かかとの骨が痛い?出っ張りがある時の原因と対処法を解説!
歩いているとかかとが痛い!触ってみると出っ張りがあるような…。
病気や怪我が原因なのかもしれないと不安になったことはありませんか?
かかとの骨が痛む、出っ張りができるのはなぜなのでしょう?
その原因と対処法について解説していきます。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
かかとの骨に痛みがでて、出っ張りができるのはなぜ?
かかとの骨が痛む原因、出っ張りができる原因はなんでしょうか?
かかとには体の全体重がかかります。
そのため毎日大きな負担がかかっているのです。
過度な負担や歩き方のくせ、骨格のずれによって痛みや出っ張りが生じることがあります。
かかとの骨が痛いといっても実際に骨は痛みを感じる部分ではないので、その周辺の筋肉や腱が痛むことが多いです。
かかとの骨に痛み、出っ張りが出てくる原因
かかとの骨に痛みや出っ張りが出るのは、かかとに負担がかかっていることが原因の場合が多いです。
日常生活の中に潜む痛みの原因になる行動を紹介します。
・立ち方や歩き方が悪い
・靴があっていない
・底が硬い靴を履いている
・スポーツなどで足を使い過ぎている
・足指・足裏の筋肉の衰えによる足の変形
このようなことが原因でかかとに負担がかかり、痛みや出っ張りがあらわれるのです。
かかとの骨に痛み、出っ張りがあるときに考えられる病気
実はかかとの骨が痛み、出っ張りがあるとき、病気による症状である場合が多いのです。
そのまま放っておくと症状がひどくなってしまいますので、もし思い当たることがあればぜひ病院を受診してください。
それでは、かかとに痛みが出て出っ張りがあるときに考えられる病気について紹介します。
踵骨下滑液包炎(しょうこつかかつえきほうえん)
踵骨下滑液包炎は運動をする人におこりやすいと言われています。
かかとにある踵骨下滑液包が炎症をおこす病気で骨の上が痛いように感じます。
また、炎症をおこした滑液包が出っ張りの原因となっています。
滑液包とは液体の入った袋でクッションのような役割をしています。
サイズが合っていない靴を履いている人・硬い靴を履いている人は、摩擦や圧迫で炎症をおこしやすくなります。
かかとに腫れがある、歩き始めが痛い、押すと痛いなどの症状がある場合は踵骨下滑液包炎を疑ってみてください。
ハグルンド病
ハグルンド病はかかと、アキレス腱の付け根にこぶのような出っ張りができる病気です。
アキレス腱をよく動かすことで摩擦がおこり、滑液包が炎症をおこし、こぶができてしまいます。
また、ハイヒールなどのカーブが足の形と合っていないために摩擦や圧迫で発症することもあります。
アキレス腱滑液包炎を併発することも多く、もともとかかとが張り出した形状をしている人や偏平足の人・外反母趾の人、硬い靴を履いてスポーツをする人にも多く見られます。
アキレス腱の付け根、かかとの部分にできたこぶ状の出っ張りが特徴で、激しい痛みが生じます。
階段を下りる時に痛みが出る、足首を上に向けると痛い、歩くと痛みがでるなどの症状がでます。
踵骨棘
踵骨棘は(しゅうこつきょく)と読みます。
かかとに棘(とげ)のような骨ができる病気です。
踵骨棘はかかとへの負担が大きいスポーツ、ジャンプを繰り返すスポーツやマラソンなどをする人によく見られる病気です。
また、硬い路面を硬い靴で長時間歩き続ける人やハイヒールをよく履く人も発症しやすいです。
踵骨とは足のかかとにある骨で、この骨に負担がかかり続けることで棘状の骨ができます。
骨自体が痛いのではなく、その周りの筋肉や靭帯が緊張して痛みがおこるのです。
・かかとを押すと痛い
・足をつくと痛みが強く出る
という症状があり、レントゲンで棘を確認すると踵骨棘と診断されます。
どの症状も歩くだけで痛みがでるので日常生活にも支障をきたしてしまいます。
かかとの骨が痛い?出っ張りがある時の対処法は?
それでは、かかとの骨が痛く出っ張りがある時、痛みを軽減するにはどのようにすればいいのでしょうか?
痛みを和らげる対処法について解説していきます。
冷やす
痛みが出た時は熱を持っていることが多いので氷などでよく冷やしましょう。
炎症が抑えられて痛みを和らげてくれます。
痛みが出た時に、温めるのは逆効果なことが多いです。
消炎効果のある冷シップを貼るのも効果的です。
安静にする
かかとに負担がかかっていることが多いので、できるだけ安静にすることを心がけてください。
アキレス腱付近まで痛いからと無理にストレッチやマッサージをすると、悪化することがあるので注意をしてください。
かかとが履物に触らないようにする
痛みがある部分が履物に触れると痛みが増してしまいますので、痛みがある時はサンダルなどかかとの部分が触れない履物を選んでください。
また、足裏が痛い場合は靴にインソールを入れ、痛みがある部分に穴を開けてから履くと痛みがある部分に負担がかからず痛みを抑えることができます。
痛み止めを飲む
痛みが強くて歩けないとき、病院に行く時間が無いときは市販の痛み止めを服用しましょう。
薬局やドラッグストアに売っているので、薬剤師さんに相談しながら薬を選んでください。
そして、痛み止めを飲んで痛みが治まったからいって、無理をしていると症状が悪化する原因になってしまいます。
必ず病院に行って根本的な治療をしてください。
このように、できるだけ安静にして、痛み、出っ張りがある部分に触れないようにすることで痛みを軽減することができます。
かかとの骨が痛い・骨が出っ張る症状をおこさないために
かかとの骨が痛い、骨が出っ張るという症状がでてしまうと、痛くて歩くことも大変になってしまいます。
ここまでは、かかとの骨が痛くなりでっぱりができる原因と発症したときの対処法について解説してきましたが、最後にこの症状を発症しないために普段からできる予防法について解説していきます。
靴を見直す
自分の足にしっかりと合った靴を選ぶようにしましょう。
サイズだけでなく、かかとの部分のカーブも合う靴を選ぶのが大切です。
カーブが合っていないとかかとを圧迫する原因となってしまいます。
また、靴底は柔らかくクッション性の高い物を選ぶようにしましょう。
足の形を整える
偏平足や足の関節の歪みなどが原因でかかとに負担がかかる、靴が合わなくなってしまうなどの痛みを発症する原因を作ってしまいます。
寝る前に足裏をマッサージして、足の指で物を掴む練習をするなどして足裏の緊張を取り、足に筋肉を付けましょう。
それこそが、偏平足を治すことに繋がります。
また、整体院などでテーピングをしてもらい足の形を整えてもらうとよいでしょう。
インソールを使う
普段からインソールを使って足裏に負担がかからないようにする。
靴が足の形に合うようにインソールで調節することもできます。
ヒールの高い靴は履かないようにする
ヒールの高い靴を履くと確かにかっこいいですよね。
しかし、かかとには大きな負担がかかってしまいます。
できるだけ、ヒールの高い靴は履かないようにして、足に負担をかけないことがかかとの痛みや出っ張りの症状をおこさないためには大事なのです。
かかとが痛いと仕事はおろか歩くことすらツラくなります。
そこにでっぱりがあれば放っておくわけにはいかないでしょう。
痛みを和らげるだけでなく、根本的な治療が必要です。場合によっては手術で取り除かなければいけないこともあります。
このような事態にならないためにも、症状がでないように日頃から気を付けておくことが何よりも大切なのですね。