足首が腱鞘炎になった!その症状と治し方・治療法を解説!
足首が痛くて我慢できないという経験をした方はたくさんいらっしゃると思います。
しかし、足をひねった覚えがないのであれば、もしかしたら足首が腱鞘炎になっているのかもしれません。
手首や指が腱鞘炎になるというのはよく聞きますが、足首が腱鞘炎になるというのはどのような状態なのでしょうか?
また具体的には、どうやって治療していくのでしょうか?
足首が腱鞘炎になった時の症状と治し方・治療法について解説していきます。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
足首が腱鞘炎になったら、どんな症状がでるの?
足首が腱鞘炎になったらどのような症状がでるのでしょうか?
ちなみに足首が腱鞘炎になるのは、
・足の使い過ぎ
・ジャンプをするスポーツで負担がかかった
・靴が合わない
などが主な原因として考えられます。
足首周辺で発症する腱鞘炎には4つの種類があります。
1.長趾伸筋腱炎(ちょうししんきんけんえん)
→足の甲の親指より外側にある腱が腱鞘炎になっている状態です。
2.長母指伸筋腱炎(ちょうぼししんきんけんえん)
→足の甲の親指側にある腱が腱鞘炎になっている状態です。足の甲やくるぶしに炎症が起こります。
3.前脛骨筋腱炎(ぜんけいこつきんけんえん)
→足首を上に持ち上げる働きをする前脛骨筋に炎症が起きている状態です。
4.短腓骨筋腱付着部炎(たんひこつきんけんふちゃくぶえん)
→小指周辺の腱が炎症をおこし、足の甲の小指側やくるぶしが炎症を起こしている状態です。
この4つの種類があります。
症状は、腱鞘炎が発症した腱に痛み、腫れ、炎症がでます。
・患部を押すと痛い
・走ると痛い
・動かすとつっぱる感じがする
といった症状で気が付くことが多いようです。
発症した腱により、痛みがでる場所が変わってきますが、症状はほぼ同じです。
足首が腱鞘炎になった時の治し方
足首に腱鞘炎が起きた場合、どのようにすればいいのでしょうか?
足首が腱鞘炎になった時の治し方について解説していきます。
安静にする
腱鞘炎になった時は、安静にすることが一番大切です。
できるだけ、動かない方が良いのですが、足の場合だと動かさないというのは、とても難しいことです。
サポーターなどをして、できるだけ足首を動かさないようにして、スポーツなど足首を使う運動は極力控えるようにしましょう。
冷やす
腱鞘炎を発症したばかりのころは、炎症があり熱をもっていることがあります。
炎症や熱がある時は、しっかり冷やすようにしましょう。
市販のシップを貼ったり、氷などを患部にあてて冷やします。
氷で冷やす場合は直接氷を患部に当てないようにしましょう。
タオルやガーゼなどで包んで、冷やします。
患部が冷たくなって感覚が無くなったら一度氷を外し、また冷やすというのを炎症や熱が治まるまで繰り返します。
温める
患部の炎症や熱が取れたら、今度は温めることが大切です。
お風呂などに入って体を温めましょう。
体を温めると血流が良くなり、腱鞘炎を治す手助けをしてくれます。
温シップを貼るのも良いですし、痛みが強い時は、温めたタオルを患部に当てるのも効果的です。
自分にあった靴を選ぶ
足首の腱鞘炎は靴が合っていないことが、原因の1つとして考えられます。
腱鞘炎を根本的に治す、再発させない、足首に腱鞘炎をおこさないためには、しっかりと自分の足に合った靴を選ぶことが大切なのです。
サイズだけでなく、足を動かした時に負担がかからないように、足の甲や足首の動きもチェックするようにしましょう。
また、靴ひもを強く結びすぎるのも足首に負担がかかってしまいますので、気を付けてください。
歩き方を見直す
歩き方、走り方が悪いと、足の一部に負担がかかることがあります。
それが原因で腱鞘炎になることがあるので、歩き方や走り方、立ち姿などをチェックして、姿勢を正しくするように心がけましょう。
靴の裏を見て、すり減り方が一定でない方は注意が必要です。
食事に気を付ける
食事の中で気を付けることは、肉類・塩分を取りすぎないことと、アルコール・コーヒーを控えることです。
また、タバコもやめた方がいいでしょう。
肉類は過剰に取りすぎると、代謝を落としてしまいますし、アルコールやコーヒーは水分を体の外に出してしまいます。
代謝を上げて、水分量を保つことで、血液の流れがよくなり、栄養を運んでくれますので、代謝を下げたり、水分量を減らす食事はできるだけ避けるようすると良いでしょう。
食べた方が良い食事は、うなぎや鳥の手羽などのヒアルロン酸が含まれた物。
大豆製品などのイソフラボンが含まれた物などです。
しかし、そればかり食べれば良いというわけではなく、やはり栄養バランスを考えた食事というのが大切になってきます。
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足首が腱鞘炎になったときの治療法
足首が腱鞘炎になったとき、病院ではどのような治療をするのでしょうか?
腱鞘炎になった時の治療方法について解説していきます。
固定
腱鞘炎は、安静にすることが大切です。
しかし足首の腱鞘炎は安静にするのが難しいので、サポーターなどの固定具やテーピングを使って固定をします。
腱鞘炎の程度にもよりますが最低3日~長ければ1ヶ月程度の固定が必要です。
冷やす
腱鞘炎は早期に治療することで、治りが早くなります。
炎症や熱がある場合は、病院でも冷やすことを指示されるでしょう。
固定をしながらも、しっかり冷やすことが大切です。
薬を飲む
病院では抗炎症剤や鎮痛剤を処方してくれます。
薬を飲むと炎症や痛みは治まりますが、治ったわけではないので、無理はしないようにしましょう。
ストレッチをする
患部は固定して安静にしておかなければいけないのですが、他の部分はゆっくり動かして、血流をよくしておきましょう。
血流がよくなると、酸素や栄養をたくさん届けることができるので、腱鞘炎の回復に役立ちます。
手術
慢性化しているような、ひどい腱鞘炎の場合には手術をすることもあります。
しかし、後遺症が残ることもありますので、手術をしなければいけないほど悪化する前に必ず病院を受診するようにしてください。
鍼・灸
病院の治療ではありませんが、東洋医学の鍼・灸をすることで、症状の緩和につながることもあります。
鍼・灸の治療を受ける前に、必ず病院で腱鞘炎であるという診断を受けるようにしてください。
鍼灸院にはレントゲンなどはありませんの、違う病気や怪我の場合、発見が遅れてしまいます。
一度、病院で診断を受けた後、医師に相談してから鍼灸院に行くようにしましょう。
このように、足首が腱鞘炎になったら、安静にして早めに病院を受診することが大切です。
・仕事があるから
・家事をやすめないから
と無理をしてしまうと、悪化してしまい症状が長引いたり。
最悪の場合だと、手術をしなければいけないような状態になってしまうこともあります。
早めに病院に行けば、短期間で治すことが可能ですから、きちんと病院を受診し、自宅でできるセルフケアと合わせてしっかり治療していきましょう。
そして、できれば腱鞘炎をおこさないように、日ごろから気を付けておきましょう。