消炎鎮痛作用のある痛み止めの薬が薬局やドラッグストアにも売っています。
痛みが強いけれど、病院に行く時間がないときは市販の痛み止めを使いましょう。
薬剤師さんに相談して、自分の症状にあった痛み止めを選んでください。
このように痛みを和らげる方法はいくつかありますが、間違った方法でケアしてしまうと悪化してしまうこともあるので、あくまでも応急処置と考えて早めに病院に行くことをおすすめします。
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かかとの内側が痛くなる症状を発症しないための予防法
かかとの内側が痛くなる原因と、考えられる病気、対処法について解説してきました。
最後にかかとの内側が痛くなる症状をださないために普段からできる予防法について紹介します。
ストレッチ・マッサージをする
ストレッチやマッサージで血行を良くし、足の疲れをとることがかかとの内側が痛くなる症状を防ぐことに繋がります。
スポーツをする前や後はもちろんですが、仕事の後やお風呂に入ったときなど疲れている時はゆっくりマッサージやストレッチをして筋肉をほぐしましょう。
簡単にできる足裏マッサージにテニスボールを使うというものがあります。
椅子に座った状態でテニスボールを踏み、足の裏でコロコロ転がすだけで足を気持ちよくマッサージすることができますよ。
冷えを取る
体が冷えていると筋肉が硬くなり足の衝撃を受けやすくなってしまいます。
柔らかく弾力のある筋肉にするために体を温めることが大切です。
湯船にゆっくりつかる、体を温める食べ物を食べるなど冷えを取る生活をしましょう。
偏平足を治す
通常の場合、足の裏はアーチ状になっています。
このアーチが崩れた状態が偏平足です。
偏平足のために歩き方がおかしくなり、かかとに負担がかかってしまうこともあるのです。
そこで、足の裏を鍛えて偏平足を治すことをおすすめします。
足の指で物をつかむ練習をする、土踏まずをマッサージすると良いそうです。
靴を変える
足の裏に負担のかからないクッション性の高い靴を選ぶようにする。
また、やわらかいインソールを入れることで、足の裏、特にかかとにかかる負担を減らすことができます。
急な体重の増加に注意
急に体重が増えるとかかとへの負担も急に増えてしまいます。
かかとへの負担を減らすためには体重のコントロールも大切なのです。
暴飲暴食をさけ、適度な運動をして体重を増やさないようにしましょう。
このように普段からかかとを守る生活をしていれば、かかとの内側に痛みが出る症状を防ぐことができるのです。
それでも痛みが出てしまった場合は、できるだけ早く病院を受診しましょう。
痛みがでると生活に支障をきたしてしまう場所ですから、しっかり予防して発症してしまったらすぐに対処することが大事なのです。