耳の中が赤い?痛い場合やかゆい場合の原因や対処法は?
耳がかゆくて1日何度も耳かきや綿棒でかいてしまう。
かいていると、耳から血が出てしまったり汁が出てきてしまったりするけれど、やっぱりかゆくてまたかいてしまう。
そうすると知らず知らずに痛みが出てきてしまったり、耳の中が赤く腫れてしまったり・・・
そんなことはありませんか?
なぜ耳がかゆくなるのでしょうか?
そして耳の中が赤くなってしまったり、痛みが出てきてしまったりするのでしょうか?
そんなことが起きる原因と対処法を見ていきましょう。
今回の流れ
耳が赤い・かゆい・痛いときの原因とは?
実際すでにかゆみや痛みが出ている方からすると早く対処法が知りたい!と思っているとは思いますが、まずは耳がかゆい、痛みが出る、耳の中が赤くなる根本的な原因を知ることが何より大切です。
もちろん、原因は個々によって違いがありますので、その原因から探っていきましょう。
原因1:耳掃除のし過ぎが原因になっている?
耳掃除を頻繁に行っていると、知らず知らずの間に耳の中を傷つけていしまっていたり、炎症を起こしてしまう可能性が高くなります。
かゆみを引き起こしてしまったり、出血や耳だれを伴う場合もあります。
そうすると、余計に耳掃除をしてたり、耳を触ってしまったりして悪化させてしまうことがあります。
原因2;アレルギーが原因になっている?
アレルギーといえば、よく知られているのは、
・鼻水が出る
・目がかゆくなる
といった症状ですが、耳の中がかゆくなるという症状が出る方もいらっしゃいます。
アレルギー物質として、
・花粉やハウスダスト
・黄砂やPM2.5
なども最近ではあげられます。
これらによって、耳の中の粘膜(皮膚)が反応を起こして赤くなったり、腫れたりしてかゆみが出ることがあります。
また、アレルギー物質を吸い込み炎症を起こした喉の痛みやかゆみを、耳のかゆみと感じる場合もあります。
このような症状に当てはまる場合は、以下の記事がオススメです。
→耳の奥がかゆいし喉がおかしいのはアレルギーが原因?対処法も!
原因3:カビが原因になっている?
耳の中にカビが生えることがあります。
聞きなれない方からすると、耳の中にカビ?!と驚く方もいらっしゃいます。
カビが生えてしまう原因として、
・耳掃除のし過ぎ
・耳の触りすぎ
・イヤホンや補聴器の使用
なども原因になります。
通常は耳垢の原因となるアポクリン腺(汗腺)が耳を覆いカビなどから守ってくれています。
ですが、耳掃除を頻繁に行ったり、傷つけたりすると、アポクリン腺(汗腺)の分泌が弱まり、カビなどが発生、さらに増殖しやすくなります。
それに加え、耳の構造上湿気がたまりやすいうえに、耳だれなどにより、さらに湿った状態になります。
そんな耳の状態はカビにとってとても住みよい環境になるのです。
原因4:異物が入ることが原因となっている?
日々の洗髪時などに耳の中にお湯が入っていまい、それが原因でかゆみを引き起こす場合があります。
特に、シャンプーやトリートメントなどの成分が混じったお湯が耳に入ってしまった場合などに、かゆみを引き起こしやすくなるようです。
また運動などでかいた汗が耳の中に落ちてしまうことでも、耳がかゆくなる場合があるようです。
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耳のかゆみ・痛み・赤みに対する対処法は?
耳がかゆくなる、痛みが出る、赤くなる原因としておおまかに4つお話ししました。
この中に自分の思い当たる原因はみつけることができましたでしょうか?
4つの原因をお話しした中でも、もっとも多くの方が当てはまるのは、
原因1:耳掃除のし過ぎ
なのではないでしょうか。
つまり、耳の触りすぎが原因となっています。
耳をついつい触ってしまう、という癖がある方も多くみられます。
耳を触りすぎてしまうと、耳のかゆみ、耳だれ、出血、ひどいときは耳の中が赤くなり痛みを伴います。
耳のかゆみを抑える一番の対策方法は?
どのような原因だとしても、一番の対策方法としてあるのは、「耳を触らないこと」です。
もちろん、
・綿棒や耳かきなどで耳掃除を頻繁に行うこと
・指で触るのこと
も控えてください。
耳にかゆみがある場合は、数日触るのを我慢するだけでも症状が軽くなったり、改善される場合がほとんどです。
しかし、耳を触ってしまう癖がある方は、意識してやめるようにしないと、かゆみや痛みが改善されたとしても、再び耳のかゆみや痛みがぶり返してしまいます。
なかなか、耳のかゆみや痛み治まらなかったり、どうしても耳がかゆくて触ってしまうという場合は、耳鼻科への受診をおすすめします。
耳鼻科でも治療方法はどんなもの?
耳鼻科に行くと、なぜ耳にかゆみが出ているのか、なぜ痛みや赤みが出ているのかの原因が明確にわかります。
治療法としては、その原因によって異なります。
・薬の塗布および綿を詰める治療
・耳の洗浄、点耳薬や塗薬などのステロイド剤系の処方をされる治療
・かゆみ止めの薬が処方される治療
・抗ヒスタミン系や化膿止めなどの内服薬が処方がされる治療
主にこのような治療となるでしょう。
原因3でお話しした、耳の中に発生したカビが原因でかゆみが起きている場合は、真菌剤が処方されることが多いです。
また、ほかの個所の炎症や傷などで耳にかゆみ、痛み、赤みが出ている場合はその場所の治療となりますので、耳鼻科の医師の指示に従ってください。
耳掃除はどれくらいの頻度で行うのが良い?
耳掃除が好きで毎日のようにしてしまう!という方もいらっしゃいますが、実際のところ耳掃除は2~3週に1度程度で良いそうです。
そんなに耳掃除する回数は少なくていいの?と思われる方も多いかと思いますが、
”耳掃除の回数が多ければ多いほど、耳を傷つけてしまう可能性が高くなる”
ということです。
そして、耳掃除のポイントとして、「耳の奥まで掃除しない」ことです。
耳の奥まで耳かきや綿棒を入れてしまうと、耳垢が耳の奥に奥に・・・と押し込まれてしまったり、耳の奥を傷つけてしまい炎症を起こす可能性があります。
耳掃除は、耳の入り口から”1cm”までの掃除で十分だとされています。
そしてお風呂上りがおすすめです。
ゴリゴリと耳掃除をせずに、耳の中を傷つけないようにやさしく、やさしく掃除を行いましょう。
心理的ストレスを溜め込まないことも大切
最後にもう一つ、耳のかゆみ・痛みの対処方法としてあげられるのは「心理的ストレスを溜め込まないこと」です。
病気が原因でも免疫力は落ちますが、それ以外にも心理的ストレスを溜め込むことで、体全体の免疫力が低下するといわれています。
そうすると、かゆみの原因3でお話ししたカビの場合、カビ菌に抵抗できず、結果的にみみがかゆくなってしまうのです。
水虫の原因も実はカビだといわれており、水虫自体の治療が長引くことから、耳にカビができれば治療に時間と治療費がかかることは想像できると思います。
なのでできるだけ、心理的ストレスを溜め込まないような生活を心がけてみてください。
日々決まった時間に
・食事をとること
・睡眠時間を確保すること
この二つをするだけでも体全体の免疫力の低下を予防できます。
日々できる部分から習慣を変えていきましょう。
まとめ
耳の中かかゆくなる、痛みが出る、赤くなる原因はさまざまです。
正直いうと、耳のかゆみを我慢するのはかなりつらいですよね。
余計に症状を悪化させないためにも、早い段階での耳鼻科受診をおすすめします。
原因が明確になり、治療も早く開始できおのずと症状の改善が見込めます。