鼻血が大量で止まらない!その原因と止め方を分かりやすく!

小さいころに鼻血をよく出していた方は多くいらっしゃるかと思います。

しかし、鼻血は小さい子供だけでなく大人になってもでることある、誰に出の起こるごく一般的な症状です。

転んだり、人とぶつかったりして鼻を打った時には簡単に出血が起こります。

急に鼻血が出た場合、少量ですぐに止まれば、なんとなく気持ち的に安心なのに鼻血も大量に出てなかなか止まらない!なんてことになると心配になりますよね。

今回はそんな心配な「鼻血が大量に出る」その原因と、鼻血が出たときの止め方について解説していきます。

それでは、早速見ていきましょう。

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鼻血の出る原因

まずは鼻血の量に関わらず、どうして鼻血はでるのか、その原因を見ていきましょう。

血管が傷ついてしまうのが原因

鼻血の約90%は、小鼻の内側にある血管かたくさん通っている粘膜部分が傷ついてしまうことが原因となり鼻血はでます。

傷がつく原因として、

・鼻のかみすぎ

・鼻のいじりすぎ

こういった外部からの刺激が考えられます。

そのため、風邪をひいてしまったときや、鼻への刺激が増える花粉症の季節に鼻血は出やすくなります。

また、暑さによって血管を拡張させきれやすくなります。

ただ、これらの鼻血は、鼻の中の血管が傷つくことによる鼻血は基本的に一時的なものなので、基本心配はいりません。

ちなみに、病気やけがによって発生する危険な鼻血については、最後の見出しでお伝えします。

 

基本的な鼻血の止め方

どのような原因でも、とりあえずは早く鼻血を止めたいですよね。

そこで鼻血の正しい止め方を知る必要があります。

 

鼻血が出たときの正しい止め方

まずは、気持ちを落ち着かせることが大切です。

急な出血だと、気持ちが焦ってしまうことが多いと思いますが、ここは慌てずに止血法をとってください。

1.近くに椅子や座れるスペースを見つけましょう。

2.座った状態で、少しうつむき加減で安静にします。

3.ティッシュを鼻に詰め込みます。

このときにできるだけ長めの棒状にして奥のほうまでしっかりと詰めてください。

そして2のような姿勢を取ってください。

このようにするだけで、15分以内には大概の鼻血は止まるでしょう。

15分以上経過しても鼻血が止まらない場合は、病院にかかってください。

出血が多い場合は特に貧血を起こす可能性もありますので、どなたかに付き添ってもらってください。

 

鼻血を止めている途中にしてはいけないこと

鼻血が出たときは、すみやかに先ほどお話しした「正しい鼻血の止め方」で止血法を行ってください。

15分ほどじっとしているのは、とても長く感じるかもしれません。

しかし、この止血法をしている途中で、やってはいけないことがあります。

上を向いたり横に寝ない

首を後ろに倒して天井を見上げる姿勢は、血が喉に流れて行ってしまうので危険です。

横に寝るのも同様です。

ただ、横になることで安心して落ち着けるという方もいらっしゃいます。

その場合は頭の下に枕や座布団などをかまして頭の位置を高くして、あおむけではなく横向きになってくだい。

こうすることで、血が喉に流れていくのを防げます。

喉に血が流れてしまうと、

・固まってしまった血が喉をふさいで息苦しくなる

・血を飲み込んでしまって気持ちが悪くなる

このようになり、吐き気・嘔吐の原因となってしまいます。

 

ティッシュを何度も取り替えない

これは、ついついやってしまう方も多いのではないでしょうか。

ティッシュを何度も取り替えると、それが鼻を刺激してしまい、結果的に鼻を傷つけてしまうということになりかねません。

ここは、15分ほどの我慢です。

じっとティッシュを詰め続けるのはとても長く感じますが、途中でティッシュを取り替えないということが大切です。

 

冷やさない

鼻血が出たら、氷嚢などで首の後ろを冷やそうとする方もいらっしゃると思います。

しかし、体を冷やすということはおすすめしません。

身体が冷えていくことで、血液を固める体の機能が低下してしまい、結果出血が止まりにくくなってしまうからです。

これは、鼻血だけでなくどの部位でもいえることです。

「体が冷え体温が下がってしまうと血液は固まりにくく止まりにくくなる」ということを覚えておきましょう。

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病気やけがによって発生する鼻血について

先ほどの原因と違って注意しなければならないのは、病気やけがが原因となって鼻血が出ているときです。

鼻血がなかなか止まらない!なんて時は、病気が原因の可能性があります。

目安として15分以上鼻血が止まらない場合は病院を受診してください。

危険な鼻血の見分け方は?

鼻血がなかなか止まらない場合、基本的に治療は耳鼻科で行います。

しかし、白血病などの病気の場合は血液内科へ、頭への強い衝撃によっての鼻血の場合は外科への診察になります。

診療科を誤ると命にかかわる大きな病気の治療が遅れてしまう、なんてことになりかねません。

鼻血が出ていて、かつ以下の症状が出ている場合はすぐに病院を受診してください。

・正しい鼻血の止め方をしているのにかかわらず、鼻血が止まらない。

(目安として15分間の止血法を2セット行っても鼻血が止まらないという場合)

・歯茎や鼻以外の部分からも出血している。

・頭などを強く打ち、さらさらとした鼻血が出ている。

「たかが鼻血」と考えてしまう方もいらっしゃると思います。

先ほどお伝えした正しい鼻血の止め方をしているのにかかわらず、鼻血が止まらないにあてはまる方は救急車を呼んでもよいのではないかと考えられます。

特にご高齢の方の場合は、鼻から致死的な量の血が出て行ってしまうこともあります。

ご自身で病院を探すこともよいことですが、土日祝日はかかりつけの病院が休診日で大きな病院ではやっておらず、それなのに新患は受け付けていないという地域もみられます。

そんな状況で病院を探しているうちに、出血多量で危険な貧血状態になることも事実です。

そして頭などを強く打ち、さらさらとした鼻血が出ているという場合も素早く病院に行ってください。

頭に強い衝撃を受けた後にこのようなさらさらした鼻血が出てきた場合は、頭がい骨の損傷の可能性が考えられるでしょう。

この鼻血は、骨折した部分からあふれでた「脳脊髄液」という脳を守る役割がある体液と血がまざり鼻へと流れだしたものです。

このさらさらとした鼻血が出た場合は、先ほどお話しした「正しい鼻血の止め方」は行わないでください。

脱脂綿などの詰め物が原因で、細菌が脳へ逆流して脳に入り込む危険があります。

流れる血は気になると思いますが、服やその場が汚れないようにだけタオルか何かで軽く押さえて、そのままにしておきましょう。

そして、周囲の人に助けを求め、救急車の手配をしてもらったりして、素早く病院に行きましょう。

 

まとめ

鼻血のほとんどはお話ししたように心配がいらないものです。

鼻血が出たときは慌てずに「正しい鼻血の止め方」をぜひ実践し、止血してください。

ただまれに恐ろしい病気が潜んでいることがあります。

「たかが鼻血」だとは考えずに、適切な止血法をしたのち、なかなか鼻血が止まらなかったり、何度も何度も鼻血を繰り返す場合は病院にかかってください。

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