両方・両穴から鼻血が止まらないのは病気や血圧が原因?その対処法は?

子供のころによく鼻血が出た覚えがある!なんて方もいらっしゃると思います。

お風呂に入りのぼせて鼻血が出たり、顔にボールが当たりその衝撃で鼻血がでた・・・なんて経験がある方も多いと思います。

それは、子供のころだけでなく大人の方でもありえる症状で、それほど珍しいことではありません。

鼻の中は傷つきやすく、血管が多く通っているキーバッハ部位という粘膜が傷つくことが原因で鼻血が出ている可能性が高いのです。

しかし、

・急に大量に鼻血が出る

・両方・両穴から鼻血が出る

このようなことがあると少し心配になりますよね。

もし、鼻血が頻繁に出る場合や、なかなか鼻血が止まらない場合は、高血圧が原因となって起きている鼻血の可能性も考えられます。

では、その高血圧が原因ででる鼻血と、その他の鼻血が出る心配な怖い病気とはどのようなものがあるのでしょうか。

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鼻血が頻繁に出るときに考えられる原因は高血圧?

鼻血は、鼻の中にあるキーバッハ部位という粘膜に傷がついたことが原因ででることが多いです。

ほかには、

・アレルギーや風邪

・鼻炎

どが原因で鼻血が出る場合もあります。

しかし、そういった原因に心当たりはなく、大きな衝撃を与えたわけでもないのに鼻血が出たりしていませんか?

頻繁に鼻血が出る場合は、「高血圧」が原因かもしれません。

高血圧とは?

そもそも高血圧とは、どのくらいの血圧がある方のことを言うのでしょうか?

病院などにおいてある血圧計などで測定された血圧が、最高血圧120mHg未満血圧80mmHg未満である状態が正常血圧です。

しかし、最高血圧140mmHg以上最低血圧90mmHg以上である状態が複数回続くと高血圧だと診断されます。

高血圧になってしまう多くは原因不明とされています。

有力なものとして考えられるのは、

・生活習慣の乱れ

・遺伝的なもの

などが関連して発症するということです。

さらに、低血圧で朝起きるのも辛かったのに、高齢になるにつれ高血圧と診断された!という加齢と関連していることが考えられる方もいらっしゃいます。

 

高血圧が原因の鼻血がでる?

通常の鼻血だと先ほどお話ししたように、キーバッハ部位の粘膜が傷ついて出血しているだけなので、それほど大量に出血したり、なかなか鼻血が止まらない、なんてことはほとんどありません。

一方、高血圧が原因ででる鼻血は、常の鼻血と比べると「出血量が多い」かつ「なかなか止まらない」場合が多く見られます。

高血圧の方は、血圧が高いため、血管がもろくなってしまっていることが多く、さらには出血の勢いも強くなっています。

そのため、高血圧の方の場合、鼻血が出ると加えて頭痛が起きてしまうことがあります。

特に心当たりがなく、大きな衝撃も与えてないのに鼻血が頻繁に出るという方は、「腎性高血圧」である可能性が考えられます。

「腎性高血圧」とは、高血圧の合併症で腎臓の機能が低下してしまうというものです。

そのなかの症状に、低カリウム血しょうによる鼻血があります。

高血圧の中でも、特にこの「腎性高血圧」は放っておくと、腎不全に陥ってしまう怖い病気です。

鼻血はよくあることだし、大半は心配のない鼻血だと聞くし・・・。

若いころから低血圧だったし・・・。

と鼻血が頻繁にでたり、なかなか止まらないことを甘く見てはいけません。

高血圧は早期発見し、早期治療することで症状が改善しやすくなります。

そのためにも、こまめに健康診断を受けることをおすすめします。

 

高血圧が対処できる予防方法とは?

高血圧は高齢・中高年の方に多いというイメージが強くあります。

しかし、最近では若年の方でも高血圧と診断された、と悩んでいる方も増えている傾向にあります。

そんな高血圧に悩まされる前に対処できる予防方法があります。

  1. 規則正しい生活習慣をする。
  2. ストレスをできるだけためない。→ストレス解消を心がける。
  3. 喫煙や飲酒を控える。
  4. 肥満気味の方は体質改善をする。

この①~④をするだけで予防できます。

いますぐにでもできることなので、ぜひ行ってみてください。

 

鼻血が出る怖い病気は?

高血圧による鼻血についてお話ししましたが、そのほかにも鼻血が出る怖い病気はあります。

両方の鼻から鼻血が同時に出たりする場合は、血液の病気(血液疾患)を疑わなくてはなりません。

その可能性のある血液の病気を2つ紹介します。

 

鼻血が出る血液の病気①白血病

1つ目として「白血病」が考えられます。

白血病を発症すると、

・急性・慢性共に鼻・歯茎からの出血

・青あざ

といったものが増えます。

白血病の方が鼻血を出すとなかなか止まらず、鼻の両穴から大量の鼻血が出ることが多くなってしまうのが特徴です。

白血病は出血しやすく、さらには出血が止まりにくくなったりしてしまいます。

それは白血病の症状として、正常な血液細胞がスムーズに作られなくなってしまいます。

そのため、血液細胞の中の血小板が足りなくなってしまうことで、血管を修復する機能が低下してしまうからです。

急性白血病は進行が早く、すぐに治療が必要です。

慢性白血病は進行に数年と時間はかかるものの、自覚症状がなかなか現れにくく気づいた時にはすでに進行していたというケースが多いです。

鼻や歯茎からの出血が頻繁に起こり、風邪っぽい症状や倦怠感を感じるようになったら、一度病院を受診されることをおすすめします。

 

鼻血が出る血液の病気②血友病(けつゆうびょう)

2つ目として「血友病(けつゆうびょう)」が考えられます。

あまり聞いたことのない病気だとは思いますが、代表的な遺伝疾患です。

血友病の原因は70%が遺伝によるものです。

代表的な遺伝疾患と言われているのも理解できます。

のこりの30%は突然変異によって発症してしまうものです。

基本的には男性のみ発症する病気と言われています。

(1万に1人の割合で発症する。)

血友病の症状は、どの部位でも、

・出血した時に血が止まりにくい

・血が固まりにくい

というものです。

そのため、鼻血がでたり、小さな傷や打撲でも出血多量になり命の危険に陥ります。

出血した場合は、すぐに圧迫止血してください。

血友病を発症している場合でも圧迫止血することでほとんど血を止めることができます。

それでも、なかなか血が止まらない場合もあると思います。

その場合はかかりつけの病院などで、不足している凝固因子(血を止める、血を固める)を輸注、注射することで出血を止めることができます。

 

鼻血の基本的な止血方法は?

先ほどまで高血圧と血液の病気が原因で起こる鼻血についてお話ししてきました。

どの原因の鼻血でも、基本的な止血方法をとることで、ほとんど血を止めることはできます。

簡単にできる方法ですので、参考にしてみてください。

1.脱脂綿かティッシュを固め且つ長めにして鼻に詰める。

血が止まる前で何度も交換するのはNGです。

2.小鼻を圧迫する。

骨の部分を圧迫しても止血効果はないので、小鼻の付け根部分をぐっと強めにつまんで圧迫してください。

3.やや下向き、うつむき姿勢で安静に。

上を向くとのどなどに血が流れてしまい、気分が悪くなったり吐き気がしてしまう場合があります。

血が口に入ってしまった場合は飲み込まずに、水でゆすいで吐き出してください。

この3つの手順のみです。

よく後頭部をトントンとたたく人がいますが、医学的には全く意味がありません。

あくまでも、うつむき姿勢で安静にすることが早く止血するポイントです。

この止血方法を30分以上しても鼻血が止まらない場合はすみやかに病院にいきましょう。

 

まとめ

両方・両穴から鼻血が止まらない時の原因と、基本的な鼻血の止血方法をお話ししてきました。

鼻血が頻繁に出る、大量に出る場合はなんらかの病気が隠れている場合があります。

心配になりますよね。

その際は、はやめに病院にかかるようにしてください。

そしてこまめな健康診断で予防でき、早期発見できる病気でもありますので、ぜひ参考にしてください。

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