キーンとした耳鳴りが治らないのは病気なの?その原因や対処法!
ある日突然、キーンと耳鳴りが鳴り始め気が付いたら治っていて・・・という経験がある方も多いのではないでしょうか。
時には耳鳴りが長時間続いたり、
耳鳴りが治ったと思ったら又すぐに鳴り始めた
と気になる方もいらっしゃると思います。
そんな耳鳴りが鳴る原因、そしてその対処法、そして耳鳴りが治らないのは病気なのか、など気になることを解説していきます。
今回の流れ
耳鳴りのキッカケとなる原因とは
耳鳴りは急になるもの、と思われがちですが実はしっかりとキッカケとなる原因があります。
「耳鳴りが起こるキッカケ」と「耳鳴りが慢性化する原因」を明確にしてみましょう。
それでは、まずは「耳鳴りが起こるキッカケ」についてです。
耳鳴りが起こるキッカケは大まかに3つあげられます。
キッカケとなる原因その1『病気の影響を受けて起こる』
まず一つ目のキッカケとなる原因は、「病気の影響を受けて起こる」
わかりやすくいうと
・耳の病気や脳神経
・内科的病気の影響を受けて耳鳴りが起こっている
ということです。
他には、まれではありますが耳硬貨症・外リンパ瘻・耳管開放症といった病気を患っていると、耳鳴りが起こることがあります。
こういった耳の病気は病態がはっきりとしているため、耳鼻科での診察・処置も比較的行いやすいようです。
治療を進めていくことで耳鳴りも消失するということにもなります。
さらに、突発性難聴やメニエール病といったものがあげられますが、まだ根拠不明な病態となっています。
まず、重要なこととして何かしらの確認ができる病気があって耳鳴りが起きていることもあるので、最初に異様な耳鳴りを感じたら、病気がないかどうかだけでも病院で診察してもらうことは大切でしょう。
キッカケとなる原因2『筋骨格系の緊張が影響して起こる』
先ほどのキッカケが「病気」だとしたら、こちらは身体的な「習慣」ということになります。
つまり、肉体的の癖や性質ということです。
整体や鍼灸といった東洋医学系では、
・肩や首のコリ
・あごの違和感や背中の痛み
といった骨格筋の「コリや緊張」がキッカケとなる原因としてみていくことが多いです。
この場合、肉体に対して丁寧に習慣、癖などと見つめなおすことが大切になります。
例えば、肩こりがひどく、その影響で耳鳴りが起きていた場合、肩こりが落ち着けば耳鳴りも自然と消失するということになります。
肩こりを改善するには、肩だけをマッサージなどでほぐすだけでは意味がありません。
身体全体のゆがみを整え、日頃の姿勢などを矯正していく必要があります。
整体や鍼灸を通うのも耳鳴りを消失させる近道です。
キッカケとなる原因3『心理的ストレスが影響して起こる』
これは知られているようで、意外とほとんど知られていない原因です。
また、先ほどまでに挙げていた
・病気系
・骨格筋系
よりも大きく強く影響するものがあります。
現代の世の中は「ストレス社会」と言われるほどです。
心理的ストレスを受けていながらも、なかなか発散できずにいる方も多いのではないでしょうか。
ストレスがキッカケで起こる耳鳴りのトラブルは、多くの方と隣り合わせで生活していることは容易に考えられます。
・聞きたくない
・考えたくない
・周りと関わり合いたくない
といった心理は大きく耳に影響を与えます。
耳には、必要な情報を取り入れる能力があります。
大勢の人がいる騒がしい環境の中でも、目の前の人と難なく会話が行えるようになっています。
これを「カクテルパーティー効果」といいます。
雑音と人の声、そして必要と判断する音を脳機能によって自動的に判別することが可能になっているのです。
しかし、職場や日常生活の中で会話や対応に、心理的ストレスを日々感じているとしたらどうでしょう。
音や声を聞き取ることよりも、時にはすべてをシャットダウンして周りの情報を取り込まないよう「自己防衛」として機能を働かせる場合があります。
このような心理的ストレス状態がピークに達した時、突然キーンと不快な耳鳴りが起こります。
長続きして治らない耳鳴りの原因
耳鳴りのキッカケとなるおおまかな三つの原因を見てきましたが、耳鳴りでお悩みの方が問題にしているのは、その先ではないでしょうか。
つまり、「耳鳴りが長引いて困っている」ということです。
先ほどの三つの原因は治療などで完治に近づいたり、時間がたてばいずれ耳鳴りは消失していきます。
例えば、耳鳴りを感じ耳鼻科に行って診察したら中耳炎であることがわかった為、処置と治療をしてもらい、時間とともに中耳炎の病状は治まった。
なのに、耳鳴りはまだ治まらない・・・
また、ひどい肩こりで耳鳴りを感じ、マッサージ師に気持ちよくほぐしてもらい整体もしてもらい肩も軽くなりコリもすっきりらくになった。
なのに、耳鳴りはまだ治まらない・・・
こういった場合はすでに新しい原因が加わっているということに気付く必要があるのです。
一般的に「これが原因」といわれているものは「あくまでもキッカケ」であって、今も長く続いてしまっている耳鳴りの本当の原因というものを知ることが重要であるというわけです。
耳鳴りを長引かせている最大の原因は『執着』
執着とは「そのものに心とらわれ、そこから離れられないこと」と辞書に記載されていています。
この耳鳴りが消えてほしいと願う反面、常に耳鳴りを確認してしまっている自分がいることはないでしょうか。
耳鳴りを感じたくなければ気にしないでおけばいいはずなのに、わざわざ耳を澄ませて耳鳴りの音の存在を確認してしまってはないでしょうか。
大切なことはまず執着心を外すということです。
わざわざ気にしてしまう癖を一度リセットすることで、時期に耳鳴りも気にならなくなっていくことでしょう。
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耳鳴りが起こったときの対処法
耳鳴りのキッカケとなる三つの原因のなかで一番大きく影響するのが心理的ストレス、ということをお話ししました。
耳鳴りの一番の治療法はストレスを溜め込まないことです。
お風呂に入ったり、リラックスする時間を取って、ストレスを解消してあげる時間をぜひ取りましょう。
それではその他の、今すぐ実践できる耳鳴りを自分で治す対処方法を紹介します。
ストレッチで対処
まずは一つ目のストレッチ方法です。
- 耳鳴りがする法の耳に小指を入れて、首を左右どちらかにひねる。
- 耳鳴りが治らなければ今度場逆側にひねる
- それでも耳鳴りが治らなければ、反対側の耳に小指を入れ、1と同じように首をひねる
次に二つ目のストレッチ方法です。
- 両肩の力を抜いてゆっくりと首を左に回します。
- ゆっくりと首を元に戻し、今度は右に回します。
- ゆっくりと首を元に戻し、首を後ろに傾け天井を見る
- 今度はしたを向く
(1~4を各30秒ずつ3セット繰り返す)
この二つのストレッチはどちらも耳の周りの筋肉の緊張をほぐす効果があります。
筋肉の緊張をほぐすことで、耳鳴りを直していきます。
ツボ押しで対処
ストレッチに続いては。耳鳴りに効くツボをおして対処する方法です。
ツボは5か所紹介します。
ストレッチをする余裕がないときが、人目が気になるときはツボを押して耳鳴りを解消してみてください。
聴宮(ちょうきゅう)
耳の穴付近にあり、口をあけたときにへこむ部分。
耳鳴りの特効薬と呼ばれるほど、効果抜群なツボです。
翳風(えいふう)
耳たぶの裏側にあり聴宮と対角線上にある。
完骨(かんこつ)
翳風のすぐ下。耳の後ろにあり骨のふくらみから指一本上にある。
中渚(ちゅうしょ)
手の甲にあり、薬指と小指の付け根から下に行きへこみがある部分。
太谿(たいけい)
足の裏側。くるぶしとアキレス腱の間にあるくぼみの部分。
これらのツボを押すときは、あまり力を入れずにゆっくりと円を描くように押すのがコツです。
ぜひ、このストレッチとツボ押しを試してみてください。
それでも、耳鳴りが続いたり違和感があるときは、病気が隠れている場合がありますので、はやめに耳鼻科を受診してください。