左足の付け根に痛みが!その原因と対処法をわかりやすく!
歩くと左足の付け根に痛みがでるという経験をしたことがある方はいらっしゃいませんか?
仕事をするにも、家事をするにも使う足に痛みが出てしまっては困ってしまいます。
それでは、なぜ左足の付け根に痛みがでるのでしょうか?その原因と対処法を解説していきたいと思います。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
左足の付け根に痛みがでる原因は何?
左足の付け根に痛みが出るのは、変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)を発症している可能性があります。
変形性股関節症とは股関節を動かすための関節軟骨というクッションのような役目をしている軟骨がすり減ってしまい、正常に機能することができなくなる状態のことです。
・加齢のために骨が自然と変形してしまう
・怪我や関節炎などが原因で変形してしまう
・生まれつきや小さいころの股関節の病気になってしまう
こういった場合が変形性股関節症の原因となっていることがあります。
左足の付け根に痛みが出る病気は?
左足の付け根に痛みが出るという症状が変形性股関節症ではない場合、他に考えられる病気はあるのでしょうか?
左足の付け根に痛みが出るときに考えられる病気について解説します。
座骨神経痛
座骨神経痛になると、お尻や足にしびれるような痛みが発生します。
座骨神経痛をおこす原因はわからないことが多いのですが、病院で医師のテストを受けたり、触診、画像診断で、病気を特定します。
痛み止めを処方されたり、注射で痛みを抑える他、温熱療法や運動指導で改善を目指していきます。
バージャー病
バージャー病は、たばこを吸う人がかかりやすい病気です。
下肢の動脈が閉塞状態となり、血液の流れが悪くなることで、痛みが生じます。
ひどくなると、静脈が炎症をおこしたり、潰瘍ができて、そこから壊死(えし)してしまうこともあります。
禁煙をして、血流がよくなるように適度な運動をしたり体を温めることが大切です。それに加え投薬治療を行っていきます。
グロインペイン症候群
スポーツをする人、特にサッカー選手がなりやすいのがグロインペイン症候群です。
・運動すると痛いが、運動をやめると痛みがなくなる
・しゃがむと痛い
という場合はグロインペイン症候群を疑ってください。
サッカー選手だけでなく、サッカーをやっている人ならだれでも、もちろん子供でもなる可能性はあります。
お子さんがサッカーをしている時に足が痛い、足の付け根が痛むとうったえてきたら注意が必要です。
早期治療が大切ですので、病院を受診することをおすすめします。
関節リウマチ
関節リウマチとは自分の免疫機能が自分自身を攻撃し、関節が炎症をおこして変形してしまう病気です。
30~50代の女性がかかりやすい病気といわれていて、足の付け根も症状が出やすい部分の1つです。
朝起きた時に、
・関節がこわばる
・関節が熱っぽい
などの症状がある場合は早めに病院を受診するようにしてください。
糖尿病
糖尿病になると、血管の中にプラークという塊ができて、詰まってしまうことがあります。
そのため、下肢に血液が流れにくくなり、足の付け根などに痛みがでてしまうのです。
放っておくと、足が壊死してしまうこともあるので、糖尿病の治療では足のケアも大事になってきます。
すでに、糖尿病の治療をされている方は医師に相談して、足のケアをすることをおすすめします。
このように、変形性股関節症以外にも、足の付け根に痛みが出る病気はいくつかあります。
自分の思い込みでケアしてしまい、後で困ったことにならないよう、病院を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。
左足の付け根に痛みがある時の対処法
それでは、左足の付け根に痛みがある時はどのようにすればいいのでしょうか?
日常生活の中で、痛みがあると非常に困ってしまいます。
左足の付け根に痛みがある時の対処法について解説していきます。
ストレッチや運動
股関節周りを柔らかくするストレッチや、股関節周りの筋肉を鍛える運動が効果的です。
簡単な方法としては、貧乏ゆすりがおすすめです。
股関節を動かし、筋肉のコリをほぐしてくれる効果が期待できます。
しかし、自己流のストレッチや運動は変形性股関節症を悪化させてしまうことがありますので、医師と相談して適度に運動することをおすすめします。
姿勢を正しくする
股関節が痛いとどうしても、痛みが出る方の足をかばって歩くため姿勢が悪くなってしまいます。
すると骨盤がずれて、さらに痛みが出てきてしまうのです。
できるだけ、姿勢正しく歩くことを心がけてください。
靴の中にインソールを入れると体のゆがみが矯正でき、痛みが和らぐことがあります。
痛み止めを飲む
病院を受診すると痛み止めを処方されることが多いです。
痛み止めを飲んで、あまり無理をしないようにしましょう。
杖などを使って股関節に負担がかからないようにしましょう。
股関節をひねる動きはしない
椅子に座ったときに足を組むなど、股関節をひねる動きはできるだけしないようにしましょう。
痛みがひどくなると、手術しないといけないこともあります。
医師の指示を守り、しっかり治療していくことが大切です。
ただ安静にするだけでなく、筋肉を付けてしっかり歩けるようになりましょう。
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左足の付け根に痛みがでないようにする予防法
変形性股関節症になると、日常生活に支障をきたすほどの痛みが出て、長く苦しむことになってしまいます。
そこで、変形性股関節症を予防するための方法について解説していきます。
姿勢は正しく
姿勢が悪く、体が歪んでしまうと、片方の股関節に負担がかかり、変形性股関節症になる可能性が出てきてしまいます。
普段から姿勢よくすることが大切ですし、自分で体のゆがみを認識するのは難しいので、整体院などで、姿勢のチェックをしてもらうのも良いのではないでしょうか。
そして、足を組む、女の子座り、片足に重心をかけて立つなど、体が歪む原因となる癖がある方は気を付けて直すようにしておきましょう。
休むことも大切
股関節が痛いと思ったら、すぐに休むことも大切です。
痛みがでているということは、不調があるということです。
痛みが出た時に、
・早めに休むこと
・病院を受診すること
こういったことも非常に大切なことなのです。
ストレッチをする
普段から、股関節をストレッチすることで、固くなった筋肉をほぐし、股関節を正しい位置に戻すようにしましょう。
体重を落とす
体重が増えると、股関節にかかる負担も大きくなってしまいます。
できるだけ、体重を落とし、股関節に負担がかからないようにしましょう。
毎日、軽い運動を続けることは、体重を落とすことだけでなく、筋肉をつけるためにも大切なことですので、運動の習慣をつけるようにしていきましょう。
これらの方法で、変形性股関節症になるのを予防するようにしましょう。
しかし、予防法を試していても、痛みや違和感がある場合はできるだけ早く病院を受診するようにしてください。
変形性股関節症になると完治するのは難しく、治療には時間がかかってしまいます。
早期発見、早期治療を行えば、よくなる可能性も高くなるので、早めの治療を心がけましょう。