首でつるような痛みが!その原因と治し方を解説!
何でもない時に突然、首がつってしまうということ、ありませんか?
あの時の痛みって、かなりつらいですよね?しかも、何の予兆もなく突然に痛みが襲ってくるだけに、慌ててしまいませんか?
そんな首がつるような痛みに襲われた時に、覚えておきたいのが対処法です。
もしもの時にどうすればいいのかを知っていれば、痛みが襲ってきても、慌てずに対処することが出来ます。
そこで今回は、対処法について詳しく解説していきますが、「なにが原因でこのような痛みが発生するか」についてもしっかりと説明してきます。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
首がつるってどういうこと?
首がつると、どうしようもないほどの痛みが一気に首に集中するだけに、痛みを感じている当事者としては、相当な負担がかかっている事でしょう。
でも、考えてみると、「つる」という症状にも、様々なパターンがあるようなのです。
そもそも、「つる」ってどういうことなの?
「つる」という症状を訴える時、「朝起きた瞬間」と答える人が圧倒的に多いのではないでしょうか?
この朝起きた瞬間というのは、実は血流が一日のうちに最も下がる状態であり、さらに血液の循環が悪く、筋肉が固くなりやすい状態でもあります。
実は、朝起きた瞬間の状態のように、「筋肉が固くなった状態の時に起こる」のが、「つる」という症状であるといわれているのです。
他にも「首がつる」ということは起こる!
また、よく冷房をかけていた夜とかにもつりますよね
これは冷えにより筋肉が硬くなってしまい起きた可能性が高いです。
また、運動中は使いすぎ、つまり疲労により筋肉がかたくなり起こります。
ほかにも、脱水症状が原因であったり、偏った食事の影響でミネラルが不足していることが原因で起きることもあります。
筋肉の持つ性質が関係しているかも?
筋肉は、伸ばすという働きだけを担っているわけではありません。
実は、過度に筋肉を伸ばすと、反射的に縮むという性質を持っているのが筋肉だといわれています。
この動きは、首を動かすときにも関係しています。
たとえば、首を前に傾けるとしましょう。
このとき、首の後ろ側が伸びているのがわかりますが、反対に首も前側にある筋肉は縮んでいます。
そのため、筋肉が伸びるということは、筋肉が縮むということでもあるのです。
この相反する作用は、常にバランスを保って存在しています。
ところが、このバランスが何らかの影響によって崩れると大変なことが起こります。
特に、筋肉が疲労していたり血流が悪い状態で正常よりも筋肉が硬くなっていたとしましょう。
筋肉が硬くなっているということは、緊張によって筋肉が縮んでいるという状態と考えられます。
そこへ、無理に筋肉を伸ばそうを強い力を加えたとしましょう。
伸ばす方向への力が急に筋肉にかかれば、反射的に筋肉は縮もうとする力を、伸ばすのと同じ程度の力で加えて筋肉を急激に収縮させようとします。
これが、「つる」という状態だといわれています。
首がつったときの対象法!どうすればいい?
突然やってきた「つり」は、どうすればよいのでしょう?
まずは伸ばす
つりが起きる原因は、急激な筋肉の収縮です。
ですから、つりを解消するときの基本は、「筋肉を伸ばす」ということになります。
首がつるのを予防することってできるの?
首がつる原因がわかっていれば、未然に防ぐということもできます。
●適度の運動
つるという症状は、筋肉が緊張した状態であるともいえます。
筋肉が緊張する原因には、運動不足が原因であることもあります。
ですから、適度な運動を日常生活の中で取り入れることが何よりも大切になります。
そのほかにも、筋肉が硬くなって緊張するのを防ぐために、仕事や勉強の合間に適度にストレッチを行うことも効果があります。
●水分はこまめに取る
脱水症状によって「つる」という症状がおきることがあります。
ですから、普段からこまめに水分補給をするということを心がける必要があります。
とくに、汗をかきやすい夏の時期や激しいスポーツの合間には、意識して水分補給をするようにしましょう。
●バランスの良い食事を心がける
偏った食事を続けていることによって、必要な栄養素が十分に補給されていない可能性があります。
そのため、栄養不足を起こし、つりやすくなってしまうことも考えられます。
つる症状を改善するのに効果がある栄養素といえば、「マグネシウム」「カリウム」「カルシウム」「タウリン」があります。
■マグネシウムが多く含まれている食べ物
アーモンド・ひじき・落花生など
■カリウムが多く含まれている食べ物
納豆・ほうれん草・アボカドなど
■カルシウムが多く含まれている食べ物
牛乳・チーズ・小魚・ヨーグルトなど
■タウリンが多く含まれている食べ物
魚介類
■その他にもつる症状の改善に効果がある食べ物
卵・豚肉・豆類など
スポンサーリンク
つったときの痛みがずっと続いているのなら
ここまで紹介してきたつるという症状ですが、
・痛みがどうしても治らない
・我慢できない痛みが続く
という場合は、もしかしたら違うことが原因にあるのかもしれません。
首に我慢できない痛みが出るということは
つるという症状であっても、痛みを感じるときは相当な痛みを感じるものです。
ですが、その痛みがいっこうに収まらないというのであれば、それは「頚椎椎間板(けいついついかんばん)ヘルニア」が原因で起きている痛みの可能性があります。
頚椎椎間板ヘルニアとは
頚椎椎間板ヘルニアの主な原因は、「加齢」であると考えられています。
人間の首の骨は、全部で7つあります。
大きさはどれも異なるのですが、形はほぼ同じといわれています。
この7つの骨の間には、「椎間板」があります。
椎間板は骨と骨の間でクッションのような役割を果たしていますが、これが加齢によって損傷してしまうと、クッションの役割が果たせなくなってしまいます。
そうなると、骨同士は動くたびにこすれてしまい、さらには近くを通る神経を圧迫し、激痛や痺れを生じさせます。
もしかしたらストレートネックかも?
首の痛みを訴える人の中で最近増えているのが、ストレートネックです。
ストレートネックとは、その名のとおり、「首の骨がまっすぐになってしまう状態」のことを言います。
首の骨は、本来、首を後ろに反るようなカーブを描いています。
このカーブによって、重さが6~8㎏もある頭を無理なく支えることができるようになっています。
ところが、ストレートネックになると、このカーブがなくなってしまいますから、首が頭をうまく支えることができなくなり、頚椎に大きな負担がかかってしまいます。
すると、骨と骨の間にあるはずの椎間板が飛び出し、神経を圧迫してしまいます。
ストレートネックは、実は現代人が多く抱える隠れ生活習慣病とも言われています。
特に、一日中携帯電話やスマートフォンを見ているという人に多く見られるようになったといわれています。
携帯電話を見るとき、首は下を向きますよね?
この状態を長時間続けているということは、首のカーブを無視した状態を続けているということと同じになります。
つまり、首の骨がまっすぐな状態になるということです。
そのため、ストレートネックを治すには、普段の生活習慣を見直し、正しい首の形を維持するようにしていかなければならないのです。
まとめ
首がつるという状態は、首の周りの筋肉が固まり、緊張状態を作ることによっておきるということが主な原因であることがわかりました。
ただし、それ以外にも食生活の乱れによる、
・栄養不足
・脱水症状
なども、症状を引き起こす原因として考えられることもわかりました。
つった状態になったら、まずは冷静に筋肉を伸ばすということが大切ですが、予防するためには、普段の生活を見直しつつ、正しい生活習慣や食生活を送るよう心がけることが大切になります。