おりものが薄いピンク色に!その原因とは?
今回は、「おりものが薄いピンク色になった時に考えられる原因てなんなの?」という質問ですよね。
おりものは、生理周期によって色に変化が起きることがあります。普段は透明または薄く白っぽい色だったとしても、生理期間によっては色が濃くなることもあります。
こうした色の変化は、正常の範囲とみられているので、特に心配はありません。
ただし、今回の質問のように、おりものにピンク色が混じっている場合は、注意が必要です。
今回は、放置していると大変なことになるかもしれない原因について、はじめ君のお母さんと神田先生と一緒に見ていきます。
では、早速見ていきます。
ピンク色のおりものは、放置していると大変なことになる!
おりものに血液が混じると、ピンク色に変色します。でも、おりものに血液が混じるということは、特に珍しいことではありません。
たとえば、生理直前に茶色におりものが変色した場合。実はこれも、おりものに血液が混じったため変色したものです。
血液は、時間がたつと酸化して茶色に変色します。
生理前のおりものに血が混じる場合は、前回の生理の血が体の中に残っていて排出されるまでの間、体の中で参加してしまった為、色が茶色に変色したというわけです。
このように、おりものに血が混じること自体は、それほど大きな問題ではありません。
でもその出血がどのような原因で起きたものかその内容によっては、重大な病気が隠れている可能性もあります。
茶色に変色した血ではないということは、出血してそれほど時間がたっていないとも言えます。
原因によっては、重大な病気が原因で、不正出血を起こしている可能性もあります。
子宮頸がん
子宮頸がんのおりものには、ピンク色に変色する以外に、
・臭いがひどい
・量が多い
という現象も多くみられます。
特に子宮頸がんは、20代後半から30代といった若い年代が多く発症する病気です。
子宮頸がんのおりものは、ひどく生臭い臭いがします。
正常なおりものは、酸性が強いため酸っぱい臭いがしますが、魚が腐ったようなひどい臭いがした場合には、子宮頸がんの可能性があります。
他にも、おりものの量が異常に増えるということも、子宮頸がんの症状にはよく見られます。
おりものシートを使っていても、不快なくらいの量が出ている場合は、早めに受診する方がいいでしょう。
子宮頚管ポリープ
子宮頚管ポリープは、子宮口にある子宮頚管の内膜が何らかの原因で増殖し、ポリープが出来る病気です。
ポリープの大きさは人それぞれで米粒大のサイズの人もいれば、卵大のサイズというケースまであります。
おりものは、不正出血によって薄いピンク色が混じっていることがあります。
子宮頚管ポリープの多くは、良性のポリープといわれています。
この場合、手術でポリープを摘出すれば治ります。
すぐに終わる手術なので、入院をする必要もなくリスクも極めて低いです。
ただし炎症が慢性化してしまうと再発のリスクが高まり、症状が深刻化するとがんになる可能性もあります。
がんのリスクは、炎症の有無です。治療によって完全に炎症を治せば、それだけ再発のリスクは下がります。
また摘出したポリープを検査すれば、良性か悪性かの判断が出来ますので、万が一がんが見つかっても早期治療が可能になります。
子宮頚管ポリープががん化することは稀ですが、その可能性がないと言い切れないのも、この病気の特徴です。
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萎縮性膣炎
萎縮性膣炎は、老人性膣炎と呼ばれることもあります。おりものは、ピンク色のほか黄色に変色する場合もあります。ひどい臭いやかゆみといった症状が出る場合もあります。
萎縮性膣炎は、閉経や手術によって卵巣を摘出した女性に多く見られる病気です。
卵巣の機能が停止したために、エストロゲンと呼ばれる女性ホルモンの働きが弱まり、膣の内部が乾燥して、最近や雑菌が繁殖しやすくなります。これによって、炎症が起こる病気を萎縮性膣炎といいます。
まとめ
では、今回のまとめの方に移っていきます。
今回はおりものにピンク色が混じっていた場合に考えられる病気の可能性を中心に、様々なことをお伝えしてきました。
今回の要点を押さえると・・・
1、おりものに血が混じることは珍しいことではない
2、おりものがピンク色に変色していて、しかもひどい臭いやかゆみがあったら、早めに専門医の診察を受けること
となります。
この記事で学んだことをぜひ日々の生活に活かしてみてくださいね♪