右脇腹にしこりができる原因と対処法を解説!
右脇腹を触ると、何かが手に触れてびっくりしてしまった経験がある方はいらっしゃいませんか?
これは何?しこりなの?しこりができているなんて、もしかして癌かもしれない!と不安になってしまいますよね。
体にしこりができるなんて、不安でたまりません。
右脇腹にしこりができるのはなぜなのか、その原因と対処法について解説していきます。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
右脇腹にしこりができる原因はなに?
右脇腹にしこりができる原因はいったい何なのでしょうか?
右脇腹にしこりができる原因の1つに、脂肪腫が出来ていることが考えられます。
触った時に弾力があり少し動くような気がしたら、脂肪腫(しぼうしゅ)の可能性が高いですね。
脂肪種とは、脂肪でできた良性の腫瘍のことです。
痛みはなく、しこりに気が付いて病院を受診することが多いようです。
脂肪種がなぜできるかは、まだ原因がわかっていません。
40代~50代の女性に多いと言われていています。
脂肪腫が小さいうちに気が付くといいのですが、中には10センチほどになってから病院を受診する方もいます。
右脇腹のしこりの原因は他にも!?
右脇腹にできたしこりが、脂肪腫だとしたら良性の腫瘍ですから、あまり心配する必要はありませんが、しこりの原因となる病気は他にもあります。
右脇腹のしこりで考えられる病気について解説します。
癌(がん)
右脇腹にしこりができていると、一番怖いのが癌になっていることです。
肝臓や胆のうに癌ができると、右脇腹にしこりのようなものを感じることがあります。
しこりがあると感じるくらい大きくなっているということは、癌の症状がかなり進行していると考えられます。
肝臓癌であれば
・右脇腹の痛みやしこり
・食欲不振や倦怠感に襲われる
といった症状があらわれます。
肝臓は沈黙の臓器と言われるくらい、症状が出ないので、少しでも異変を感じたらすぐに病院を受診してください。
胆のう癌であれば、腹痛、黄疸、しこり、倦怠感といった症状があらわれます。
しこりがあるだけでなく、倦怠感や黄疸、食欲不振、体重減少などの症状が出ている場合は、すぐに病院を受診することが大切です。
ウィルムス腫瘍(しゅよう)
5歳以下の子どもが発症しやすい悪性の腫瘍です。
腎臓の未熟な細胞が癌化してしまう病気です。
表面はなめらかで固く、左右どちらの脇腹にもできる可能性があります。
痛みなどの症状がないため、気が付きにくく、お風呂に入っているときなどにしこりに気が付いて病院を受診するということが多いようです。
腹痛、嘔吐、血尿などの症状がでることもあります。
抗がん剤治療や、手術で腎臓を摘出する治療を行います。
普段から子どもの様子や体調などを、気をつけて見ておくことが大切です。
しこりに気が付いたら、すぐに病院を受診するようにしましょう。
早期発見であれば、完治する可能性が高くなります。
粉瘤(ふんりゅう)
粉瘤とは、皮膚の下に袋状の老廃物がたまった状態のことです。
さわるとコリコリして少し固い感じがします。
痛みもなく、良性の腫瘍であることから、病院に行かず治療しない方がいますが、粉瘤は自然になくなることはありません。
また、開口部から細菌が入り込んでしまい、炎症を起こすと化膿してひどい痛みが出てきてしまいます。
化膿してしまうと、抗生物質を飲むだけでなく、切開して膿をだし、炎症が治まるのを待ってから、粉瘤の袋そのものを取り出す処置が必要になります。
自分で潰してしまうと、傷口から細菌が入って化膿する原因となるだけでなく、粉瘤自体は取れませんから、再発してしまう可能性もあります。
跡も残ってしまいますので、粉瘤ができたら、皮膚科を受診して、適切な処置を受けることをおすすめします。
腸にガスや便が溜まっている
腸にガスや便が溜まっていると、しこりのように脇腹が膨れることがあります。
しこりを触って固く動きが悪かったら、ガスや便が溜まっている可能性も考えられます。
普段から、自分のお通じを把握しておき、便秘の場合は水分を取るようにし、栄養バランスの取れた腸に良い食事と、適度な運動をするようにしておきましょう。
また、冷えやストレスも便秘の原因になりますので、
・体を冷やさないようにすること
・ストレスをためない生活
これらを心がけてください。
子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)・卵巣腫瘍(らんそうしゅよう)
しこりが脇腹の下の方にある場合は、子宮筋腫や卵巣腫瘍などの子宮の病気の可能性が考えられます。
痛みがある、貧血がある、月経量が増えた、不正出血がある場合は子宮の病気を疑い、婦人科を受診してください。
特にこれから、赤ちゃんを産みたいと思っている方は、早めに受診して治療することをおすすめします。
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右脇腹にしこりができた時の対処法
右脇腹にしこりができたら、どうすればいいのでしょうか?
右脇腹にしこりができた時の対処法について解説します。
病院を受診する
しこりができていた場合、自己判断をするのはとても危険です。
なぜなら、命にかかわる病気の可能性があるからです。
脂肪腫であったとしても、命の危険がある病気ではありませんが、自分で治療することはできませんので、必ず病院を受診するようにしてください。
原因がわからないしこりは、皮膚科か形成外科を受診しましょう。
治療方法
しこりが脂肪種の場合、小さく、痛みのないしこりは経過観察となります。
しかし、そのまま無くなるということは考えられませんから、だんだんと大きくなってくるでしょう。
良性の腫瘍ですので、心配することはありませんが、場合によっては手術が必要になってきます。
・しこりの部分が化膿している
・臓器や神経に触れて痛みがある
・5センチ以上の大きさである
・見た目がきになる
このような場合は手術をすることが多いです。
手術をするタイミング
脂肪腫は良性であり、痛みもないことが多いので、手術をするかどうかは医師と相談して決めることになります。
しかし、あまりに大きくなった腫瘍は血管を巻き込んでいたり、筋肉や骨の間にできていたりすると手術が難しくなってしまいます。
あまり大きくなり過ぎないうちに手術をすることをおすすめします。
右脇腹にしこりができたときは
右脇腹にしこりができる原因と対処法を解説してきましたが、右脇腹にしこりができた場合、そのほとんどが自分ではケアすることができない病気であるといえます。
中には腸にガスや便がたまっているということもありますが、自己判断で病院を受診するのが遅れると命にかかわることもあります。
右脇腹にしこりができたら、まず病院を受診して、原因が何かを特定してもらいましょう。
受診が早ければ、治る病気もたくさんあります。
少しでもおかしいと思ったら、病院を受診することが大切です。
病院を受診して、お医者さんに、
「脂肪腫です。良性の腫瘍ですから心配いりません、小さいので様子をみてみましょう」と言われたら、ホッとしますね。
しかし、それで安心してしまってはいけません。
その脂肪腫が数日で5センチ以上の大きさになったとしたら、それは悪性の腫瘍かもしれません。
病院では触診と視診で良性と診断したのでしょうが、その中にはまれに悪性の場合があります。
細胞をとって検査してみなければ、良性か悪性か、はっきりとはわからないこともあるのです。
日ごろから自分の体をよく観察して異変がないか確認しておくことも大切です。