足首の靭帯を負傷した!治療方法・リハビリ・全治にかかる期間を解説!
運動をした時だけでなく、普段の生活の中でも、足首を痛めるということはよくあると思います。
足首の捻挫というのは多くの方が経験しているのではないでしょうか?
たかが捻挫とシップをしただけで、放置したりしていませんか?
捻挫も靭帯を損傷している状態なので、症状に合った適切な治療が必要なのです。
また、靭帯を断裂するような大きな怪我の場合、治療方法やリハビリはどのようなものになるのでしょうか?
そして全治にはどのくらいの期間がかかるのでしょうか?
今回の記事では、足首の靭帯を負傷したときの治療方法・リハビリ・全治にかかる期間について解説していきます。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
足首の靭帯を負傷したときの症状は?
足首をひねった時に、ただの捻挫だと思って、そのままにしておく方も多いと思いますが、捻挫も靭帯を負傷した状態です。
軽い捻挫であれば、腫れて痛みが出ますが、足を動かすことは可能です。
しかし靭帯の一部が裂けてしまうと、腫れがひどく熱をもって強い痛みがでます。
そして、一番ひどいのは靭帯が完全に断裂した状態です。
床に足をつくのもつらいほどの強い痛みがでます。
程度の差はありますが、足首の靭帯を負傷したときはしっかり治療を行いましょう。
足首の靭帯を負傷したときの治療方法は?
足首の靭帯を負傷してしまったときは、どのように治療すればいいのでしょうか?
治療方法について解説していきます。
応急処置
足首の靭帯を負傷したときは、応急処置がとても大切になってきます。
安静にする、患部を冷やす、圧迫する、患部は心臓より高くする、固定する。
この5つが足首の靭帯を負傷したときの応急処置です。
運動をしている途中でも、靭帯を負傷したなと思ったらすぐに安静にしてください。
氷などで患部を十分に冷やします。
20分ほどしっかり冷やしてください。
コールドスプレーやシップなどでは冷やし方が足りないので、氷を袋に入れて患部を冷やすか、氷水をいれたバケツなどに患部を浸けてしっかり冷やしましょう。
患部より心臓に近い部分を圧迫することで、血液の流れを悪くし、炎症や腫れが広がるのを防いでくれます。
患部を心臓の位置より高くするというのも同じで、血液の流れを悪くすることで、悪化を防ぎます。
寝るときは足首の下に丸めたタオルなどを敷いて、心臓より高くなるようにして寝るのがオススメです。
足首を固定することで、可動域を狭くして痛みを抑えることができます。
ただし、腫れがあるときにテーピングなどで完全に固定してしまうと、腫れが広がったときに危険ですので、注意をしてください。
病院を受診
病院を受診したら、骨が折れていないか、レントゲンで確認してもらいましょう。
次に、患部を固定します。
損傷の度合いによって固定の仕方は違い、軽い損傷の場合はテーピングや、サポーターで固定しますが、重症の場合はギプスで固定することになります。
電気治療をしたり、湿布や痛み止めの薬をもらいます。
整形外科では、リハビリの治療をしてくれる病院もあります。
靭帯が切れている場合は、手術をしなければいけません。
足首の靭帯を負傷したときはどんなリハビリをするの?
足首の靭帯を負傷したとき、安静にすることが大切なのですが、回復をよくするためにはリハビリをすることも大切です。
足首の靭帯を負傷したとき回復を早めるためのリハビリについて解説します。
足首のストレッチ
固定していた間に固まってしまった足首の皮膚や筋肉をストレッチで伸ばしていきます。
傷めていない方の足に反対の足を乗せ、足首をゆっくり回していきます。
前後に押したり、左右に押したりと足首全体をゆっくりストレッチしましょう。
ポイントはゆっくり動かすことと、痛みがあるときは無理をしないということです。
お風呂の中やお風呂上がりで筋肉が柔らかくなっているときにするのがおすすめです。
足の指を使うリハビリ
足を固定していると、足の感覚が鈍くなってしまいます。
そこで感覚を取り戻すために行うのが足の指を使うリハビリです。
足の指を使うリハビリはビー玉を使います。
床に置いたビー玉を足の指でつかむ運動で足の感覚を取り戻しましょう。
また、床に置いたタオルを足の指で手繰り寄せるという運動も効果的です。
筋肉をつける
動かさない間に弱くなった筋肉を出来るだけ鍛えましょう。
つま先立ちをして、下す、これをくり返します。
次にかかとだけをつけて立ち、下す。同じように繰り返してください。
ゴムバンドがあれば、座って足を伸ばし、足の裏にゴムバンドをかけ引っ張るという運動も効果的です。
このように、固まった足首を柔らかくする、足の感覚を取り戻す、筋肉をつけるといったリハビリが必要になってきます。
固定具を外してから、しっかり痛みが無くなっているのを確認して、リハビリを始めてください。
はじめは多少の痛みを感じるかもしれませんが、その痛みが翌日まで続くようなことがあれば、まだ完治していない可能性がありますので、病院で相談してみてください。
リハビリは時間がかかるものです。
無理をしないように、時間をかけてゆっくり進めていきましょう。
痛みがなくなったからといって、リハビリを怠ると、何度も靭帯損傷を繰り返すことがあります。
特にスポーツをしている方はしっかりとリハビリをして、靭帯損傷が癖にならないように気を付けましょう。
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全治にかかる期間
足首の靭帯を負傷したときの治療方法とリハビリについて解説してきましたが、全治にはどれくらいの期間がかかるのでしょうか。
怪我の程度によって変わってきますが、足首の靭帯を負傷したとき、全治までにかかる期間の目安を解説していきます。
軽い捻挫の場合
軽い捻挫の場合は、よく冷やした後、テーピングなどで固定し、安静にしておけば1~2週間で完治しすぐにリハビリを始めることができます。
固定期間が短いことから、リハビリもすぐに終わり、普通に生活できるようになるでしょう。
部分断裂の場合
痛みや腫れが強いものの、何とか自分で歩ける程度で、靭帯の一部が断裂している場合は、装具をつけたり、ギプスで固定することになります。
固定の期間は2~3週間と考えられます。
損傷の具合によっては1か月以上、固定が必要になることもあります。
1か月くらいで、リハビリを始められるようになるでしょう。
靭帯断裂の場合
靭帯が完全に断裂してしまった場合は、手術が必要になることもあります。
手術は腫れや炎症が治まってから行いますので、損傷してから1週間くらいは様子をみます。
手術をすると、動かせない期間が長くなりますから、全治まではリハビリも含めて3か月~6か月くらいかかることになるでしょう。
このように、足首の靭帯を負傷したといっても、その程度によって治療、全治にかかる期間は大きく変わってきます。
しかし、大切なのは最初の応急処置と安静期間、そしてリハビリです。
スポーツや仕事をしている方は早く治したい、早く復帰したいと思うでしょうが、無理をしてしまうと、治りが悪くなるだけでなく、癖になってしまい、何度も靭帯損傷を繰り返すことになってしまいます。
痛みがなくなるまでは、できるだけ安静にして過ごし、動けるようになったら、無理をしないように徐々にリハビリを始めて、しっかり筋肉をつけてから復帰するようにしましょう。