みぞおちの筋肉痛のような痛み!その原因と対処法
筋肉痛といえば、誰でも一度は体験したことのある痛みですよね。
とはいえ、その痛みを感じるのがみぞおちとなると、少し不安に感じる人も多いはずです。
みぞおちといえば、胃などの消化器系の器官だけでなく、心臓や肺など、人間の生命活動に重要な役割を持っている臓器が集中している部分です。
それだけに、みぞおちに感じる症状は、重大な病気の可能性を考えてしまいがちです。
今回はそんなみぞおちに感じる筋肉痛の原因と対処法について、はじめ君親子と神田先生と一緒に見ていきます。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
この痛みは単なる筋肉痛?判断する基準はなに?
ひとことで筋肉痛といっても、実は
・現発性筋肉痛
・遅発性筋肉痛
の2種類があります。
現発性筋肉痛は、現在進行形の運動に伴って起きる筋肉の痛みのことを言います。
例えば、筋肉トレーニングを行っている時に、筋肉に突っ張ったような痛みを発することがあります。
この時の痛みを、現発性筋肉痛といいます。
現発性筋肉痛は、運動をやめると自然とその痛みもなくなるのが特徴です。
一般的に筋肉痛と呼んでいるのは、遅発性筋肉痛の方です。
遅発性筋肉痛は、運動を行った1~数日後に体に現れる筋肉の痛みのことを言います。
基本的に筋肉痛とは、筋肉の一部が損傷や炎症することによって痛みが現れます。それ以外にも、筋肉につながっている筋や腱などに炎症が起きることが原因でもおこります。
みぞおちの筋肉痛のような痛みがただの筋肉痛であるかを見極めるには、その痛みが続く期間を調べてみる必要があります。
単なる筋肉痛の場合、基本的に1週間以内にはその痛みは解消します。
痛みを感じて数日以内で治った場合は、単なる筋肉痛だったと考えられます。
ただし、1週間経っても筋肉痛のような痛みが解消されない場合には、別の原因によって同じような症状を発している可能性があります。
ですからその場合には、専門機関に相談するのが良いでしょう。
みぞおちの筋肉痛を放置すると大変な病気になる可能性は?
みぞおちの周辺には心臓があります。
みぞおちの筋肉痛に加え、息苦しさや強烈な圧迫感を感じることがあれば、虚血性心疾患の可能性もあります。
虚血性心疾患は中高年に多い病気ではありますが、最近では若い人が症状を訴えることも増えています。
虚血性心疾患は、様々な理由によって心臓の筋肉に血液がいきわたらなくなったことで起きる疾患です。
・狭心症
・心筋梗塞
・虚血性心不全
などは虚血性心疾患の種類の一つといわれています。
これらの病気が見つかった場合は、早期に治療を始めることが一番です。
でも、こうならないようにするためには、正しい生活習慣を手に入れることが何よりの対処法です。
・適度な運動を心がけること
・飲酒や喫煙の習慣をやめること
・血流の流れをサラサラにする食生活を心がけること
こういったことが、対処法としては大切なポイントになります。
狭心症
狭心症は、心臓の周りをぐるりと張り巡っている冠動脈が、動脈硬化によって狭くなり、心筋に流れる血液が不足したことで起きる病気です。
症状は数分程度が一番多く、長くても15分くらいでは治まります。
命にかかわる危険性はそれほど高くはありませんが、放置すれば症状が深刻化する可能性もありますので、早めに専門医の診察を受けることをおすすめします。
心筋梗塞
心筋梗塞は、心臓の周りの冠動脈に血栓ができることでつまってしまい、心臓へ送るべき血液が届かなくなる病気です。
発作が起きると、胸をえぐられるような強烈な痛みが突然襲ってきます。
狭心症と心筋梗塞の違いは、症状の持続時間の違いです。
狭心症の場合には長くても15分くらいでは症状が治まりますが、心筋梗塞の場合は長時間痛みが続きます。
その間も心筋に血液がいかない状態が続くので、つまった部分は壊死します。
心臓以外の臓器は一度壊死しても再生することが出来ますが、心臓の機能は一度壊死してしまうと二度と再生することが出来ません。
そのため、壊死の範囲が広がると、心臓の機能も失われていきます。
こうした理由から、心筋梗塞での死亡率は格段に高くなります。
スポンサードリンク
普段の生活のちょっとしたことから筋肉痛の痛みは起きる
激しい運動をした覚えもないし、心臓病などの重大な病気の可能性もないのに、みぞおちに筋肉痛があるという場合もありますよね?
でも筋肉痛は、普段の生活のちょっとしたことが原因でもなることがあります。
例えば最近、長時間パソコンの前で作業をしていたなどということはありませんか?
長時間前かがみの状態で作業を続けているだけでも、実はみぞおちのあたりが筋肉痛になることがあります。
しかも一つの作業を長く続けている時は、ストレスもあります。
ストレスは、胃に負担をかけます。
気分転換として
・コーヒー
・タバコ
などの量が増えてしまうと、さらに胃を荒れさせる原因になります。
胃が荒れている時にさらに胃酸が分泌されると、胃に強い痛みを生じさせることがあります。
このように最初は小さな原因であったものも、いろいろな要素が絡み合うことによって悪循環につながります。
こういった症状を改善させるには、まずは、適度の休憩を挟みながら仕事をするように心がけることです。
また体に疲れがたまらないように、軽いストレッチをするだけでも筋肉の緊張状態がほぐれ、筋肉痛の改善に効果があります。
リラックス効果のある
・ハーブティー
・音楽
も、ストレス改善には効果があります。
ストレスによって胃が荒れることを防ぐのも、みぞおちのあたりの違和感を解消するために大切なポイントになります。
普段の生活の中でみぞおちに筋肉痛のような痛みが出る場合は、その多くが様々な原因が組み合わさったことによっておこるものです。
まずは、普段の生活を見直し、少しでも体に負担がかからないようにしていくことが、症状改善には効果があります。
まとめ
では、今回のまとめの方に移っていきます。
今回は「みぞおちに筋肉痛のような痛みがある場合の原因と対処法」を中心に、様々なことをお伝えしてきました。
今回の要点を押さえると・・・
1、ただの筋肉痛か病気のサインかを見分けることが大切
2、激しい痛みや圧迫感も一緒に起きる場合は、すぐに病院へ!
3、普段の生活の中でも、ちょっとしたことが原因で筋肉痛のような痛みをおこすことがある
となります。
この記事で学んだことをぜひ日々の生活に活かしてみてくださいね♪