親指を曲げると痛い!その原因と対処法を解説!
親指というのは、日常生活の中で、曲げる頻度が多いように感じます。
その親指を曲げると痛い!となると、非常に困ってしまいます。
力を入れることもできないし、物を持つのも大変です。
今回の記事では、親指を曲げると痛い原因と対処法について解説していきます。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
親指を曲げると痛いのはなぜ?
親指を曲げると痛みがでる、これでは日常生活で困ったことがたくさん出てきてしまいます。
なぜ、親指を曲げると痛みがでるのでしょうか?
親指を曲げると痛みがでるのは、指の使い過ぎによる腱鞘炎が原因の1つとして考えられます。
体の中でもよく使う部分である手、その中でも親指はとくに大切な指になってきます。
そして、この親指の腱鞘炎に大きくかかわっているのが、母指球(ぼしきゅう)という部分です。
母指球は、親指の付け根のあたりの丸く膨らんだ部分です。
この母指球が、物を握ったり、つまんだり、力を加えたり、細かい作業をするための親指の動きに大きくかかわっています。
母指球に疲れがたまることで、親指の腱と腱鞘に炎症がおきてしまい、親指の腱鞘炎になるのです。
親指を曲げると痛い原因はなに?
親指の痛みは腱鞘炎が原因であることが多いのですが、それではなぜ腱鞘炎になってしまうのでしょうか?
・携帯、スマホの使い過ぎ
・パソコンの使い過ぎ
・文字を書くことが多い
・赤ちゃんを抱っこすることが多い
・仕事や家事で指をよく使う
・母指球のコリ
・自律神経のバランスが悪い
これらの原因が腱鞘炎を引き起こしていると考えられます。
仕事のため、どうしても指を使わないといけないという方は多いでしょう。
しかし親指の痛みを放っておくと、大変なことになりますので、注意をしてください。
親指を曲げると痛いときの対処法は?
親指を曲げると痛みがでる。
この症状があるとペットボトルのふたを開けることもできませんし、字を書くのも大変です。
仕事ができないだけでなく、日常生活にも支障がでてしまいます。
赤ちゃんのお世話をしているお母さんにとっても大問題です。
親指を曲げると痛みが出るときはどうすればいいのでしょうか?
痛みを緩和する対処法について書いてみました。
安静にする
腱鞘炎をおこしているときは、まず安静にすることが大切です。
できるだけ、安静にして患部を動かさないようにしましょう。
母指球のコリをほぐす
親指のしたあたりにある母指球(上の図の青枠部分)のコリが固まっていると、血液の流れが悪くなるだけでなく、親指を動かす腱や腱鞘を傷つけて、腱鞘炎になってしまいます。
しっかり母指球をマッサージしてほぐすことで、腱鞘炎の痛みを緩和することができます。
シップを貼る
痛みがある場所と母指球にシップを貼ると痛みを緩和することができます。
患部が熱を持っているときは、冷シップがいいでしょう。
熱が治まって、痛みやだるさがあるときは温シップを貼って温めます。
ドラッグストアなどに売っている、解熱鎮痛作用のシップで大丈夫です。
サポーターやテーピングで保護
患部をサポーターやテーピングで固定することで、指の動きを制限するので痛みが緩和します。
テーピングも難しくはないのですが、簡単なのは親指専用のサポーターを購入することです。
Amazonでも購入できる他ドラッグストアなどでも簡単に手に入れることができます。
お風呂でゆっくり温める
お風呂に入ったときは、指もしっかり温めましょう。
お風呂の中で、マッサージやストレッチをするのも、血流がよくなり、痛みを緩和してくれます。
ただし、炎症があり、熱があるときは温めすぎないように気を付けてください。
痛み止めを飲む
痛みがあって、どうしても耐えられないという時は市販の痛み止めを使用しましょう。
痛み止めを飲むことで、一時的に痛みを抑えることができます。
しかし、この方法はあまりおすすめできません。
なぜなら、痛み止めで痛みが取れると、ついつい指を使い過ぎてしまうために、腱鞘炎が悪化してしまう可能性があるのです。
どうしても…という時にだけ使うようにしましょう。
病院を受診する
親指を曲げると痛いという時は腱鞘炎が疑われますが、腱鞘炎になったら、病院に行くことをおすすめします。
親指を曲げると痛いのに我慢していると、腱鞘炎はどんどん悪化してしまいます。
また、腱鞘炎以外の別の病気の可能性も考えられるのです。
まずは病院にいって、きちんと治療することが大切です。
それでは、病院ではどのような治療をするのでしょうか?
病院では、安静と、固定を指示されるでしょう。
そして、痛み止めの注射や飲み薬、湿布などをもらい、電気療法や温熱療法を行います。
ストレッチの方法などを指導してくれる病院も中にはあります。
そして、それでも治らない悪化した腱鞘炎は手術をしないといけない場合もありますので、悪化する前にしっかり治療しておきましょう。
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親指を曲げると痛い症状の予防法
親指を曲げると痛い腱鞘炎。
一度なってしまうと痛みが出て、日常生活に支障がでてしまいますし、安静にしないと治すことができません。
それでは、困ってしまうという方も多いでしょう。
親指を曲げると痛む原因と対処法を解説してきましたが、最後に、この困ってしまう症状を出さないための予防法について解説していきます。
休憩をとる
親指の腱鞘炎を防ぐためには、指を使う仕事をするときに休憩をしっかり取ることが大切です。
仕事でパソコンをしている方は、できれば1時間に1度は休憩を入れて、指のストレッチをしましょう。
赤ちゃんのお世話をしているお母さんは、抱っこをするとき腕や指に負担がかからないように気を付けて抱っこしましょう。
そして、赤ちゃんが寝ているときなど、休めるときにしっかり休みましょう。
携帯やスマホは時間を決めて、長時間いじらないようにしましょう。
特に、寝転んだ体制など、悪い姿勢で操作していると、指だけでなく他の部分にも支障が出てきてしまいます。気を付けてください。
ストレッチ・マッサージをする
指を使い過ぎて疲れたな、指がだるいなと感じたら腱鞘炎になる手前かもしれません。
普段からよくストレッチ・マッサージをして筋肉をほぐし、疲れをとるようにしておきましょう。
指だけでなく、母指球もしっかりストレッチ・マッサージすることが大切です。
お風呂の中や出た後にマッサージをすると、血流が良くなっているので、効果的です。
できれば、肩や腕、肩甲骨までストレッチをすると良いでしょう。
体のゆがみもとれて、体の全体のコリ、緊張をほぐし腱鞘炎になるのを防いでくれます。
自律神経を整える
自律神経と腱鞘炎、全く関係ないように思えますが、母指球と自律神経は大きく関わっていて、自律神経のバランスが崩れると母指球がコリ固まってしまうのです。
その母指球のコリが親指の腱鞘炎に繋がってきます。
つまり、自律神経を整えることは、腱鞘炎を予防するうえでも大切なのです。
自律神経を整えるためには、
・栄養バランスの取れた食事をする
・ゆっくりと湯船につかり体の疲れをとる
・適度な運動をする
・しっかり睡眠をとる
といった、規則正しい生活が大切になってきます。
また、ストレスをためないということも大切ですので、自分なりのストレス発散方法を見つけておきましょう。
この3つの予防法で親指の腱鞘炎を予防しましょう。
予防法をためしてみても、痛みが出るようでしたら、早い段階で安静にして病院を受診することをおすすめします。
「これくらいの痛みがまんできる」と無理をしてしまうのが、腱鞘炎にとっては一番悪い対処法です。
痛みを感じたらできるだけ安静にしてください。