薬指がしびれる原因と対処法!痛みがあるときは?
指が疲れるようなことは何もしていないのに、ある日突然、薬指がしびれる、
痛みもある…。自分の指はどうしてしまったのだろう?と心配になってしまいますよね。
薬指にあらわれた、しびれと痛みの原因は何なのでしょうか?しびれや痛みがでたときはどうすれはいいのでしょうか?
薬指がしびれる原因と対処法について解説していきます。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
薬指がしびれるのはなぜ?
薬指がしびれるのは、肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)が原因であるとが考えられます。
肘部管とは肘の内側にあり、その肘部管の中に薬指の神経に繋がる尺骨神経(しゃっこつしんけい)がとおっています。
この肘部管が圧迫されることにより、尺骨神経が刺激され、薬指にしびれがでるのです。
この症状が肘部管症候群です。
肘の内側が腫れている、内側を押すと痛みがある場合は肘部管症候群を疑ってください。
薬指がしびれる原因は?
薬指がしびれる原因が肘部管症候群であるならば、なぜ肘部管症候群になってしまったのでしょうか?
肘部管症候群になる原因はいくつか考えられます。
・子供のころの怪我で肘が変形してしまった。
・関節リウマチにより肘が変形してしまった。
・加齢のため肘が変形してしまった。
・野球など肘をよく使うスポーツをしている。
・頬杖をつく
・ガングリオンなどの腫瘤(しゅりゅう)
・肘を曲げたまま寝るくせがある
・寝転んだまま本を読む、スマホをする
このようなことが原因で肘部管症候群を発症すると考えられます。
思い当たることがない方はもしかしたら、子供のころの怪我が原因で肘が変形してしまっているのかもしれません。
薬指がしびれる原因は肘部管症候群だけではない!
薬指にしびれが出るのは肘部管症候群だけが原因とはいえません。
他にも薬指がしびれる原因となる病気について解説します。
手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)
手根管症候群になると、はじめに人差し指と中指にしびれが発症し、次第に薬指までしびれが広がっていきます。
手首にある手根管という部分には、指を動かす神経がとおっています。
その神経が圧迫されることで、指先にしびれがでてくるのです。
しびれや痛みで眠れなくなることもあります。
安静にして痛み止めを飲む、手を固定する治療を行っていきますが、悪化すると手術で治すこともあります。
頸椎椎間板(けいついついかんばん)ヘルニア
手や肩などに通じる神経はすべて首の頸椎という部分を通っています。
その頸椎の間にある椎間板というクッションの役割を果たしている部分が飛び出してしまい、神経を刺激することで、しびれが生じるのが頸椎椎間板ヘルニアです。
刺激された神経によって、出る症状は変わってきますが、薬指にしびれが生じることもあります。
首に負担がかからないように姿勢をよくし、安静にすることが大切です。
病院を受診し、リハビリや投薬治療を受けましょう。
脳梗塞
脳梗塞などの脳の障害になると、指先がしびれることがあります。
他にも、吐き気や頭痛、ろれつが回らないなど、少しでもおかしいと思ったら病院を受診するようにしてください。
狭心症(きょうしんしょう)
心臓にある冠動脈(かんどうみゃく)が狭くなり、心臓が正常に動かなくなるのが狭心症です。
狭心症になると胸が締め付けられるように痛むのですが、他にも、
・歯が浮いた感じがする
・左肩から腕にかけて痛みが出る
・胃が重たい
などの症状の他に手のしびれが感じられることがあります。
とくに左手にしびれがある場合は心臓の病気を疑ってください。
これら4つの病気の可能性も考えられますので、注意が必要です。
さらに、ストレスが原因となっていることも考えられます。
違和感がある場合は病院を受診するようにしてください。
薬指がしびれる、痛みがあるときの対処法は?
薬指がしびれて気持ち悪い、痛みがあって困るというときはどうすればいいのでしょうか?
薬指のしびれと痛みの対処法について解説していきます。
安静にする
肘部管症候群が原因であれば、肘を動かさないようにすることが大切です。
重い荷物を持つ仕事の人はできるだけ、手を使わないようにする、スポーツなどをしている人も休んで安静にしましょう。
痛み止めを飲む
痛みがある場合は痛み止めを飲みましょう。
市販の痛み止めでもかまいませんが、できるだけ病院を受診することをおすすめします。
温める
お風呂などでしっかり、肘を温めて、血液の流れを良くしましょう。
血液の流れが良くなれば、傷めた肘の神経の回復を助けてくれます。
すぐに、しびれがとれるというわけではありませんが、楽になることはあるでしょう。
病院を受診する
指にしびれが出た場合、命にかかわる病気の可能性もあります。
また、肘部管症候群が原因だったとしても、その原因は普段の生活習慣だけでなく、肘の変形やガングリオンなどの腫瘤(しゅりゅう)など原因は多数考えられます。
変形や腫瘤が原因だとしたら、自分でケアするのは不可能に近いです。
そのうちおさまるだろうと、そのままにしておくと、重症化して手に力が入らなくなってしまい、手術が必要になってくることもあります。
必ず病院を受診して、原因をはっきりさせてから治療をすることが大切です。
初期の症状ですと、安静にすることで治ることもありますので、早めに受診するようにしましょう。
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薬指がしびれる、痛みがでる症状を出さないための予防法
薬指にしびれが出る原因と、しびれや痛みが出た時の対処法について解説してきました。
最後に、この嫌なしびれや痛みの症状を出さないための、予防法について解説していきます。
サポーターなどを使用する
肘を酷使する仕事の人やスポーツで肘を使う人は、適度に休憩を入れ、肘に負担をかけ過ぎないことが大切です。
しかし、少しでも異常を感じたらサポーターなどを使って肘を固定し、肘にかかる負担を減らすようにしましょう。
肘をつかない
・頬杖をつく癖のある人
・本を読むときに寝転んで肘をつく人
・仰向けで肘を曲げてスマホをするなどの癖がある人
上記のような人は、肘をつく癖を治すようにしましょう。
肘に負担がかかって肘部管症候群の原因になってしまいます。
また、テレビを見るときに寝転んで、肘をついた状態を枕にしている人も気を付けてください。
普段から肘に負担をかけないようにすることが、肘部管症候群の予防には大切なのです。
骨折などはしっかり治療
子供のころの怪我をきちんと治療しておかないと、成長してからだんだんと肘が変形してきてしまい、肘部管症候群になってしまうことがあります。
怪我をしたときは、必ず病院を受診し、医師の指示にしたがってきちんと治療することが大切です。
寝具の見直し
寝ているときに、肘が曲がっている人がいます。
寝ている姿勢も肘部管症候群の原因と考えられます。
もし、寝ているときに自然と肘が曲がってしまうようなら、寝具が体に合っていないのかもしれません。
マットレスを変えるだけで、肘への負担を減らすことができます。
できるなら、意識的に肘を伸ばして寝るように心がけてください。
これら4つの予防法で肘部管症候群を発症するのを予防しましょう。
生活習慣や肘の変形などが原因となっていることが多い肘部管症候群、しびれを感じたら早めに病院を受診して、根本から原因を取り除きましょう。