太ももが肉離れになって痛みが!原因と治し方を解説!
スポーツをしている時に、太ももに激痛が走ったという経験をしたことがある方はいらっしゃいますか?
痛くて動くこともできなくなるツライ症状です。
ジャンプをした時や、走りだした時に急に痛みが起こる、この症状は太ももの肉離れが原因だと考えられます。
・肉離れとはどのような状態ことなのか?
・太ももが肉離れになってしまう原因
・太ももが肉離れになったときの治し方
上記のことをはじめとして、太ももの肉離れについて解説していきます。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
肉離れとはどのような状態なの?
肉離れとは、筋肉の一部が断裂してしまう状態です。
太ももには太い筋肉がありますので、肉離れをおこしやすい場所なのです。
太ももの肉離れになると、激痛が起こり、自分で歩くこともできなくなってしまう場合があります。
肉離れの原因はなに?
太ももが肉離れになるのはなぜなのでしょうか?
次は肉離れになる原因について解説していきます。
・筋肉の柔軟性が無くなっている
・急激に筋肉を引き延ばす運動をした
・筋肉が落ちた
・準備運動をきちんとしていなかった
このような状態のとき、肉離れをおこしやすくなります。
肉離れと聞いて「子供の運動会で、はりきってリレーに出たお父さんが肉離れをおこして病院に運ばれた」というシーンを想像した方もいらっしゃるでしょう。
あれは普段運動をしていなくて筋肉が落ちているお父さんが準備運動をしないで、急にダッシュしたことが原因で起きているのです。
もちろん、普段から運動をしている人も肉離れになる可能性はありますので、十分注意してください。
太ももの肉離れの症状
肉離れは症状別に3段階に分かれています。それぞれの症状について解説していきます。
軽度の肉離れ
軽度の肉離れでは、歩くときに痛みがあるものの、日常生活は普通に送ることができます。
ただし、階段の上り降りなど段差がある部分では痛みが強くでることがあります。
痛みが少ないからといって、運動を続けたりすると悪化してしまうこともありますので、軽度の場合でも安静にすることが大切です。
中度の肉離れ
中度の肉離れになると、筋繊維の一部断裂が見られる状態です。
完全に断裂したわけではありません。
しかしこの場合は太ももが腫れたり、内出血を起こしていることもあります。
日常生活を送るのも大変になってきます。
重度の肉離れ
重度の肉離れになると、筋繊維が完全に断裂した状態です。激しい痛みで足を動かすことができなくなります。
重度の肉離れになると完治するまでに時間がかかってしまいます。
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太ももが肉離れになった時の治し方
太ももが肉離れになってしまった時には、一刻も早く治したいと思うものです。
ツライ痛みを少しでも早く治すための方法について解説していきます。
応急処置
肉離れをしたときに、すぐにやらなければいけない応急処置は4つあります。
まず、すぐに安静にしてください。
運動をしている時は運動をすぐにやめて、太ももを動かさないようにしましょう。
次に、患部をしっかり冷やします。
氷を使って20分以上しっかり冷やすことが大切です。
感覚がなくなったらいったん氷を外し、また冷やす、これを繰り返してください。
冷やすと同時に行うことが、足を心臓より高く上げることです。
太ももが肉離れをおこした時は仰向けに寝て、クッションなどの上に足を置くようにしましょう。
そして、圧迫固定することが大切です。
圧迫することで、血液の流れを一時的に悪くして、悪化を防いでくれます。
ただし、圧迫をするときは足の指先などをよく見ておき、紫色になっていたら少し緩めるようにしましょう。
この4つの応急処置がしっかりできていると、悪化を防ぐことができ、治りも早くなります。
肉離れがおきたらすぐにこの応急処置をしましょう。
また、この応急処置は捻挫などでも使えますので覚えておきましょう。
病院を受診する
応急処置をしたら、すぐに病院を受診するようにしましょう。
肉離れと思っていても、その痛みがもしかしたら違う原因かもしれません。
病院でしっかり診察してもらうことが大切です。
病院では、患部を伸縮性のあるテーピングなどで固定してくれます。
筋肉の繊維に沿って固定することで、肉離れの治りを早くしてくれます。
また、痛み止めを処方してくれることもありますので、お医者さんの指示に従って薬を飲むようにしてください。
安静にする
太ももが肉離れになったら、とにかく安静にすることが大切です。
軽度の肉離れであれば、応急処置をした後、安静にしていれば2~3日で治ることもあります。
痛みがなくなるまで安静にしましょう。
また、痛み止めを飲むことで、一時的に痛みを感じなくなることがありますが、治ったわけではありませんから、痛み止めを飲まなくても痛みがなくなるまではしっかり休みましょう。
冷やす・温める
怪我をしてから2日間はしっかり冷やすことが大切です。
そして炎症がひいた3日目くらいからは温めるようにしましょう。
炎症・腫れがある時は冷やすことで炎症や腫れが広がるのを抑えます。
炎症や腫れがひいてからは温めることで、血流がよくなり肉離れの回復を助けてくれます。
固定
テーピングなどを使って患部を固定することで、患部を圧迫して筋繊維の回復を助けてくれます。
病院などで正しい固定の仕方を教えてもらっておくと良いでしょう。
リハビリ
痛みが完全に治まったら、徐々にリハビリを始めます。
肉離れの程度がひどく、固定期間・安静期間が長いとリハビリに時間がかかることもありますが、無理をせずしっかりリハビリをしないと、肉離れを再発してしまう可能性もあります。
安静にして固定していた間使わなかった筋肉は弱くなっているので、徐々にリハビリをしていくことが大切です。
・足の指をグーパーと握ったり開いたりする運動
・床に置いたタオルを足の指を使って手繰り寄せる運動
・足の指で小さい物を撮む運動
・かかとを上げ下げする運動
・ゆっくりとスクワット
上記の運動以外にも、自転車や水泳もリハビリに適していると考えられます。
リハビリをする時は必ず医師と相談して、肉離れの回復具合を見ながら行うようにしてください。
肉離れは、これら6つの方法で治していきます。
痛みが強かったとしても、基本的には安静にしておく・痛み止めを飲むといったことしか対処法がありません。
なので、とにかく安静にして少しでも早く回復させることが大切ですね。
痛みがあるときは、松葉杖を使うなど足に負担がかからないようにしましょう。
また、痛みが治まったからといって完全に治ったわけではありません。
肉離れは自己治癒力によって、筋繊維が徐々にくっついていくものですから、痛みが無くなったからと足を激しく動かすと、すぐにまた筋肉の断裂が起きてしまう可能性があります。
肉離れは再発しやすい怪我なのです。
あの痛みを繰り返さないためにも、しっかりとリハビリを行い、筋肉を強くしなやかにしてから運動を始めるようにしましょう。
軽度の肉離れだとしても、必ずきちんと治療をしないと再発してしまい、もっとひどい症状がでてしまうこともあります。
大事なのは応急処置と安静、そして専門の病院で治療・リハビリをしっかり行うことです。
そして、普段から肉離れにならないように、運動の前はストレッチで筋肉をほぐし、温めておく。
運動の後は疲れが残らないようにしっかりとケアしておくことが大切です。