目が充血してるし目やにが出る?風邪が原因なの?
ちょっと夜更かししたりパソコンや本を長時間見続けたことで、驚くほど目が充血してしまったという経験は、誰もが持っているのではないでしょうか?
たしかに、目の充血は、非常に単純な理由でも起こりうる症状ですから、それほど深刻に考えないということも多いのではないかと思います。
でも、実は目の充血と目やにが同時に出るということは、ちょっとした病気の可能性があるということ、知っていましたか?
そこで今回は知っていれば役に立つ、「目の充血と目やにの関係」について詳しく解説していきます。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
目の充血は何が原因なんだろう
それほど珍しいことではないはずの目の充血ですが、そもそも、どんなことが原因で目が充血するのでしょう?
目の充血には種類がある
目の充血といっても、実はどれも同じであるというわけではありません。
単純に目の充血について説明するならば、「目の血管が膨張した状態」を「目が充血している」と表現します。
なぜ目の血管が膨張するかというと、その原因は目の疲れにあると考えられます。
目が疲れると、酸素不足を引き起こします。
ところが、血管に含まれている酸素には限りがありますから、限られた酸素をできるだけ多く取り込もうという働きが起きます。
これが、血管を膨張させるということにつながります。
ちなみに、単純に目といいますが、白目の部分は「結膜」といい、黒目の部分は「角膜」といいます。
一般的に充血が見られるのは白目にあたる「結膜」の方が多いのですが、黒目も充血を起こすことがあります。
白目にあたる結膜が充血する場合は「結膜充血」といい、黒目にあたる角膜が主に充血する場合は「毛様充血」といいます。
結膜充血って何?
結膜充血は、白目部分や瞼の裏側が充血することを言います。
主な原因は細菌やウイルス、ごみなどの異物が目の表面に付着することによって、結膜炎を引き起こし、これによって起きる充血であると考えられています。
毛様充血って何?
毛様充血は、黒目部分周辺または黒めの奥が充血することを言います。
充血を起こしている部分が異なっているので結膜充血とも見分けやすいのですが、もう一つの特徴として、瞼の裏は充血しないという点があります。
目やにってなぜ出るの?
朝起きたときや、埃っぽい場所から出てくると、目のふちに現れる目やに。
違和感はありますし見た目も気になる目やには、一体どんな意味があっておきるのでしょうか?
目やにの正体は?
目やにの正体は、ズバリ「目の中に入ろうとした異物」です。
目は、常に目の液体によって潤った状態を保っています。
ところが、日中私たちが活動する時は、多くの時間、目は開いた状態となっています。
その間に目の中には、外部から、
・様々なごみ
・ウイルスや細菌
などが侵入しようとして目の中に飛び込んできます。
これらの異物を、瞼の裏側から粘り気のある液体によって絡めとり、そのまま体の外へ出す役割を持っているのが、目やにです。
起きている時は、まばたきによって涙とともに鼻涙管を伝って鼻の穴に流れ込み、外へ排出されるのですが、眠っている時間は瞬きはしませんから、鼻涙管へ目やにが流れることが出来ません。
そのため、目元に残ってしまい、私たちの目にも見える形で現れるのです。
意外と知らない目やにの色や状態と健康状態
身体に不必要なものを排出した結果が目やにということになるのですが、目やににも色や状態をチェックすることによって、体の健康状態を知ることが出来るようになっています。
●正常な目やに
異物の排出がきちんと行われている正常な代謝状態であれば、目やにの色は白または黒で、乾燥しています。
●炎症を起こしている可能性のある目やに
炎症を引き起こしている場合は、目やには黄色または黄緑色をしています。
また、目やにの状態もどろどろとしています。
●アレルギーによる炎症の可能性がある目やに
花粉症などアレルギー反応によって炎症を起こしている可能性がある場合、目やには透明または白い色をしています。
また、乾燥はしていませんが、サラサラとしています。
●ウイルスの感染の可能性がある目やに
ウイルスの感染が疑われる場合は、目やには透明または白色をしていますが、その状態はドロドロした状態です。
目やにの状態によっては病院に行った方が良い?
目やにの色や状態に異常を感じたり、目やにが大量に出る場合は、何らかの目のトラブルを抱えている可能性があります。
中には、放置することによって失明の可能性がある場合もありますから、気になる異常が見つかった場合は、眼科医の診断を受けるようにしましょう。
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風邪をひくと目が充血して目やにが出るって本当?
風邪が原因で、目の充血や目やにが増えるということがあります。
でも、その原因は、一体どこにあるのでしょう?
風邪によって目の充血や目やにが出る原因は?
目には、目と鼻をつなぐ鼻涙管という部分があります。
通常、目から侵入しようとした異物は、目やにとなり、目頭近くにある涙嚢でたまった涙ともに、鼻涙管を伝って鼻の穴へと流れ込み、外へ排出されます。
ところが、風邪をひくと、鼻詰まりを起こすことがあります。
これによって、鼻の奥にも細菌が溜まりやすい状態が出来てしまいます。
これが、本来「涙嚢→鼻」という方向から、「鼻→涙嚢」の方向へ逆流してしまい、鼻の奥にたまっていた細菌までも目に移動してしまうため、目の細菌が一気に増えてしまいます。
これが、風邪をひいたことによって目の充血や目やにが増える原因であると考えられます。
他にも考えられる目の充血と目やにが関係する病気
風邪以外にも、目の充血と目やにが同時に見られる場合、次のような病気の可能性が考えられます。
●細菌性結膜炎
結膜が充血し、黄緑色の目やにが大量に出るのが特徴です。
●アレルギー性結膜炎
伝染性はありませんが、アレルギー反応を起こす物質がある限り、反応が出続けます。
充血以外にも、糸を引くような透明または白色の目やにが出るのが特徴です。
●涙嚢(るいのう)炎
涙嚢は、涙が流れ込む小さな袋状の器官のことを言いますが、目と鼻をつなぐ大切な役割がある部分です。
この涙嚢にたまった涙が細菌感染を起こすと、涙嚢炎を引き起こします。
特徴は、大量の目やにが出ることなのですが、症状が深刻化すると、目頭付近にある涙嚢が腫れ、強い痛みを発することがあります。
目の充血と目やにを予防する方法ってある?
目は、常に開いた状態でありながら、ほぼ一日中外部と直接接触するため、非常にデリケートな部分でもあります。
その上、目をこする時に手についた汚れや雑菌が目に直接入ってしまうというリスクもあり、トラブルを起こしやすい部位であるとも言えます。
そこで、目のトラブルを引き起こさないためにも、次のことに注意することで予防することが出来ます。
●コンタクトは正しく使用する
直接眼球に装着するコンタクトレンズは、トラブルを起こしやすいものといえます。
清潔な状態を保って使用することはもちろんですが、使用期限を守ることや、装着したまま就寝しないなど、正しい使用方法を守るということが大切になります。
●できるだけ目は擦らない
手で目をこすると、手についた汚れを目に直接接触させてしまうことになってしまいます。
そのため、様々なトラブルを引き寄せてしまう可能性があります。
●結膜炎を患っている場合は、家族とタオルを共有しない
結膜炎は、他人に感染する可能性があります。
しかも結膜炎の原因となる細菌は、伝染性が強く、涙や目やにを介して感染する可能性もあります。
そのため、結膜炎を患っている場合は、タオルの共有は控えるようにしましょう。
まとめ
目が充血している時は、様々な症状や原因が考えられますが、一緒に目につくはずの目やにをチェックしてみると、充血の原因がより的確に判断できるようになります。
目の疲労によって充血している場合は、目を休めることによって症状が改善されますが、その他が原因の場合は、原因によって症状改善の方法が異なってきます。
また、目やにの状態を確認することによって、専門医の治療が必要である可能性を見逃さないということもできます。
いずれにしても、気になる症状がみられる場合は、早めに眼科医に診断してもらうようにしてくださいね。