あばら骨にひびが入って痛みが!期間はどれくらい?
今回はあばら骨にひびが入った時の痛みについて、はじめ君親子と神田先生と一緒に見ていきます。
あばら骨にひびが入ると咳をするだけでも痛むので、日常生活の中で不便に感じることが多いですよね。
他の骨に比べ呼吸とともに収縮するあばら骨は、完治するまで長く痛みが続くのもつらいところです。
今回は2つの見出しに分けて、痛みの伴うあばら骨のひびについて解説していきます。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
あばら骨ってなに?
小学生の頃理科室に飾られていた人体模型で、かごのような形をした部分があったのを覚えていませんか?
この不思議な形をした骨が、あばら骨です。
あばら骨は、背骨・胸骨とともに胸郭を形成しています。
あばら骨は全部で12本あり、この12本が、肺や心臓など、人間の区増の中で最も重要な部分を保護しています。
外からの衝撃を吸収しやすいようになっているあばら骨は、他の骨と比べひびが入りやすい傾向にあります。
例えば骨粗しょう症になっていることも多い高齢者の場合、
咳やくしゃみをしただけで、あばら骨にひびが入ってしまうこともあります。
あばら骨にひびが入ったときの痛み
あばら骨にひびが入った時、基本的には次のような時に痛みを感じることが多いです。
- 咳やくしゃみをしたら痛くなります。
- 寝返りを打った時に、痛みを感じます。
- 深呼吸をすると、あばら骨が広がるので痛いと感じます。
- 重いものを持ち上げると、痛みます。
- 激しい運動をすると、痛みがあります。
基本的にあばら骨にひびが入った場合、コルセットやサポーターなどで固定をしてあばら骨が動かないようにします。
ですので普段の生活をしていれば、痛みを感じることも少ないでしょう。
ただしあばら骨が動いたりずれると、かなりの痛みがあります。
基本的にあばら骨にひびが入った時は、安静に過ごすようにします。
運動はもちろんNGですが、ジャンプなどの軽いものであっても痛みが出てくる原因になるので、治るまではおとなしくしていましょう。
あばら骨にひびが入ったら、どれくらいの期間痛みが続く?
あばら骨は折れたりひびが入りやすい骨ですが、治りが早い骨でもあります。
ですから痛みのある期間も
・早ければ1週間
・遅くとも3週間
くらいでなくなります。
ただし、痛みがなくなるまでの期間は、安静にしていることが大切です。
あばら骨は呼吸をするだけでも動くので、他の部分を骨折した場合のように、動かないように完全に固定するということが出来ません。
コルセットやサポーターなどで固定したとしても、呼吸の妨げにならないように動きやすい構造になっています。
ですから、不便さを感じたとしても、痛みがなくなるまでは安静にしていましょうね。
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あばら骨が治るまでに気をつけること
肋骨にひびが入ったら、治るまでにこんなことに気を付けてください。
- 体に負担のかかる仕事なら、上司に相談する
あばら骨にひびが入っても、仕事をすることはできます。ただし、荷物を持ち上げたり、重たいものを持つことが多い仕事をしている場合は別です。
肋骨にひびが入っている時は、重たいものを持つのも持ち上げるのもNGです。痛みが出るだけでなく、回復が遅れてしまいます。
もしも、仕事が休めない場合は、あばら骨が治るまでの期間、体に負担のかからない業務に変更できないか、相談してみましょう。あばら骨に負担がかからなければ、その分回復も早いのです。
- スポーツは、やりたくても我慢する
日頃からスポーツをしている人にとって、治るまでの期間、じっとしているのはとても窮屈でしょう。でも、「これぐらいなら大丈夫」というくらいの軽い運動であっても、治るまでは我慢です。
体を鍛えている人ほど、早く回復する可能性があります。痛みが治まるまでは、好きなスポーツも、テレビ観戦や観客席からの見学程度にとどめておきましょう。
- 寝返りする時も慎重に!
寝返りするときも、あばら骨は動いてしまいます。眠りにつくまでは気を付けることが出来ますが、眠ってしまった後まではどうにもなりませんよね。
もしも寝相が悪くて心配という場合は枕やクッションを使って、体が動かないようにガードしてあげると、寝ている間に寝返りすることも減りますよ。
- 咳が出る時は、風邪薬をのんでまず咳を治す
咳が出るだけでも痛みが出るのが、あばら骨のひびです。
ですからこの期間に風邪をひいてしまったら、まず風邪の治療をしっかりしましょう。
もしもあばら骨のひびを整形外科で診てもらうなら、その時に咳の症状があることも伝えるといいですよ。
場合によっては咳止め薬だけでなく、痛み止めを処方してくれることがあります。
最後に、けがや事故以外でもあばら骨にひびが入るケースについて、説明しておきましょう。
けがが原因でなくてもあばら骨は折れる!
スポーツの最中や事故など外部から強い圧力がかかったことが原因でなくても、あばら骨が折れたりひびが入ることがあります。
それが、肋骨疲労骨折です。
風邪が原因でひどい咳が続いたとき、咳のたびにあばら骨が痛くなったら、肋骨疲労骨折の可能性があります。
実はあばら骨は外からの圧力だけでなく、咳のし過ぎでも折れたりひびが入ったりします。
この時は安静にするだけでなく風邪による咳も治療してあげなければ、痛みも損傷した肋骨もなかなか治りません。
スポーツなどによるけがが痛みの理由として考えられない時には、肋骨疲労骨折の可能性があるかもしれませんので病院で、「いつから」「どこが」「どんな症状が出た時」に痛むのか、しっかりと伝えるようにしてくださいね。
まとめ
では、今回のまとめの方に移っていきます。
今回はあばら骨にひびが入った時の痛みとその期間を中心に、様々なことをお伝えしてきました。
今回の要点を押さえると・・・
1、あばら骨はひびが入りやすいが、治りも早い
2、痛みは早ければ1週間、遅くても3週間で治る
3、あばら骨が治るまでは、安静にして過ごす
このようになります。
少しの動きでも痛みが出ることのあるあばら骨のひびですが、治るまでの期間は静かに過ごすことが、早く治すポイントですよ。
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