爪の根元が紫色で痛いときの理由と対処法って何?
大きな怪我というわけでもないけれど、いつのまにかに爪の根元が紫色に変化して痛くなった時、皆さんならどうしていますか?
これが手の指だと見た目も悪いですし、足の爪だと、靴が触れるだけで痛みを感じたりするので、早く何とかしたいですよね?
今回はそんな爪の根元が紫色で痛い理由と対処法について、はじめ君親子と神田先生と一緒に見ていきます。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
健康な状態の爪ってどんな感じなの?
爪は、ただ伸びるだけの邪魔な存在ではありません。
正確に言うと、爪は皮膚の一部です。
手や足の指の先は、頻繁に動かす部分のため、とても感覚が敏感な部分です。この部分を保護するためにあるのが、爪です。
正常な人の爪は、うっすらとピンク色をしています。
これは、血の流れが爪を通して見えるためです。
ですから爪の色が変色するということは、単に外部からの圧力によってうっ血しただけでなく、全身の血流の状態が悪くなることで変色することもあります。
まずは、何かにぶつけてしまって爪が紫色に変色した場合の対処法から説明しましょう。
何かにぶつけて紫色に変色したときの対処法
何かにぶつけて爪の根元が紫色に変色した時は、変色した部分に強い衝撃が与えられたことで、爪の中にある細い血管が切れてしまい、内出血を起こしたことが原因と考えられます。
この症状は、ドアに爪を挟むだけでなく、サイズのあっていない靴を長時間はいたことが原因でも起こることがあります。
内出血したことによって血が爪の中に溜まり、血腫となると、爪が紫色に変色します。
さらに長時間圧迫されることによって、痛みを感じます。
この状態がひどくなると、爪がはがれてしまうこともあります。
こういった症状の場合、基本的には自然に内出血がおさまるのを待つのが一般的な対処法です。
セルフケアで爪に穴を開けて血腫を抜くこともできますが、この方法では異常のない指を傷つけてしまう可能性もありますので、あまりおすすめしません。
どうしても痛みがひどくつらい場合には、爪の専門機関である皮膚科や形成外科などで処置をしてもらうようにしましょう。
痛みをできるだけ早く改善するには、内出血に気づいたらすぐに患部を冷やすということがポイントになります。
強い衝撃によってない出血を起こした部分は、炎症を起こし腫れることがあります。そのため、患部の腫れを早めに冷やすことで、炎症を最小限に抑えることができます。
患部を冷やすときは、直接氷などをあてるのはNGです。爪は皮膚の一部ですから、急激な冷却は、皮膚トラブルの原因となる可能性もあります。
ですから、必ず薄手のタオルや布などで患部を保護してから、氷などで冷やすようにしましょう。
患部を冷やし、ある程度腫れが落ち着いてきたら、次は温めます。
患部は、温めることで爪のある指の先端部分の血流がよくなり、回復を早める効果があります。
ほかにも、食事によって回復を早めることもできます。
血流をよくする栄養素には、鉄分があります。
この鉄分を多く含む食べ物には
・小松菜やかつお
・レバーやパセリ
などがあります。
さらに鉄分を効率よく摂取することができる栄養素には、ビタミンCがあります。
ビタミンCを多く含むのが、ピーマンやレモン、いちご、ブロッコリーです。
こういった食品を積極的にとることでも、血流をよくする効果がありますので、つらい痛みを改善する方法としておすすめです。
もしかしたらこれって病気のサイン?爪が変色して痛むときの原因その2
爪が紫色に変色する時、衝撃による内出血以外が原因の可能性もあります。
爪は、唇と同じように、皮膚の下にある毛細血管が透けて見えるため、何らかの原因で体に異常があった場合に変化が出やすい部分です。
爪の下にある毛細血管は、酸素を全身に運ぶ役割があります。
そのため、血液中の酸素が不足すると、爪が紫色に変色することがあります。
あなたも、長時間プールや海で遊んだことで、体が冷えて、爪や唇が紫色に変色したという経験はありませんか?
これは、体が冷えたことで、体の末端部分にある指先の血流が悪くなってしまったことが原因で起こった症状のひとつなんです。
このように、血流の悪化が原因でも、爪は紫色に変色します。
さらに怖いのが、最近若い女性に多い爪の病気。
実は、爪は呼吸をすることができません。
そのため正常にしていても、爪の表面からは常に水分が蒸発していきます。
こうすることによって、爪は常に健康な状態を保ちます。
ところが、付け爪やマニュキアなどを爪につけると、爪の表面に膜ができた状態になります。
こうすると、水分の蒸発によって健康な状態を保つことができなくなり、結果として自爪が弱くなってしまいます。
このことが原因で、爪のトラブルに悩む女性が、今増えています。
それって爪水虫のサインかも?
水虫というと、足の指にだけできるものと思われがちですが、実は爪にもできます。
水虫の原因は、白癬菌というカビにあります。
足の指に白癬菌ができることを「足水虫」といい、一般的によく言われる「水虫」の症状のことを言います。
この白癬菌が、爪の中にできて増殖してしまう症状を、「爪水虫」といいます。
爪水虫は、爪の表面だけにできるわけではありません。
症状がひどくなると、爪の裏側の皮膚にまで白癬菌が繁殖してしまうこともあります。
しかも、このような爪や皮膚のトラブルは、白癬菌に感染した部分が新陳代謝によって新しい細胞に生まれ変わらなければ完治できないため、治るまでに時間がかかるのが特徴です。
爪水虫は、白癬菌に感染した人が使用した靴やバスマット・床などに、素足で直接触れたことが原因で感染すると考えられています。
ですから、靴を脱いで室内に上がる場合には、清潔な靴下を履くようにすることで、足の爪水虫の予防になります。
ほかにも、女性の冬のファッションアイテムであるブーツも、爪水虫を発症する可能性があります。
長時間ブーツを履くとブーツの中は蒸れた状態になります。
この状態は、菌が繁殖しやすい環境です。
ですから、冬場のブーツは、適度に靴を脱いで蒸れを予防するなどの対処が、足の爪水虫対策としては有効です。
手の爪水虫も、女性には多く見られる爪トラブルのひとつです。
手の指先のおしゃれとして女性がよく取り入れているのが、付け爪やマニュキアですよね。
これらのアイテムは、指先を華やかに見せたり上品さを演出してくれますが、長期間つけた状態を続けておくと爪水虫の原因になります。
しかも爪の表面を人口爪やエナメル液で色付けしてしまうため、爪や爪の下の状態を目で見て確認することができません。
爪水虫の特徴は、
・色や形の変化
・表面が汚くボロボロ
といった症状がありますが、付け爪やマニュキアを常時装着していると、こういった爪の変化に気がつかず、症状が悪化してしまう原因にもなります。
もちろん、爪水虫も足水虫同様に他人に感染します。
ですから、家族やパートナーが感染する危険性もあります。
症状に気がついたら、できるだけ早く専門医を受診し、治療を開始することが大切です。
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その痛みは腫瘍かも?
足の指の爪が紫や赤黒く変色し、押すと痛みを感じるなら、その原因はグロームス腫瘍の可能性があります。
グロームス腫瘍はほとんどの場合、良性の腫瘍です。
腫瘍ができた部分によっては、痛みもほとんどでないことがありますので、気がつかずに放置する人も少なくありません。
でも痛みがひどく歩くこともつらいという場合は、手術によって腫瘍を摘出することで完治します。
ただし、手術をする場合も、腫瘍のある部分の爪をはがす必要があります。
そのため、爪が生え変わる目安となる半年間は、普段の生活や仕事の面で不自由を感じる可能性もあります。
まれに、グロームス腫瘍が悪性だったというケースもあります。
ですから、爪の変色とともに強い痛みを感じたら、放置せずに専門機関を受診するようにしましょう。
まとめ
では、今回のまとめの方に移っていきます。
今回は爪が紫色に変わって痛いときの原因と対処法を中心に、さまざまなことをお伝えしてきました。
今回の要点を押さえると・・・
1強い衝撃によって紫色に変色したときは、早めに冷やして血流をよくすると効果がある
2爪は体の不調が現れやすい部分
3爪の変色と痛みがある時は、病気が隠れている可能性もある
となります。
この記事で学んだことをぜひ日々の生活に活かしてみてくださいね♪