お茶の効能がスゴイ!だけど飲み過ぎは太るし吐き気が?
日本人ならば、飲んだことのない人はいないであろう「お茶」。
小さな頃は毎朝食事前にだされたなぁ・・なんて方も多いのではないでしょうか。
学食や、社食でも当たり前のようにお茶はサービスされていますよね。
そして同時に、なんとなくではあるものの「お茶は体にイイ」という考えも、私達の中には存在しています。
実際に、「1日一杯のお茶は医者いらず」なんて言われるほどに、お茶は素晴らしい効能を持っています。
しかしながら、最近はそのお茶に対して、
・飲むと太るらしい
・飲むと吐き気が出るらしい
ということも言われ始めました。
本当にお茶を飲むと太ってしまったり、吐き気を催したりするのでしょうか。
ここでは、お茶の効能をお伝えしながら、「お茶を飲むと太るし、吐き気がする」という噂の真相についてお伝えしていきたいと思います。
今回の流れ
お茶のスゴイ効能って、一体なに?!
日本で「お茶」と呼ばれるものは、一般的には「緑茶」を指します。
実は緑茶の中にも、玉露やかぶせ茶・煎茶などなど・・名前を聞いたことがあるものだけでも、20種類以上のお茶があるのはご存知でしょうか。
種類によって、効能の出方に多少の差はあるものの、お茶の持っている効果はほぼ同様と言われています。
ここでは、お茶の持つ効能について、しっかりと見ていってみましょう。
お茶を飲むと痩せられる?!
お茶の代表的な成分に、「カテキン」があります。
このカテキンには脂肪燃焼効果があるので、ダイエットに最適だと言われています。
実際に、
・カテキンが多く含まれているお茶
・カテキンがあまり含まれていないお茶
を飲んでから運動した場合どうなるか、という実験を行った機関があります。
その結果、高濃度のカテキンを含むお茶を継続的に飲むと、本当に脂肪燃焼効果がある事が実証されたのです。
1杯飲んだぐらいでは効果はないですが、継続して飲む事で脂肪燃焼、つまりはダイエットに役立っていくというのは本当のようですね。
風邪をひかなくなる?!
お茶に含まれているカテキンには、殺菌作用もあります。
普段何気なく飲んでいるお茶は、1万個の細菌を殺菌すると言われているくらいの殺菌作用です。
風邪菌の増殖を防ぐ役割も持っているので、特に風邪やインフルエンザの流行する冬には、お茶を飲む事が風邪予防につながるという事ですね。
血液がサラサラになる?!
「お茶と言えばカテキン」という位に、カテキンの効能はスゴイと言う事をお伝えしてきましたが、更に血液をサラサラにする効能もあると言われているのです。
カテキンが、コレステロール値や中性脂肪値を下げて、動脈硬化を予防する役割を果たします。
動脈硬化はドロドロの血液や、血管についてしまった中性脂肪が引き起こす病気なので、積極的にお茶を飲んで血液も血管も綺麗にしておきましょう。
いかがでしょうか。お茶に含まれるカテキンは素晴らしい効能を沢山持っているのですね。
ダイエットにもなって、血液もサラサラになって・・という効能があるのに、どうして「太る」などと言われているのでしょうか。
次の項では、「お茶を飲むと太る」の真相に迫っていきたいと思います。
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お茶を飲み過ぎると太る?
お茶は液体ですので、見るからにカロリーが低そうな気がしませんか?
その考えは正しくて、例えば煎茶のカロリーはお茶碗1杯で2㎉ほどです。
10杯飲んだところで20㎉ですので、とても高カロリーとは言えませんよね。
カロリーも低く、カテキンが持つ脂肪燃焼効果もあるお茶なのに、どうして「太る」と言われているのでしょうか。
実は、痩せるはずのカテキンパワーが、太る要因を作り出してしまう事があるのです。
ここでは、カテキンが太る原因を作り出してしまう理由をしっかりと見て行きましょう。
脂肪燃焼効果が悪さをする?
お茶に含まれるカテキンには、脂肪燃焼効果があります。
これは同時に胃液の分泌も促進させる作用があるので、食べた物をどんどん消化してしまい、空腹感を誘い出してしまう結果にもなりかねないのです。
それでも空腹を我慢出来れば問題ないのですが、「ちょっと小腹が減ったなぁ」と食べ物をつまんでしまう結果「お茶を飲むと太る」と言われているのです。
折角の脂肪燃焼効果で食欲を増進させてしまっては勿体ないですよね。
ダイエットのお供としてお茶を飲む場合は、食事中と食前は炭酸水を飲んでお腹を満たし、食後にお茶を飲んで脂肪燃焼をさせて行くのが効果的と言えそうです。
脂肪を燃焼させたり、消化を助けるためのカテキンパワーが、却って食欲を増進させる手助けをしてしまう場合がある事がわかりましたね。
空腹時にはお茶を飲まない等、お茶を飲むタイミングを考えて行く事で、お茶の持つパワーを享受していけそうですね。
折角素晴らしい効能を持つお茶ですので、是非ベストなタイミングで飲むようにしてみてください。
お茶をのむと吐き気が出る?
「紅茶やコーヒーは平気なのに、お茶を飲むと吐き気がしたり胃が痛くなったりする」という方が時々いらっしゃいます。
多くの人に愛され親しまれている「お茶」ですが、やはりどうしても「お茶が体質に合わない」という方もいらっしゃるのです。
ここでは、お茶を飲んで吐き気などを引きおこしてしまう理由を見ながら、その対処法も考えていきましょう。
もしかして緑茶アレルギー?
「緑茶アレルギー」というのは、聞きなれない言葉かもしれません。
しかし、そもそもアレルギーというのは特定の「何か」に対する免疫の過剰反応の事を言います。
つまり、どんな物にも、アレルギー反応を起こしてしまう可能性はあるのです。
お茶を飲む度に、吐き気がしたり、じんましんが出るなどの症状がある場合は、この「緑茶アレルギー」を疑ってみましょう。
軽いじんましん程度で済んでいれば良いのですが、アレルギーは最悪の場合死に至る可能性も出てきますので、「お茶を飲むといつも調子が悪くなる」という方は、一度専門医を受診する事をオススメします。
カフェインが胃を荒らす?!
緑茶には、カテキンと同じ位有名な「カフェイン」成分も含まれています。
カフェイン自体は集中力を高めたり、ダイエット効果があったりなどして、体に良い物ではあります。
しかしやはりこれも、メリットとデメリットの表裏一体の効果で「カフェインが胃酸の分泌を促して胃を荒らす」原因を作ってしまっている可能性が大きいのです。
体に良かれと思って飲んだものが、体を攻撃してしまうのは、あまりに残念ですね。
普段は、お茶を飲んでも何ともないのに、時々胃がムカムカして吐き気がするという方は、胃潰瘍等を患っている可能性もあります。
ご自分の体調をよく見て、専門医を受診するべきかを考えてみた方が良いかもしれませんね。
まとめ
如何でしたか?体に良いはずの「茶」が、体質や体調、飲むタイミングによっては、体に悪影響を及ぼしてしまう事もあるのです。
そうは言っても、本来お茶の持つパワーは素晴らしいものがあります。
近年は、カテキンの持つコレストロールや中性脂肪を押さえる力を最大限に活かすトクホのお茶も販売されています。
ご自身の体の特徴をしっかりとつかんだ上で飲んで行くお茶は、美肌や二日酔いにも役立つスーパードリンクです。
同時にその抜きんでたパワーが体調を崩す原因にもなりますので、是非タイミングよく適量のお茶を飲む事で健康的な生活を送って行ってくださいね。