おりものとストレスの関係性は?においに異変が生じる?
おりものは、女性の体の変化に敏感に反応するもの。生理や妊娠、女性特有の病気など、女性の体に何らかの変化が起きる時、必ずおりものにも変化があります。
では、ストレスでおりものが変化するということはあるのでしょうか?
今回はそんなおりものとストレスの関係について、はじめ君のお母さんと神田先生と一緒に見ていきます。
今回は大きく2つの見出しに分けて、「おりものとストレスの関係性」、さらには、「ストレスで臭いに変化があるのか」ということについてもお伝えしていきます。
では、早速見ていきましょう。
ストレスとおりものの関係性は?
おりものという名前は、「おりるもの」からきています。
女性の体から自然と降りてきて、体の外へ排出される物、それがおりものです。
だからおりものは、女性の体にとって自然な現象でもあり、なくてはならないものでもあるのです。
そのおりものは、女性の体の変化にとても敏感に反応します。
その一つが、臭い。
自分の体から臭いが出るということはとても不快ではありますが、それだけ体としては「何とかして不調に気が付いてほしい」というサインを送っているということなのです。
実はストレスも、女性の体にとって不調の原因になります。
おりものに変化が出る病気というと「性病」を想像するかもしれませんが、ストレスが原因で卵巣の機能が低下し、症状があらわれるものもあります。
でも、おりものに関する悩みは、とてもデリケートなもの。
気軽に友人に相談できるような内容でもなく、また、「パートナーに知られたくない」という不安もあり、なかなか専門の病院に相談する勇気が持てないという人も多くいます。
だからといって放置しておけば、妊娠を望む年齢になった時、
・不妊や流産
の原因となる可能性もあるのも、おりものに関する病気の特徴です。
おりものに変化が出るということは、体が休みたいといっている証拠。そのサインをきちんと理解することが、快適に過ごすためには大切なことなのです。
ストレスでおりものの臭いが変わる?
ストレスが原因となっておりものに変化をもたらす病気として、カンジダ症があります。
これは、
・疲労
・ストレス
によって免疫力が低下し、膣内の環境が変化することで症状が起きる病気です。
カンジダとは、カビの一種ですが、常在菌のため、正常な状態でも膣内に存在しています。
おりものは、膣内にも分泌されますが、おりものは膣内の環境を清潔に保つ役割を持っています。
ところが、ストレスによって女性ホルモンが正常に働かなくなると、おりものの分泌が減ります。
すると、常在菌であるカンジダが以上に繁殖するようになります。
このことによって、膣内で炎症をおこしてしまうのです。
カンジダ症になると、おりものの臭いに変化があります。
強い異臭を感じ、しかもおりものにヨーグルトのような白いカス状のものが混じっていたら、カンジダ上の可能性があります。
男性にもカンジダ症は移りますが、発症の確率は男性よりも女性の方が高いです。
ただし、カンジダ症は性交渉によっても感染しますので、発症が確認されたら、治るまではパートナーとの性交渉も控えた方が良いでしょう。
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ストレスでどうして臭いが臭くなるの?
おりものは、女性ホルモンの影響を強く受ける分泌液です。
女性ホルモンには、
・エストロゲン
・プロゲステロン
という2種類の女性ホルモンがあります。
この2つの女性ホルモンのうち、エストロゲンはおりものの量や臭いなどに影響を与えます。
ところが、女性ホルモンはストレスで心が疲れていたり体の疲れがたまっていると、それだけでバランスを崩してしまいます。
そのため、ストレスが強くなると臭いだけでなく、量や質感まで変化することがあるのです。
ただし注意しなければいけないのは、「おりものの臭いがきつくなる原因が、本当にストレス性のものなのか」ということです。
おりものの臭いがきつくなる病気としては、ストレスが原因で起こるカンジダ症以外にもたくさんあります。
中でも怖いのは、女性器のがん。
この場合のおりものの臭いは、生ものが腐ったようなひどい悪臭がします。
ですから、まずはストレスを貯めすぎない環境を心がけることで、ストレス性のおりものの異常を予防しつつ、おりものの異常を見つけたら、迷わず専門機関を受診することが大切です。
まとめ
では、今回のまとめの方に移っていきます。
今回はストレスとおりものの関係を中心に、様々なことをお伝えしてきました。
今回の要点を押さえると・・・
1、ストレスが原因でおりものの臭いが変わることがある
2、おりものに異常を感じたら、自己判断せずに早めに専門機関を受診することで、女性特有の病気から身を守ることが出来る
となります。
この記事で学んだことをぜひ日々の生活に活かしてみてくださいね♪