腰の肉離れの症状や治療方法は?治るまでの期間はどれくらい?

 肉離れを起こすと、動かすこともできないほどの強烈な痛みが起こるケガですよね?

あの独特の痛みは、経験した人であれば、思い出すだけで冷や汗が出てくるという人もいるのではないでしょうか。

とはいえ、「肉離れを起こした」といわれると、すぐに思い出すのは、「脚や腕の肉離れ」の方が多いものです。

スポーツなど過度な負担がかかることも多い足や腕ですから、こういったスポーツ障害を起こすということも、珍しいことではありません。

では、「腰の肉離れを起こした」といわれたら、どんなことを思い浮かべるでしょうか?

「どんな痛みなの?」

「何が原因で起きたの?」

「治療方法や期間は?」

今回はそんな疑問を一気に解決できるように、「腰の肉離れ」について解説していきます。

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腰の肉離れになると、どういう状態になるの?

なかなかイメージが付きにくい腰の肉離れですが、決して珍しい症状ではありません。

実は、肉離れが起きる原因には、次のようなことが考えられるのです。

 

なぜ、肉離れは起こるの?

肉離れが起きるといっても、原因は1つではありません。

肉離れの場合、大きく分けると3つのタイプがあります。

そのため、肉離れが起きた原因を調べる時は、どのタイプが自分の状態とよく似ているのかを調べることが大切です。

 

●筋肉に直接負荷がかかることによって起きる肉離れ

筋肉そのものに直接大きなダメージが加わると、そのダメージを受け止めなければならない筋肉には、相当な負担がかかります。

これに耐えられなくなると、筋肉が切れてしまい、肉離れが起きます。

 

●他の部位のけがをかばうことによって起きる肉離れ

本来であれば、自分の意志で自由に動かすことが出来るのが身体ですが、ケガなどをすると、これらの動きに制限がかかってしまいます。

そのため、ケガした部分を補おうと、ケガ以外の周辺部位に余計な負担がかかります。

ところが、この負担は本来であれば必要のないものですから、当然解消されることなく負担が蓄積していきます。

さらに、ケガをかばうことによって体全体のバランスが崩れますから、その負担も局所的なものになります。

こうして蓄積した負担が許容量を超えると、突然激しい痛みを引き起こします。

これも、肉離れが起きる原因の1つにあります。

 

●病気が原因で起きる肉離れ

血管や筋肉に深く関係する部分が病気に侵されると、その影響から筋肉の一部にも病気が進行し、筋肉が破壊されることがあります。

これも肉離れの一種ですが、激しい痛みが出ることもあります。

 

腰でも肉離れを起こすの?

もちろん、腰でも肉離れは起きます。

腰には、体の上下をしっかりと支えるための太い筋肉があり、日常生活の中でも疲労がたまりやすい部位とも言われています。

腰の肉離れは、「突然、腰の筋肉に強い収縮力が働いたことによって、その力に耐えられなくなった筋肉が損傷または断裂する」といいます。

ですから、基本的には、その痛みは突然起こり、症状が改善するまで持続します。

 

腰の肉離れの症状とは?

腰は、「歩く」「座る」「立つ」など、日常生活の中でも常に中心的な役割を果たさなければならない部位であるだけに、その症状にどのようなものがあるのかが気になります。

腰の肉離れの場合、痛みのレベルには大きく分けて3段階あります。

 

軽度の場合

自力で歩行できる場合、肉離れの症状としては、非常に軽い段階です。

痛みはありますが、歩行ができないほどの痛みではないのが特徴です。

この痛みは、「筋肉の一部に小規模の断裂が生じている状態」であるために起きたものと考えられます。

 

中度の場合

内出血を起こしている場合、急激な圧力が加わったことにより、皮下内出血を起こします。

かなり痛みが増して、筋繊維の一部断裂が起こっていますから、自分一人では歩くのも難しいような状態になります。

 

重度の場合

腰の肉離れの症状が重度になると、次のような症状が見られます。

耐え難い激痛に襲われる場合、筋繊維が深いところまで部分断裂を起こしています。

そのため、断裂を起こした部分を触ると、陥没しているのを確認することが出来ます。

また症状が重度になると、自力歩行はできません

激しい痛みと筋繊維の損傷によって、もはや自力で歩くことは不可能です。

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腰の肉離れを治療や完治までの期間とは?

腰の肉離れを起こしてしまった場合の治療法には、どのようなものがあるのでしょうか?

また、治療を始めたとしても、どれくらいの期間がかかるのでしょうか?

 

腰の肉離れにはどんな治療があるの?

腰の肉離れの場合、他の部位におる肉離れ同様、「応急処置」が何よりも大切です。

応急処置を施したあと、専門医の診断を受け「初期治療」の方針が決まり、初期治療が行われます。

初期治療が終了することによって、はじめて完治に向けてのリハビリが始まります。

ですから、症状が現れた直後の応急処置が何よりも大切になるのです。

●まずは安静に!

肉離れの症状が現れたら、まずは安静を心がけます。

痛む腰の部分に負担がこないようにし、次の応急処置の準備をします。

●アイシングをします

肉離れの症状が中度以上になると、痛めた部位に皮下内出血が見られます。

まずは十分に患部を冷やし、そのまま安静を保ちます。

●テーピングで固定

肉離れの応急処置には、患部の固定が大切なのですが、腰の場合は、テーピングを使って腰を固定するのがおすすめです。

●痛みは軽度の場合でも1週間程度は続きます

症状のレベルは3段階ありますが、いずれも、痛みは起こります。痛みのレベルも段階によってかなりちがいがありますが、症状が軽度であれば、患部を冷やし安静にすることで、一週間程度では痛みがとれます。

中度以上であっても、1週間程度で痛みは和らぎ、徐々に体も動かすことが出来るようになります。

そのため、このタイミングでリハビリを始めるかどうかの判断が出来ます。

 

治療を始めたらどれくらいで治るの?

腰の肉離れを起こしてしまった場合、やはり症状のレベルによって治療にかかる期間にも違いが出てきます。

これは、肉離れが「筋肉の部分損傷である」という点が関係しています。

そのため、「応急処置」を行い、「初期治療」を終えてからでなければリハビリを始めることもできません。

このふたつの治療行程が終わらないままリハビリを始めると、断裂部分が広がったり症状が悪化する可能性があります。

初期治療の終了までにかかる期間については、個人差がありますので一概には言えませんが、リハビリを始めるタイミングを見極めるにも、治療期間の目安を図るにも、「初期治療の修了」が一つの区切りとなります。

リハビリが始められる段階に来ると、症状のレベルによって、治療期間には次のような目安が立てられます。

●軽度の場合

軽度の場合、リハビリ開始から2種間程度が治療期間の目安になります。

●中度の場合

中度の場合、リハビリ開始から、1~2か月程度の治療期間が必要になります。

●重度の場合

重度の場合、症状や回復スピードにも個人差があるのですが、少なくとも3か月以上は治療期間として必要になります。

 

まとめ

腰の肉離れを起こすと、足や腕などの肉離れとはまた違った日常生活での支障が現れる為、非常につらく感じるとは思います。

ですが、多少動けるからといって無理をすれば、発症当時は軽症だった肉離れが、深刻な状態にまで悪化するということもあります。

ですから、まずは肉離れを起こしたら、「おとなしく安静にして患部に負担をかけない」ということだけを徹底しましょう。

正しい応急処置と初期治療を行えば、早期回復も期待できるのが肉離れです。

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