高い部屋の湿度を下げるにはどうすればいい?快適にする4つの方法を解説!

部屋の中がムシムシすると、どうしても不快になりますよね?そんな不快なムシムシの原因は、やはり湿度。

夏の時期の「ジメジメ」と「ムシムシ」は、まさに最悪のコンビです。

また、冬の時期の高い湿度は結露を大量に発生させます。

そんないやな湿度を下げるために、みなさんはどんなことをしていますか?

もしかしたらあなたが今やっている方法よりも、もっと効果のある方法があるかもしれません。

今回は、

・部屋の湿度が上がる仕組み

・湿度が上がりやすい部屋の特徴

・湿度を下げるためにおすすめの方法

・クーラーを使わずに湿度を下げる方法

といったことについて見ていきます。

では、早速見ていきましょう。

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部屋の湿度が上がる仕組み

部屋の湿度を下げるためにも、まずは、その仕組みについて理解しておく必要があります。

なぜ部屋の湿度が上がるのかが分かれば、あなたの部屋にピッタリの方法が見つかるはずです。

 

そもそも湿度とは・・・

そもそも、湿度とは、空気中に含まれる水分量を表したものを言います。

湿度は、100を限度として、実際に空気中にどの程度の水分が含まれているのかをパーセンテージで表示します。

また、湿度は天気に影響を受けるものです。

特に、降水量や気温に大きく影響を受けるという特徴を持っています。

そのため、降水量が多い地域では湿度は高くなります。

 

世界では冬に湿度が上がる地域もある

日本では、夏になると湿度が上がり、冬には下がるのが特徴です。

ところが、これは世界共通の現象ではありません。

日本のような夏湿冬乾(夏に湿度が上がり冬に乾燥する現象)は温帯湿潤気候、温帯夏雨気候、冷帯湿潤気候の地域で見られる特徴です。

日本以外にこの特徴を持つ主な都市としては、釜山(韓国)、上海(中国)、ソチ(ロシア)、ニューヨーク(アメリカ)、シドニー(オーストラリア)、ハノイ(ベトナム)、アラハバード(インド)、トロント(カナダ)、モスクワ(ロシア)などがあります。

これに対し、夏乾冬湿(夏に乾燥し冬に湿度が上がる現象)は、地中海性気候でみられます。

主な都市としては、ローマ(イタリア)、カンヌ(フランス)、バルセロナ(スペイン)、リスボン(ポルトガル)、アテネ(ギリシャ)、カサブランカ(モロッコ)などがあります。

 

都市部ほど湿度は低下する傾向

国立天文台の理科年表オフィシャルサイトで公表されている「相対湿度の月別平年値」では、東京の年平均湿度を見ることが出来ます。

これによると、東京の年平均湿度は、1880年ごろには70%後半だったものが、年々低下し、2000年には60%を下回るようになりました。

この背景には、都市化が進んだことが関係していると分析されています。

湿度は、畑や森など、吸湿性のある地表が多い地域ほど上がります。

東京は、都市化が進むことによってこうした土壌が減少してきました。

これが、東京の湿度の低下に影響したとみられています。

東京以外でも、都市化が進む地域では湿度が低下する傾向があるとみられています。

 

湿度が上がりやすい部屋の特徴

部屋の湿度が上がる仕組みが分かったら、次は、あなたの部屋をチェックしていきましょう。

もしかしたら、あなたの部屋のある部分が、湿度を挙げる原因になっているかもしれません。

 

洗濯物を室内に干している

梅雨の時期になると、朝、雨が降っていなかったとしても、外出中に突然雨が降ってくるということもよくあります。

こうなると、困るのが洗濯物。

雨で洗濯物が濡れるのを避けるとなれば、必然的に洗濯物は室内干しへ…。

ところが、洗濯物を室内で乾かすということは、室内に大量の湿気を放出させるということでもあります。

 

■洗濯物は湿度100%

水は、湿度の低い方に吸収されるという特徴があります。

そのため、洗濯物が乾く為には、できるだけ湿度を下げるということがポイントになります。

今回問題にしているのは部屋の湿度なのですが、これもこの理論を理解していれば、理由がわかってきます。

つまり、洗濯物を室内に干すということは、洗濯物の湿度を部屋の中に放出するということ。

何しろ、湿度100%を誇る洗濯物です。

これを超える湿度の部屋というのは、現実的にはあり得ません。

ですから、洗濯物の室内干しを続ける限り、部屋の湿度を下げるということは難しいのです。

 

空気が動かない部屋

湿度対策には、窓を開けて換気をすると効果があるといわれていますが、これも、大事なポイントが抜けていれば、さほど効果は上がりません。

換気をして湿度を下げるためには、部屋の中の空気が循環しているということが重要なのです。

 

■風の出口がなければ空気は循環しない

窓を開けて外気を取り入れたとしても、その空気が外に出る「出口」を作らなければ、湿気を含んだ空気を部屋の外に出すことはできません。

ですから、湿気対策として窓を開けるのであれば、風の入口となる窓と一緒に、出口となる窓を開けることが大切なのです。

 

台所の近くの部屋

台所の近くにある部屋も、湿度が上がりやすい条件を持っています。

お湯を沸かしたり、煮物を作ったりすれば、大量の湿気が発生します。

もしもこの時、換気扇を回していなければ、その湿気はすべて部屋の中に留まり、湿度を上げる原因となってしまいます。

 

■換気扇が壊れている

換気扇が台所に設置されていたとしても、換気扇が壊れていれば、湿気が部屋の外に出ていきません。

台所周辺の湿度が気になる場合、一度は換気扇が壊れていないかのチェックをしてみるのがおすすめです。

 

湿度が高い地域に住んでいる

あまりに部屋の湿度が高い場合は、住んでいるのが湿度が高い地域であるということも考えられます。

気象庁観測部が公表している「気象庁年報」によると、湿度の全国平均値は、69%となっています。

この平均値にあたるのが新潟県、静岡県、高知県、福島県です。

最も湿度が低いのは、東京都の60%。

これに対して最も湿度が高いのが、富山県の79%です。

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湿度を下げるためにおすすめの方法

湿度が上がるということは、温度が上がるということ。

冬であれば、湿度が高い方が温かく過ごせるのですが、これが夏となれば、不快になります。

そこで、夏を快適に過ごすためにおすすめの湿気対策を紹介していきましょう。

 

除湿器を使ってみる

湿気対策として効果が高いのは、やはり除湿器です。

「湿気対策の為だけに家電を購入するなんて…」と思うかもしれませんが、湿気を放置すれば、様々な被害が出てきます。

その代表的なものが、カビ。

カビが大量に発生すれば、健康被害だけでなく、物や住宅への被害も現れます。

さらに、冬物の衣類や毛布、来客用の布団などにカビが発生すれば、物自体がダメになってしまうことも…。

そんなときに、絶大な効果を発揮するのが除湿器です。

 

●購入時のポイント

除湿器を購入する場合に注意しなければいけないのが、タイプの違いです。

除湿器には、コンプレッサー方式、デシカント方式、ハイブリット方式の3タイプがあります。それぞれ、特徴が違いますので、購入時の参考にしてください。

 

①:夏の湿気対策に最も能力を発揮するコンプレッサー方式

最も湿度が気になる夏の季節をメインに使いたいのであれば、コンプレッサー方式の除湿器がおすすめ。

このタイプの特徴は、除湿作用が高いことと、室温が上がりにくいという点があります。

ですからこのタイプの除湿器は、

・エアコンが苦手

・エアコンは使いたくない

という人にもおすすめです。

 

②冬の洗濯物の室内干しに最適なデシカント方式

気温が低く、天候がはっきりとしない日が続く冬場は、洗濯物が乾かずに悩む主婦も多いはず。

そんな時におすすめなのが、デシカント方式の除湿器です。

このタイプは、冬場の気温が低い時期に最も除湿機能が高まるのが特徴です。

そのため、洗濯物の室内干しに使えば、ストレスなく洗濯物を乾かすことが出来ます。

さらに、この時期に気になる結露対策にも効果があります。

 

③オールシーズン仕えるハイブリッド方式

気温に左右されず、オールシーズンで除湿器を活用したい場合、ハイブリッド方式の除湿器がおすすめです。

コンプレッサー方式・デシカント方式の間のものがほしい場合は、ハイブリッド方式の除湿機を購入しましょう。

 

炭を使ってみる

電気代を気にせず、エコに除湿したい人に人気が高いのが、炭です。

炭は、除湿機能だけでなく、消臭機能もある天然素材。

そのため、小さな子供やペットがいる家庭でも使うことが出来ます。

 

●種類によって効果が違うことに注意

炭には除湿機能があるといっても、どの炭を使っても同じ程度の除湿効果があるかといえば、そうではありません。

そもそも、炭と一言で言っても、種類があり、それぞれ効果に違いがあるのです。

 

■除湿に効果が最も高いのは竹炭

竹炭は、木材よりも表面積が多く、しかも他の炭よりも小さい穴が数多く存在しています。

そのため、湿気や臭いなどの吸収力が最も高いのが特徴です。

ですから、除湿対策として炭を使う場合は、竹炭がおすすめです。

ただし、竹炭を製造するためには高度な技術が必要であるため、炭の中でもかなり高価です。

 

■備長炭よりは黒炭の方が除湿力は高い

炭の中でも最高品質といわれているのが備長炭ですが、除湿効果に注目するのであれば、備長炭より黒炭の方が効果は高いです。

というのも、備長炭は「白炭」の一種です。

しかも白炭の最大の特徴は、「調理加熱燃料」として利用した場合に最大の効果を発揮するもの。

これに対して黒炭は、白炭よりも穴の量が多いのが特徴です。

すから、除湿や消臭を目的とする場合には、黒炭の方が向いているのです。

 

■使い方にも注意

部屋に置いていてもインテリアになるというのが炭の魅力ではあるのですが、ただ、部屋に飾っているだけでは、ほとんど効果はありません。

いくら除湿効果があるとはいえ、夏の湿度は相当高いのです。

それだけに、室内に蔓延した湿気をすべて吸収させるとなれば、相当な数の炭が必要になります。

ですから、ただ炭を置くだけではなく、空気の入れ替えをこまめに行いながら、併せて炭を使うというのが理想的な使い方です。

 

クーラーを使わずに湿度を下げる方法

湿度が高い日は、室内でじっとしているだけでも、じわじわと汗が出て、とても不快になります。

そうはいっても、クーラーは苦手という人もいるはず。

そこで、湿度が高くても、クーラーを使わずに快適に過ごすおすすめの方法について解説していきます。

 

結露給水テープ

湿度が高い日に窓を見ると、結露がいっぱいたまっていたりしませんか?

この結露も、放っておくと、この時期に大量発生するカビの原因に…。

そんなときにおすすめなのが、結露給水テープです。

 

結露が出来る理由

結露の正体は、ズバリ「湿気」です。

空気には、水分が含まれています。空気中に含まれる水分は、空気の温度によって決まっているのですが、温度が高いほどより多くの水分を含むことが出来ます。

ところが、温度が高く湿度が高い状態というのは、私たちにとっては非常に不快な環境です。

そこで、少しでも快適に過ごすために室温を下げると、空気が吸収することが出来る水分の量が減ってきます。

このようにして空気に吸収されずに行き場をなくしてしまった水分は、水滴となります。

これが、湿度が高い時によく見られる結露の正体です。

 

結露吸収テープで結露をガード

室内の湿気の変身バージョンである結露ですから、放っておいても良いことはありません。

そんな時におすすめなのが、結露吸収テープです。

最近では、機能だけでなく、デザインや色も様々あります。

そのため、部屋のデザインを損ねずに結露対策が出来るようになりました。

市販されている結露吸収テープの種類はかなり多いですから、機能を優先したい人にも、デザインを重視したい人にもお気に入りのものが見つかるはずです。

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珪藻土

最近では珪藻土を使った足ふきマットが人気を集めていますが、この珪藻土は、湿度を適度に調整するという特徴をもっています。

 

●珪藻土とは

珪藻土は、藻の一種である「珪藻」の化石からなる堆積岩のことで、別名「ダイアトマイト」ともいいます。

 

●どこで採れるの?

日本国内における主な珪藻土の産地としては、秋田県北秋田地方、石川県能登地方、岡山県蒜山地方、大分県、鹿児島県などがあります。

 

●食べることもできる天然成分

珪藻土といえば、七輪の原料であるということは有名ですが、この珪藻土をアイヌ民族では食用土として食べていたといいます。

アイヌ民族の間では、珪藻土のことを「チ・エ・トイ(我ら・食べる・土)」といい、汁物のとろみ付けとして利用したり、山菜と和えて食べたりしていました。

ちなみに、江戸時代の大飢饉の際には、飢えをしのぐためにこの珪藻土を食べる人が増えたのだとか…。

とはいえ、大量に食べれば健康被害が現れるようで、中には糞詰まりによって死者が出たとも言われています。

 

●珪藻土が湿度対策に効果がある理由

珪藻土には、水分や油分を吸収し、保持する特徴があります。

そのため、昔から土地改良材や、流出油の回収として利用されてきました。

珪藻土の最も大きな特徴は、湿気を自律的に調整する作用があるという点です。

そのため、湿度が高くなる夏には湿気を吸収し、乾燥が目立ってくる冬には湿気を放出します。

この珪藻土の特徴を活用した除湿グッズは、幅広い層で人気があります。

 

●床下除湿に珪藻土

リフォームを検討している場合には、床下の湿気対策として珪藻土を活用してみるというのもおすすめです。

珪藻土の除湿機能は、実は炭よりも効果が高く、しかも、一度床下に敷いてしまえば、その後はメンテナンスがいりません。

一般的な調湿材よりは少々高めですが、長期的に見ればお得です。

 

 

●インタリアとしても使える珪藻土

珪藻土は、除湿効果があるだけでなく、消臭作用も高いという特徴があります。

とはいえ、珪藻土マットのように「いかにも除湿しています」というものでは、部屋全体の印象とは合わない場合も…。

そんなときには、インテリアとして手軽に室内に飾ることが出来る珪藻土の除湿剤を使ってみるのはいかが?

探してみると、意外といろいろなデザインのものがありますので、プレゼントとしてもおススメですよ。

 

まとめ

世界的に見ても、湿度が高い傾向にある日本。特に梅雨の時期には、湿度が上がると不快指数も上がるという悪循環。

せめて少しでも快適に過ごせるように、ぜひ皆さんも除湿対策、始めてくださいね!

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