ふくらはぎが疲れやすい原因は?解消するにはどうする?
外に働きに出ている方も家で家事をする主婦も、毎日の生活の中で、足のだるさ・ふくらはぎが疲れやすいと感じることは多いのではないでしょうか?
年齢のせいなのか、疲れがたまっているのか、ふくらはぎが疲れて、だるくて仕方がない…。そうなると立っていることさえつらくなり、日常生活にまで支障をきたしてしまいます。
今回は、
・ふくらはぎが疲れる原因
・ふくらはぎが疲れた時の解消法
・ふくらはぎが疲れやすい症状の予防法
について解説していきます。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
ふくらはぎが疲れやすい原因は何?
ふくらはぎが疲れやすいのは何が原因なのでしょうか?
まず、考えられるのは、
・運動不足などによる筋肉の衰え
・体の冷えなどからくる血流の悪さ
・ストレスや足の使い過ぎ
などが原因の場合です。
他に考えられる病気について解説していきます。
下肢動脈瘤(かしどうみゃくりゅう)
下肢動脈瘤とは、足の静脈の弁が壊れてしまい、血が溜まってしまう症状です。
足は体の一番下にあります。
その足から心臓へ血液を戻す役割のある静脈、そのため血液が逆流しないように弁があり、ポンプのように血液を送り出しています。
しかし、その弁が壊れてしまうことで、
・血が溜まってこぶのようになる
・蛇行した血管が浮き上がる
・血管が網目状に見える
といった症状が現れることがあります。
足のだるさやむくみ、痛みだけでなく、かゆみが出てしまったり、潰瘍ができてしまうこともあります。
命にかかわるような病気ではありませんが、見た目を気にする方もいらっしゃいますし、潰瘍ができてしまうと大変です。
ひどい痛みで生活が困難になる方もいらっしゃいますので、気になる場合は早めに病院を受診して相談した方がいいでしょう。
間欠性跛行(かんけつせいはこう)
間欠性跛行になると、歩いていると足がすぐに疲れてしまいだるくなるのですが、少し休むと改善される、歩くとまた疲れて歩けなくなるという症状がでます。
他にも痛みやしびれ、足の血行障害などが起きてしまいます。
脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)という腰の背骨にある脊髄という神経がとおっているところが狭くなり、神経が圧迫されることで発症する場合と、足の血管の動脈硬化が原因の場合があります。
ふくらはぎの疲れを解消する方法
ふくらはぎが疲れやすい方は、そのつらさに悩まされていることでしょう。
ふくらはぎが疲れると足全体がだるいように感じ、立っているのもつらくなってきますし、座ってもだるさが取れない、痛みがあるという状態になってしまうことがあります。
そんなつらいふくらはぎの疲れを解消する方法について解説していきます。
温める
血流が悪くなっていると、ふくらはぎが疲れやすくなってしまいます。
足を温めることで血流がよくなり、疲れを取ってくれます。
お風呂はシャワーだけでなく、しっかり湯船に入るようにしましょう。
レッグウォーマーなどを使ってふくらはぎを温めるのも効果的です。
夏でも冷房で、足が冷えることがあるので、冷房を使う場合は冷やし過ぎないようにすることが大切です。
職場などでは、レッグウォーマーやひざ掛けなどを利用して足が冷えないように気を付けましょう。
運動をする
適度に運動することで、血流をよくしてくれます。血流がよくなれば、動脈硬化の予防にもなりますし、冷えを解消することもできます。
きいつ運動をするのではなく、毎日続けられる運動を習慣付けることが大切です。
また、腹筋や背筋を鍛える運動やふくらはぎのストレッチ、マッサージなどが効果的ですので、積極的に取り入れるようにしましょう。
食事に気を付ける
バランスの取れた食事を取るようにして、暴飲暴食はしないようにしましょう。
また、炭水化物の取りすぎや脂の取り過ぎには気を付けましょう。
禁煙をする
たばこを吸うことで、血流が悪くなってしまいますし、動脈硬化の原因にもなってしまいます。
たばこはやめるようにしましょう。
薬を使う
下肢静脈瘤からくるふくらはぎの疲れやだるさは薬でとることはできませんが、間欠性跛行には消炎鎮痛剤が処方されます。
だるさでつらい時、痛みがある時は無理をせず、薬を服用しましょう。
これらの対策で、痛みを和らげることができますが、痛みやだるさでつらい場合、無理はしないで病院を受診するようにしましょう。
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ふくらはぎが疲れやすい症状の予防法
ふくらはぎが疲れやすい症状はつらいものです、このつらい症状を出さないためにはどうすればいいのでしょうか?
ふくらはぎが疲れやすい症状の予防法について解説していきます。
下肢静脈瘤の予防法
下肢静脈瘤を予防するためには、立ち仕事や座りっぱなしの仕事をしている方は、できるだけ休憩時間に足をあげると良いでしょう
寝転がることができる場所があるなら、横になって足を上げ壁に足をもたれかけさせて、血流がよくなるようにしましょう。
また、足の指をグーパーグーパーと動かすグーパー体操などをすることで、血の流れをよくすることができます。
弾性のストッキングや靴下を履くことも、下肢静脈瘤の予防になるのでおすすめです。
血流を良くする他に、体重の増加も下肢静脈瘤の原因として考えられるので、体重管理にも気をつけましょう。
運動習慣をつけることは、体重管理だけでなく、血流を良くするためにもとても良いことなので、適度な運動を続けるとさらなる予防に繋がります
間欠性跛行の予防法
間欠性跛行を予防するためには、規則正しい日常生活を送ることが大切です。
間欠性跛行の原因の1つである動脈硬化は、
・高血圧
・糖尿病
・高脂血症
などの病気を持っている人がなりやすいのです。
動脈硬化は、
・栄養バランスの取れた食事を取る
・適度な運動をする
・しっかりと睡眠をとる
などの規則正しい生活を送ることで予防することができます。
また、お風呂でしっかりと温まって、血流をよくする。
普段からストレスをためないように心がけることも大切です。
もう1つの間欠性跛行の原因である加齢などにより背骨の脊髄にある神経が圧迫されるという症状を予防するためには、腹筋や背筋を鍛えることが大切です。
腹筋や背筋を鍛えることで、背骨にかかる負担を減らすことができます。
動脈硬化による間欠性跛行も、神経が圧迫されたことが原因である間欠性跛行でも、たばこはやめるようにしましょう。
たばこを吸うと間欠性跛行を悪化させてしまいますので、気を付けてください。
まとめ
このように、下肢動脈瘤でも間欠性跛行でもふくらはぎが疲れやすい場合の、対処法や予防法があります。
普段から、
・栄養バランスの取れた食事
・適度な運動
・しっかりとした睡眠
・ストレスをためない生活
を心がけて、健康的な生活を送ることが大切なのです。
仕事や家事育児でどうしても、足や腰に負担がかかってしまう方は日ごろから、マッサージやストレッチでケアしておくようにしましょう。
それでも、ふくらはぎの疲れや違和感が気になる場合は早めに病院を受診して、適切な治療を受けるようにしてください。
どちらも、命にかかわるような病気ではないものの、そのまま放っておくと足を切断しなくてはいけない事態になるかもしれない危険はあります。
自己判断で、最悪のケースにならないためにも、病院を受診することが大切なのです。