フライドポテトに栄養は?太るからダイエット時はNG?
子供から大人まで、「大好き!」という方も多く存在するフライドポテト。
ファーストフードでの鉄板サイドメニューとしてだけではなく、ステーキの付け合わせや、お酒のお供としてもなじみ深いですよね。
この大人気の「フライドポテト」ですが、なんとなく「油で揚げているからカロリーは高いのだろうな」とか、「体には良くないんだろうな」というイメージをお持ちなのではないでしょうか。
ところが、最近は「フライドポテトはダイエットに最適」という、にわかには信じがたい情報もあります。
今回は、フライドポテトの栄養素を見ながら、本当にダイエット時には食べても良いのか、はたまたダイエット時に食べるのはNGなのかをしっかりと見ていってみましょう。
今回の流れ
フライドポテトは野菜じゃない!?
「アメリカ人はフライドポテトを野菜だからヘルシーだと思っている」なんてジョークを聞いた事がありませんか?
思わず笑ってしまう理由は「あんなに脂を吸った野菜をヘルシーだと言うなんて」という気持ちからですよね。
ところが、これは実は少し違います。
ポテトは、本当に「野菜」ではないのです。
ポテト、つまりジャガイモは野菜ではないとは、一体どういう事なのでしょうか。
ここでは、フライドポテトの原材料であるジャガイモの正体と、その栄養分について詳しく見て行きましょう。
ジャガイモは何に分類される?
フライドポテトの主な原材料であるジャガイモを、野菜だと認識している方は実は意外と多いです。
ところが、ジャガイモは「野菜」ではなく「いも類」に分類されるのです。
いも類は、糖質をたっぷりとふくんだ食品です。
どうして多くの人に「ジャガイモ=野菜」という認識が出来てしまったかと言うと、「ポテトサラダ」という名前が原因かもしれませんね。
「ポテトのサラダ」だから「ポテトはサラダ(野菜)」という認識になってしまったのかもしれません。
野菜ではないジャガイモで出来たフライドポテトは、やはり太るという事なのでしょうか。
ジャガイモは糖分だらけ?
ジャガイモは「野菜」ではなく、「いも類」だとわかったところで、ジャガイモの実際の栄養素を見てみましょう。
いも類は豊富な糖質とでんぷんを含むことで有名です。
ジャガイモ1個を例にとって考えると、実にその80%は水分なのです。
残りの20パーセントのうち約17パーセントが炭水化物、1.6gがタンパク質、0.1gが脂質です。
ちなみに糖質は含まれていません。
実はこの脂質、たったの1gで糖質の約二倍に値する9㎉という高エネルギーを生み出すものなのです。
近年の研究では脂質そのものでは太らないという報告がされていますので、ジャガイモに含まれる脂質が太る原因とは言いずらいです。
このほかに、ビタミンやミネラル、食物繊維を含むので、ジャガイモが主食として食べられている国もあるほどです。
このことからだけでも、「ジャガイモは芋類だから太る」という決めつけは、誤りでしょう。
ジャガイモは、ビタミンやミネラルも豊富に含まれている優れた食品です。
糖質も含まれていなかったので、「ジャガイモ=太る」という事実もないようです。
そうなると、フライドポテトの「油であげる」という行為が、あまり体に良くないのでしょうか。
フライドポテトは、実は意外とローカロリー?
フライドポテトの主な原材料であるジャガイモ自体は、太る成分を持っていない事がわかりました。
では、やはりジャガイモを揚げる時に使用する油が、あまり体に良い影響を与えないのでしょうか。
実は、油でもジャガイモでもなく、フライドポテトの種類で「高カロリー」「ローカロリー」に分類できるのです。
一体どういうことなのか、この項でしっかりと見ていってみましょう。
フライドポテトの切り方に秘密があった?!
一口にフライドポテトと言っても、大きく3種類に分けられる事をご存知ですか?
例えば、マクドナルドやロッテリアなどでもお馴染みの、長細くカットされている『シューストリングポテト』。
モスバーガーやケンタッキー・フライド・チキンでは、少し太めにカットした『ストレートカットポテト』が採用されています。
サブウェイやフレッシュネスバーガーでは皮がついたままの『ナチュラルカットポテト』。
皆様もそれぞれお好みのポテトがあるかもしれません。
ところがこのカットの方法は好みだけではなくて、カロリーにも影響を及ぼします。
それぞれのポテトを同じ分量だけフライドしていくと、細いポテトほど油を吸収するという特性があるのです。
マクドナルドのフライドポテトが100gで336㎉なのに対し、モスバーガーのフライドポテトは、100gで215㎉です。
カロリー的にみると、決してローカロリーとは言い難いですが、種類を選ぶことでカロリーの摂取を控える事はできそうですね。
フライドポテトは切り方によって、フライドポテトの種類の中での高カロリー、低カロリーに分かれるという事が解りました。
しかも、原材料のジャガイモには体に良い影響を与える栄養素がぎっしりと詰まっています。
体に配慮しながら、フライドポテトの良い面だけを享受できる食べ方はないのでしょうか。
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フライドポテトはダイエットに良い?
油分が多く、カロリーもそれなりにあるフライドポテトがダイエットに良いという噂は本当でしょうか。
前の見出しの内容を考えると、フライドポテトのカット方法にさえ気を配ればダイエットに効果的だという事なのでしょうか。
この見出しでは、フライドポテトの良い面をしっかりとみていきましょう。
フライドポテトのカロリーは?
高カロリーなイメージが付いて回っているフライドポテトですが、他のお菓子類と比べると実は然程高カロリーではないのです。
例えば、同じ分量で比べた時に、ストレートカットポテトであれば100gで215㎉。
ポテトチップスは554㎉、かりんとうは441㎉です。
こう考えると、間食をするのであれば、お菓子の中ではカロリーの低いフライドポテトにしておいた方がよさそうですよね。
腹持ちが良い
フライドポテトの原材料であるジャガイモは、でんぷんと食物繊維を含みます。
でんぷんと食物繊維は消化しにくいですので、「腹持ちが良い」という事です。
小腹が空いた時に、カロリーの高いお菓子をドカ食いしてしまうのであれば、腹持ちの良いフライドポテトを少量食べた方が、結果的に摂取する総カロリーは少なくて済みそうですね。
アレンジ次第で更に栄養UP?!
ファーストフード等で注文するフライドポテトは、かなり塩味が効いていますよね。
フライドポテトを自宅で揚げてしまえば、ポテトにふる塩の量を加減する事が出来ますので、高血圧対策にもなりますね。
塩の代わりに、カルシウムを多く含む粉チーズや、鉄分のある青のりなどを使ってみても良いかもしれませんね。
まとめ
如何でしたでしょうか。
一口に「フライドポテト」と言っても様々な種類があり、カロリーも違う事がわかりました。
腹持ちも良いので、お子様のおやつにも最適です。
しかし、元々が高カロリーと言って問題のないフライドポテトです。
フライドポテトを食べることがダイエットに繋がるとは言えないようですね。
ストレートカットポテトや、ナチュラルカットポテトだからと言って、食べ過ぎてしまってはやはり体に悪影響を及ぼしてしまいます。
そうは言っても誰もが好きなフライドポテト。
カットの仕方やカロリーなどを参考にしながら、楽しくつまんでいけたら良いですよね。
フライドポテトを食べる前に野菜サラダを食べておくとカロリーの吸収もゆるやかになりますので、参考にしてみて下さい。カ
ットや食べ方を選びながら美味しくフライドポテトを食べて行きましょう。