爪に短い黒い線ができる理由と対処法は何?
爪といえば、うっすらとピンク色をしているのが正常な爪の状態です。
その爪に、短く黒い線ができたのを見つけたら、何か重大な病気のサインではないかと不安になってしまいますよね?
今回はそんな「爪に短い黒い線ができる理由と対処法」について、はじめ君親子と神田先生と一緒に見ていきます。
では、早速見ていきましょう。
爪の色は健康のバロメータ
爪は、触ると硬い感触を受けますが、よく見てみると、爪の下の色を目で確認することができます。この爪の下に見えるのは、毛細血管です。そのため、爪の色をもチェックすることで、体の状態を調べることができます。
●正常な色
健康な状態の爪は、ピンク色をしています。全身器官の末端部分にある指先にまで、効率よく血がめぐっている証拠です。
●紫色
血が滞り、血流が悪くなっている状態です。血液には、全身に酸素を届ける役目があります。ですから、血液の流れが悪くなるということは、酸素が体の中で不足していることでもあります。
ほかにも、心臓の疾患が原因の場合もあります。
●白っぽい色
爪が白っぽくなっている場合は、貧血・肝臓病・腎臓病の可能性があります。
ほかにも、カビの繁殖で起こる爪水虫の可能性もあります。
●黄色っぽい
爪の下がむくみ、血液循環が悪くなっていることが考えられます。
ほかにも胆汁の分泌が悪くなったことで、黄疸が出ている可能性もあります。
●赤い色
赤い場合は、多血症や赤血球の異常、心疾患などの可能性があります。
●黒っぽい
衝撃などによって爪の下が内出血を起こしている可能性があります。まれに、悪性黒色腫である場合もあります。
スポンサーリンク
爪に短い黒い線ができる原因は?
爪に黒い線ができる原因には、次のようなことが考えられます。
●日に当たりすぎ
爪に黒い線ができる原因の多くが、紫外線によってメラニン色素が増加し、色素が沈着したことでできる現象と考えられています。
特に、日中屋外での活動が活発な10代後半の若い人の場合は、このことが原因であえると考えてよいでしょう。
基本的には体への害はありませんので、特に気にする必要はありません。ただし、まれに皮膚がんの可能性もありますので、爪にできた黒い線の形などをきちんとチェックしておくことが大切です。
●メラノーマ
いわゆる、皮膚がんです。中年以降に発生する確率が高くなります。初期症状としての変化は、色素沈着の症状とよく似ています。
ただし、色素沈着と違うのは、爪にできた黒い線が徐々に広がって、爪全体が黒っぽく変色していく点です。
最初に見つけた黒い線が、徐々に多くなってきたり、爪の色が全体的に濃くなっている場合には、単なる色素沈着とはいえませんので、早急に皮膚科で検査を受けるようにしましょう。
●爪甲化出血
爪に強い衝撃や負荷がかかると、爪の下で無い出血を起こすことがあります。これを、爪甲化出血といいます。
外的要因によって突然黒い線やしみのようなものができ、時間とともに徐々にその部分が先端のほうへと押し上げられ、黒い部分が自然と無くなっていくのが、爪甲化出血の特徴です。
基本的には、自然に回復するのを待つことで改善されますが、
・出血がひどい
・痛みが強い
・爪が剥がれた
といった症状がある場合には、皮膚科を受診するようにしましょう。
黒い線ができたときに怖い病気 メラノーマ
メラノーマは、皮膚がんの一種です。最初は単なる黒い線ができることから始まるので、爪甲下出血や色素沈着と間違いやすいのですが、実は年間1,500~2,000人がこの間違いやすいメラノーマを発症しています。
メラノーマの特徴は、爪に表れた黒い線が徐々に広範囲に広がり、最後には爪全体が黒っぽく変色することにあります。
爪甲下出血や色素沈着の場合は、爪にできた黒い線は、時間がたつと、爪の先端に押し上げられてなくなります。
ところが、メラノーマの場合はがん細胞ですから、その症状のひとつである黒い線は小さくなることがありません。
メラノーマの初期症状には、全身のだるさや微熱などの症状も現れることがあります。
食欲が無くなることも多いので、最近体重も減ったという場合には、メラノーマの可能性を疑ってみたほうがいいでしょう。
まとめ
では、今回のまとめの方に移っていきます。
今回は爪に短い黒い線ができたときの理由と治療法を中心に、さまざまなことをお伝えしてきました。
今回の要点を押さえると・・・
爪の色の変化は、病気のサイン
黒い線ができる原因にはいくつかある
皮膚がんの初期症状として、爪に黒い線が出ることがある
となります。
この記事で学んだことをぜひ日々の生活に活かしてみてくださいね♪