レバーの栄養と効果がすごい!でも食べ過ぎはNG?
レバーといえば貧血の予防に効果的な食べ物として有名ですよね。
しかし、食感や味・臭いが苦手という人も多いのではないでしょうか。
調理方法も少なく、食べる機会が少ないレバー。
しかし、食べないなんてもったいない!
今回は、
・レバーの栄養成分
・レバーを食べることによって得られる効果
・レバーを食べ過ぎるとどうなるのか?
・レバーの美味しい食べ方
といったことについて解説していきます。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
レバーの5つの栄養成分
女性におすすめの食材と言われ、病院でも食べるように勧められるレバー。
体に必要な栄養がたくさん含まれ、少量で一日に必要な栄養成分を十分に取ることができます。
そんな、レバーに含まれる5つの栄養成分について解説します。
ビタミンA
ビタミンAには、粘膜を守る、骨や皮膚を作り変える、肝機能を正常化する、視力の低下を防ぐ、免疫力を高める、などの働きがあります。
レバーに含まれるビタミンAは、レチノールといい、小腸での吸収率が高いのが特徴です。
ビタミンB群
レバーに含まれるビタミンB群は、ビタミンB1、ビタミンB2やビタミンB12などがあります。
疲労回復や皮膚や髪の毛の健康を保つ、動脈硬化の予防などの効果が期待でき、特に鶏レバーに多く含まれています。
ヘム鉄
レバーの栄養素の中で一番有名なのが、貧血予防に有効な鉄分ではないでしょうか。
レバーには鉄分の中でも、体内への吸収率が高いヘム鉄がたくさん含まれています。
また、ヘム鉄が多く含まれているだけでなく、銅も含まれているのが、レバーの素晴らしいところです。
銅は、鉄分をヘモグロビンに渡す役割を果たしますので、貧血の予防と対策にとても有効なのです。
葉酸
葉酸は、新しい細胞や赤血球を作り出す手助けをしてくれます。
また、細胞の核の中にあり、遺伝子の情報を正しく伝えて新しい細胞を作り出す役割も果たしています。
妊婦さんが葉酸を摂取するように勧められるのはそのためです。
ビチオン
肌や髪、爪を健康に保つ役割をするビチオン。
それだけでなく3大栄養素の、タンパク質・炭水化物・脂質がエネルギーに変わるのを助ける働きがあります。
ビチオンは人間の腸内で作られる栄養素ですが、
・腸内環境が悪い
・体調を壊してしまった
・飲酒や喫煙の習慣がある
などの理由で生成が追い付かず、不足してしまうことがあります。
そのため、積極的に摂取することが大切な栄養成分です。
レバーのここがすごい!5つの効能
レバーにはたくさんの栄養成分が含まれていますが、実際にはどのような効能があるのでしょうか?
貧血予防だけではない、レバーの効能を解説します。
貧血予防
レバーには、赤血球を作り出す葉酸や、鉄分、銅などの成分が入っているので、貧血の予防・対策にとても有効です。
体内への吸収率が良いヘム鉄が豊富に含まれているのがポイントです。
特に豚のレバーと鶏のレバーには多くの鉄分が含まれていて、全食品の中で1番の含有量です。
鉄分が多く含まれ、体内への吸収も良いので、貧血の予防・対策にもってこいの食材というわけなのです。
疲労回復
ビタミンが豊富に含まれているレバーには疲労回復効果も期待できます。
タンパク質とビタミンAの含有量も多く、スタミナ増加、老化防止、免疫力を高めるなどの効果も期待できます。
骨を丈夫にする
レバーには骨のビタミンと呼ばれるビタミンDが含まれています。
カルシウムの吸収を良くしたり、骨を強くしてくれる役割があります。
骨粗鬆症(こつそしょうしょう)や骨軟化症の予防のため、高齢者におすすめなのはもちろんですが、成長期の子どもや妊婦さんにもおすすめです。
眼精疲労回復
ビタミンが豊富に含まれているレバー、眼精疲労の回復に効果的で、視力の低下を防ぐ効果も期待できます。
最近では、仕事でパソコンを使うだけでなく、家でもパソコンやスマホ・ゲームなどで目を酷使している方がとても多くいます。
大人はもちろんですが、子供たちの目も疲れているので、現代人にはとてもうれしい効果ですね。
美肌効果
ビタミンには肌をきれいにする効果、代謝をよくする効果が期待できます。
また、肌だけでなく、爪や髪もきれいにしてくれます。
また、レチノールという成分もたくさん含まれています。
このレチノールはヒアルロン酸を増やす働きがあります。
さらに、鉄やビタミンB2と一緒に
・肌の新陳代謝を高める
・皮脂の過剰分泌を防ぐ
・ニキビや肌荒れを防止する
といった効果も期待することができます。
レバーを食べ過ぎするとどうなるの?
栄養豊富で、女性だけなく子供から高齢の方まで食べてもらいたいレバーですが、食べ過ぎには注意が必要です。
レバーを食べ過ぎると問題になるのが、ビタミンAの過剰摂取です。
ビタミンには水溶性のビタミンと、脂溶性のビタミンがあります。
水溶性のビタミンは、トイレに行ったときに体外に排出されますが、脂溶性のビタミンは排出されず、体内に残り脂肪の中に溶けて貯蔵されます。
ビタミンAは肌をきれいにしたり、免疫力を高めてくれる効果があり、積極的に取りたい栄養素の1つですが、脂溶性のビタミンなので、体外に排出されずに体の中に蓄積されてしまうのです。
体の中にビタミンAが過剰に蓄積されると、
・頭痛や吐き気
・めまい
・睡眠障害や関節痛
といった症状を引き起こす原因となってしまいます。
さらに、妊婦さんが過剰摂取すると、流産の危険が高まり、子供に先天性異常が生じることもあります。
妊娠初期は特に気を付けた方がいいでしょう。
また、痛風の原因であるプリン体が多く含まれています。プリン体を取りすぎると、尿酸値が上がってしまい痛風になってしまうのです。
健康診断で、すでに尿酸値が高めだと言われている方は注意が必要です。
食べ過ぎに注意が必要なレバーですが、栄養素が豊富なのは事実です。
数週間に1度のペースであれば積極的に取りたい食品なのです。
毎日食べるのは危険ですが、上手に取り入れていきましょう。
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レバーのおいしい食べ方
栄養豊富なレバーですが、食感や味、臭いが苦手で食べられない方も多いのではないでしょうか。
栄養豊富なこの食材を食べられないなんてもったいない!レバーのおいしい食べ方について解説します。
大切な下準備
レバーの生臭い臭いが苦手という方は、しっかりと血抜きをしてから調理してください。
レバーに血の固まりがついているときは、包丁で丁寧に取り除きます。
そのあと、水や牛乳に15分ほど浸けておくと、生臭さがなくなります。
15分以上浸けると、水溶性の栄養素が流れ出てしまうので、あまり長時間浸けないようにしてください。
水や牛乳に浸けた後は、キッチンペーパーで拭いてから調理をします。
香味野菜と一緒に
ニンニクや生姜、ニラなどの香味野菜と一緒に調理することで、臭いが気にならなくなり、味もよくなるだけでなく、食べ合わせも良いのでおすすめです。
代表的なレバーの料理、ニラレバーにはニラが、レバーの甘辛煮には生姜が使われていますね。
食感が苦手という人は、小さく切ったり、ペースト状にして使うといいでしょう。
また、新鮮なレバーは臭いも少なく味もおいしいものです。
できればお肉屋さんで新鮮なレバーを手に入れて調理することをおすすめします。
栄養豊富で、効果もすごいレバー、食べ過ぎに気を付けて上手に食事に取り入れてください。