下腹部に鈍痛が!女性と男性別に原因と対処法を解説
腹部に鈍痛があるという悩みは、男女問わず多くの人がもっている悩みの一つです。
しかも、部分によってはどこに相談していいかわからないということも多いのが下腹部の痛みです。
今回はそんな下腹部に感じる鈍痛の原因について、はじめ君親子と神田先生と一緒に見ていきます。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
あなたが女性で、下腹部に鈍痛を感じる時の主な原因
女性にとって下腹部の鈍痛といえば、生理期間やその前後に起きるあの症状のことだとみなさん思いますよね。
多くの人が、つらい症状を抱えていても「毎回のことだから…」と何もせずにそのまま我慢しているようです。
確かに、女性にとっての下腹部の鈍痛といえば、最初に疑うのが子宮や卵巣に関することです。
しかもこうした器官は、自律神経やホルモンのバランスにとても影響を受けやすいです。
また、子宮や卵巣に関する病気は女性特有のため、パートナーの理解が得にくいということに悩む人も少なくありません。
ただし、あなたが感じている下腹部の鈍痛が、ただの月経痛ではない可能性もあります。
例えば、
・子宮内膜症や子宮筋腫
・子宮がん・卵巣がん
・下腹部の痛み
を伴います。
どれも、初期症状としては発熱や不正出血など、下腹部の鈍痛以外の症状が出ることもありますが、おりものの色や匂いなどでも症状の可能性を調べることが出来ます。
子宮や卵巣に関する病気は女性特有ですが、それゆえに女性にとって身近な存在である「おりもの」が女性特有の病気を表すサインになります。
ですから、正常な状態のおりものを知っておくことで、おりものが出す体の不調のサインをいち早く見つけることが出来るようになります。
要注意!4人に1人かかる子宮筋腫
子宮筋腫は、今や4人に1人がかかる病気といわれています。
特に30歳以上の女性に多く、およそ20~30%の人がこの病気にかかっているといわれています。
ただし、子宮筋腫は良性の腫瘍です。
ですから、子宮筋腫自体が命にかかわるような重大な病気ということではありません。
数や大きさもそれぞれで、複数個できることも珍しくありません。
症状として一番多く上がるのが、
・月経の量が増える
ということです。
子宮筋腫は、腫瘍が出来た場所によって症状も違いますが、基本的には月経の量が判断の目安になります。
治療法もできた場所によって異なりますが、若い女性が子宮筋腫になると、
・不妊となる可能性
・流産になる危険性
が高まることも多いため、やはり放置せずに治療を行うことが一番です。
下腹部の鈍痛はガス溜りが原因かもしれない
命にかかわるような病気ではありませんが、ガスだまりによって下腹部に鈍痛が起きることがあります。
腸にたまったガスというのは、食べ物だけでなく、多く取り込んでしまった呼吸も含まれます。
しかも、たまったガスは体の外に排出しなければならないため、
・ゲップ
・おなら
どちらかで体から排出されます。
このガスだまりですが、男性ももちろんなりますが、女性の方がかかりやすいといわれています。
というのも、仕事場で頻繁にお手洗いに行くことが難しく、どうしてもゲップやおならを我慢してしまうため、腸にガスが溜まりやすくなってしまうのです。
さらに、腸のガスだまりは、便秘も原因の一つにあります。
腸の中に便が長時間とどまっていると、外に排出されるまでの間、腸の中で便が腐敗していきます。
その時にガスが発生し、腸内ガスとなるのです。
腸のガスだまりをそのまま放置していても、重大な病気につながることはありませんが、下腹部がポッコリと膨らんで見えるため見た目が良くありません。
そんな腸のガスだまりを解消するには、腸内の環境を良くしていくことが必要です。
腸にガスを発生させる悪玉菌が最も好むのは、肉や脂肪分の高い食べ物です。
こういった食事は、ファーストフードやジャンクフードに多く含まれています。
ですから、まずはこういった食事は避け、魚や野菜が中心の和食をメインにするように心がけましょう。
和食には、便秘を改善する効果もありますから、便秘が解消されれば
・腸内ガス
・下腹部の鈍痛
も解消されるはずです。
あなたが男性で、下腹部に鈍痛を感じる時の主な原因
男性特有の病気といえば、前立腺の病気です。
前立腺は男性生殖器の一部ですから、この病気に女性がかかることはありません。
ですから男性が下腹部の鈍痛を感じた時には、まず前立腺の異常の可能性を考えてみることが大切です。
また、女性もかかることがありますが、圧倒的に男性がかかる確率が高い病気というのが、排尿障害をもたらす病気です。
女性と比べ尿道が長い男性は、排尿障害が病気のサインとなることが多いです。
・最近トイレが近くなった
・残尿感がある
などの自覚症状がある場合には、何らかの男性特有の病気のサインと考えて、早めに専門医の診察を受けるように心がけてください。
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要注意!その痛みは前立腺かもしれない
前立腺は、男性特有の病気です。
前立腺というのは、男性生殖器の1つで、膀胱の出口にあります。
前立腺では、精子に栄養を与える働きをする前立腺液が分泌されます。
そのため、前立腺に異常があると、パートナーが正常であっても妊娠が出来ないということもあります。
前立腺の病気として有名なのは、
・前立腺炎
・前立腺肥大症
・前立腺がん
などがあります。
基本的に前立腺の病気は、20~50代の幅広い年齢層で発症しますが、その中でも、前立腺炎は、若い男性の方がかかりやすい病気といわれています。
逆に50歳以上の男性が多くかかる前立腺肥大症には、若い男性はほとんどかかることはありません。
前立腺肥大症の症状と似ているために混同されがちなのが、前立腺がんです。
今のところ、前立腺がんを発症する原因ははっきりとはわかっていません。
遺伝要素が強いといわれていますが、その他にも加齢や男性ホルモンが原因としてかかわっていると考えられています。
前立腺に異常がある場合のもう一つの特徴が、尿に関する変化があるということです。
・頻尿や残尿感
・排尿時の痛み
などが下腹部の鈍痛と一緒に現れる場合は、専門医に相談することをおすすめします。
想像するだけでも痛い尿路結石
尿路結石は、尿の通り道に結石が出来る病気です。
この病気の特徴は、下腹部に耐え難い激痛が現れるというところです。
尿路結石は女性も発症しますが、尿路が短いため、結石が詰まる前に体の外に排出されてしまうことが多いので、男性ほどリスクはありません。
逆に男性は尿路が長いため、ちょっとした大きさの結石でも尿路をふさいでしまうのです。
尿路結石に予防するための対処法としては、次のようなことがあります。
・塩分を摂りすぎない
・寝る前の食事は避ける
・水分はこまめに取る
まとめ
では、今回のまとめの方に移っていきます。
今回は下腹部の鈍痛を中心に男女別に様々なことをお伝えしてきました。
今回の要点を押さえると・・・
1、女性が下腹部の鈍痛を感じたら、普段のおりものとの違いをチェックしてみよう
2、男性が下腹部の鈍痛を感じたら、排尿障害がないかチェックしてみよう
となります。
この記事で学んだことをぜひ日々の生活に活かしてみてくださいね♪