あばら骨が出てるのを治すには?矯正はできるの?
今回は、肋骨が出る理由と治し方について、はじめ君親子と神田先生と一緒に見ていきます。
「あばら骨が出るなんて、ただのやせ自慢じゃない?」っておもっていませんか?
いえいえ、そこは違います。
実は、あばら骨が出ている人の中には、痩せているのになぜかお腹がポッコリしているという人、結構いるんですよ。
その原因というのが、「肋骨の開き」。
「骨盤が開いて体が歪む」という話はよく聞くかもしれませんが、実はあばら骨も開くことによって体が歪むんです。
今回は、出てしまったあばら骨を治す方法について、はじめ君親子と神田先生と一緒に見ていきます。
今回は大きく2つの見出しに分けて、あばら骨が開く原因と治し方、矯正する時の注意点についてお伝えしていきます。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
あばら骨は前にでてる部分だけじゃない
あばら骨といえば、ちょうど胸のあたりにじゃばらに見えるたくさんの骨のことをいいます。
正しく言うと、全部で12本あるのがあばら骨です。
あばら骨は鏡の前に立てば目で見ても形がわかりますし、手で触れば位置や形や太さを感じることもできます。
でもあばら骨は、体の前面に見えている部分だけではありません。
実はあばら骨は、一本一本が背骨につながっています。
そのため、あばら骨は開いてしまうことがあります。
このあばら骨は、他の骨と違い動かしやすい骨です。
その理由は、2つあります。
まず、あばら骨が人間に生命維持のために大切な臓器を守る骨だということです。
あばら骨は、胸の前面に、かごのような形で中の臓器を守っています。
そこで守られている臓器は、心臓や肺など体にとって損傷したら大変なことになってしまう臓器ばかりです。
そのため、外部からの強い衝撃が加わったとしても、内部の臓器を守る必要があります。
衝撃から大切な臓器を守るためにあばら骨だけが与えられた特技というのが、柔軟性です。強い衝撃が加わっても、あばら骨が衝撃を吸収するので、骨が折れたりひびが入ることはあっても、中の臓器を損傷から守ることが出来ます。
あばら骨が動きやすい理由の2つ目が、呼吸による収縮に対応する骨ということです。
呼吸をすると、あばら骨は無意識のうちに収縮します。
でももしもこれが出来なくなってしまうと、あばら骨自体は、それぞれが背骨につながっているので、呼吸をしても胸を開くことが出来ません。
あばら骨が開かなければ、あばら骨が動かない範囲でしか呼吸が出来なくなるため、呼吸困難になってしまいます。
あばら骨がでてると、どうしてお腹がポッコリするのか?
●胃下垂
正常な胃の位置は、みぞおちのあたりにあります。通常、胃はその下にある腹筋や胸郭によって支えられています。
ところが腹筋が弱くなったり、疲労やストレスによって胃の消化機能が低下すると、胃が重くなり細長く伸びて下がってしまいます。
これが、胃下垂です。
症状の特徴としては、あばら骨が出ているのに下腹だけが出てしまうので、
・見た目が太って見える
・胃もたれ、胃痛や吐き気がする
・食欲不振になる
などが症状としてあります。
胃下垂は重大な病気ではありませんが、放っておくと、胃炎や胃潰瘍になることもあります。
●胃下垂とあばら骨の関係
あばら骨は、胃が正常な位置をキープするのに大切な役割を果たしています。
背骨につながっているあばら骨は、骨のゆがみによっても形を変えてしまいます。
そのため、あばら骨が歪んでしまう(あばら骨が出た状態)と両側のあばら骨が縮んでしまい、あばら骨が保護している臓器のスペースが狭くなってしまいます。
すると本来、あばら骨の中で治まるべき臓器が、下の方へと押し出されます。
この時、胃も一緒に下がってしまいます。
これが、あばら骨がでてることによっておこる胃下垂の原因です。
でてるあばら骨を矯正する方法は?
出てしまったあばら骨をもとの形に戻す方法として、簡単にできるストレッチを紹介しましょう。
●簡単にできる、あばら骨の矯正
まず、まっすぐに立った状態で、体をリラックスさせましょう。深呼吸をして、足を肩幅に開きます。
- 左手を、右の鎖骨の下あたりにあて、体をゆっくりと右に回します。回したら、そのままのポーズで、5回深呼吸します。そのあと、ゆっくり元の位置に戻します。
- 右手を、左の鎖骨の下あたりにあて、体をゆっくりと左に回します。まわしたら、そのままのポーズで、5回深呼吸します。そのあと。ゆっくり元の位置に戻します。
- ここで、チェックします。②と③のどちらかが回しにくくありませんか?実は、回しにくいと思った側のあばら骨が歪んでいます。気になった方向のストレッチを、もう一度やってください。まずここまでが、1セットです。
- 次に、右の鎖骨の手の平一つ分下に左手をあて、体をゆっくりと右に回します。回したら、5回深呼吸をし、ゆっくりと元の位置に戻します。
- 左側も、⑤と同じ要領でストレッチします。このストレッチを続けていくことで、歪んだあばら骨がもとの状態に戻り、出てるあばら骨も正しい位置に戻ります。
●普段の動作を見直す
あばら骨は、背骨のゆがみとも関係があります。骨のゆがみの原因は、意外なところにも隠れています。
次の項目に気になることがあれば、普段の動作が原因であばら骨が出やすくなっていると考えられます。
- 通勤かばんは、いつも同じ側の手で持つ
- 椅子に座る時、いつも同じ側の足を上にして組む
- パソコン作業の間、左(右)肘をつく癖がある
- 斜め掛けかばんは、いつも左(右)の肩にかける
- 電車の待ち時間の時、いつも右(左)の足に重心をかけて立っている
基本的に体の重心は常に左右均等にしてあげることが、体のゆがみをなくしあばら骨が出ないようにする一番の方法です。
もしも、上のチェックリストの中で当てはまるものがあれば、重心のかけ方のバランスがどちらか一方に偏っているはずです。普段の行動を見直すだけでも、あばら骨が出にくくなります。
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あばら骨を矯正するときに注意すること
あばら骨が出ているのを治すことで、見た目が良くなるだけでなく、背中や肩こりなどによる痛みも改善されます。
ただし、痛みがある時には要注意です。
背中や頭の痛みの原因としてあばら骨のゆがみが原因の場合が多いのですが、中には、別の深刻な病気が隠れている場合もあります。
最近の生活状況を振り返ってみて筋肉疲労や肩こりなどの原因が思い当たらない場合は、専門医に相談してみることも大切です。
また、自分であばら骨を矯正する場合も、痛みを感じない程度に行うことが大切です。無理に体を回したり動かしたりすることで、あばら骨にひびが入ってしまうこともあります。
まとめ
では、今回のまとめの方に移っていきます。
今回はあばら骨が出ている時の原因と矯正方法を中心に、様々なことをお伝えしてきました。
今回の要点を押さえると・・・
1、あばら骨が出ているのは、あばら骨のゆがみが原因
2、あばら骨が出てお腹がポッコリしているのは、胃下垂の可能性がある
3、あばら骨が出ないようにするには、普段の生活を見直してみるのも大切
このようになります。
あばら骨が出ているのは、痩せたことだけが原因ではありません。
あばら骨のゆがみを治すだけで、体全体の見た目が良くなります。ぜひ今回のまとめを参考にしてみてくださいね。
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