大変!耳の中の水が取れない!水の取り方を解説!
シャワーや、海水浴、水泳などで「耳に水が入った!!」という経験をお持ちの方は多いと思います。
耳に水が入ってしまうと、「ぼわ~ん」と聞こえが悪くなったり、「ガサガサ」という音がいつまでも聞こえたり、なんだか耳の奥が痛くなったり、酷い時は喉まで痒いような、なんとも言えない症状を引き起こす事がありますよね。
一時的なものならば良いのですが、実は病気の可能性もあるのです。
ここでは、耳に水が入ってしまった時の、「やってはいけない水の抜き方」と「これでスッキリ!水の抜き方」をご紹介。
同時に「痛みが残ってしまったときの対処法」もお伝えしますので、是非参考になさってみてくださいね。
今回の流れ
やったらキケン?!な、水の取り方
耳の中に水が入ると、ゴロゴロとした違和感はあるし、痛いし、なんとか水をとろうと必死にになりますよね。
その時に、イライラと焦るあまりにこんな事をしてしまうと、かえって大事になりかねませんので、注意をしていきましょう。
綿棒を耳に入れる
やっている方、多いですよね?
綿棒の先の綿部分に、耳に入ってしまっている水分を吸い込ませようとする作戦です。
しかし、水が入っている部分は耳のかなり奥になるため、綿棒では届かない事が普通です。
そこを無理にグイグイとやってしまうと、鼓膜や耳の内壁を傷つける結果となって、外耳炎などの症状を引き起こすこともあるのです。
さらに水を入れる
これは、実は耳に入った水を取り出す上級者向けの方法です。
「呼び水」と言って、再度耳に水を入れてから頭を左右に振ると、全ての水が出るという水抜きの方法なのですが、再度水をいれるという行為もかなり怖いですし、勇気が要りますよね。
不慣れな人がやると、更に悪化させてしまう恐れもあるので、この方法はあまりお勧めできません。
簡単!耳に入った水の抜き方、4つの方法
耳に水が入ったままだとゴロゴロするし、ぼわぼわするし、痛いし・・なんとかしたい!!と思うのが当然。
さっと水を抜く事の出来る方法を4つご紹介します。
ぴょんぴょん跳ねる
水の入った方の耳を下になるように、首を大きく傾けて、ぴょんぴょんとケンケンをします。
振動を与えることで、耳の中の水を抜くという方法。
これは、結構な確率でするんと水が抜けますが、稀にいつまでやっても水が抜けない・・という事も。
無理にやり続けて転倒してしまってもいけませんので、ある程度までやってダメそうならば、次の方法も試してみて下さい。
ドライヤーや熱い石で乾かす
多少の水ならば、体温で自然乾燥するのですが、そうでない場合は体温のかわりを他の物にさせてみます。
例えば、ドライヤーなどで、耳の中を乾かすのも手段の一つ。
海水浴や、川遊びなどの時に水が入ってしまって、温風器気がない場合は、タイトルのように日光で温めた石に水が入った方の耳を押し付けるのも効果的です。
ただ、ドライヤーにしても石にしても、常識外の熱さのものは火傷の原因になりますので、温度に注意をしながら試してみて下さい。
寝っ転がってあくびをする
水が入ってしまった方の耳を下にして寝っ転がり、思い切りあくびをします。
これは、飛行機などの離着陸時に耳が聞こえにくくなった状態を改善するのと同じ原理です。
顎を動かすことで、耳を刺激する方法ですね。
顎を大きく動かすことが大切ですので、あくびだけではなく、例えば大きな口を開けて「あー」と声を出してみるのも効果的です。
内部から振動させて、水を出すことができます。
放っておく
少し乱暴な方法ですが、ほおっておくのも一つの方法です。
何故かというと、耳の中にある耳垢は、外部から入って来る埃などをキャッチし、耳の奥への細菌の侵入を防ぐ役割を果たしていています。
この役割は、水が入って来た時も同様で、耳垢が水を吸収し、やがて乾燥するのです。
「耳掃除のし過ぎはいけない」と言われるのも、この役割を失くしてしまう事を防ぐためです。
また、本来は体温そのもので乾燥できる程度の水であれば、時間と共に嫌な症状も緩和するので、焦らずに様子を見てみる事も大切になってきます。
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何をやっても治らない場合は?!これを疑え!
耳は、水を鼓膜の中にまでいれない構造になっていますし、体温や耳垢で余分な水分は蒸発、乾燥されていきます。
それなのに、何日経っても、
・耳の違和感が消えない
・耳に痛みが伴っている
場合は、病気である疑いがあるので、耳鼻科を受診しましょう。
耳に水が入った症状に似ている病気をご紹介しておきますので、受診の際の参考にしてみて下さい。
滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)
鼓膜よりもさらに奥の「中耳腔」と呼ばれる空間に、組織液が溜まってしまう病気です。
通常の中耳炎だと、激しい痛みを伴う事が多いのですが、この「滲出性中耳炎」は、そういった症状がない場合もあります。
そういった症状がない場合、
・耳がガサガサした感覚
・耳がふさがれているような感覚
を覚えることが多いようです。
放っておくと、鼓膜が中耳腔の壁にくっついてしまう癒着性中耳炎を併発し、手術が必要になる事もあります。
さらには、難聴になってしまう恐れもありますので、早めの受診をして、適切な処置をしてもらいましょう。
硬くなり過ぎた耳垢
意外な所では、硬くなり過ぎた耳垢が内壁から剥がれ落ちて、鼓膜に触れている可能性もあります。
その場合は、不調を感じている耳側を下にして頭を振るなどをすれば、その耳垢が外へ出る場合もあります。
ただし、無理をして自力で耳かきなどで対応しようとすると、鼓膜を傷つけ、余分な怪我をおってしまう事もありますので、その場合は耳鼻科を受診し、余分な耳垢を取り除いてもらうのが良いでしょう。
耳管狭窄症(じかんきょうさくしょう)
中耳と鼻腔を繋ぐ「耳管」が狭くなってしまう病気で、「ぼわっ」とした耳の閉そく感が、耳に水が入った時に似ています。
風邪が原因となっている事も多いので、その場合は風邪の治癒と共に治ることがほとんどですが、耳管狭窄症そのものであった場合は、「耳管通気療法」という治療が定期的に必要となりますので、やはり専門医の受診をお勧めします。
アレルギー性鼻炎や風邪
耳は、鼻や喉と密接な関係にありますので、アレルギー性鼻炎で鼻をかみすぎている時にも、耳に水が入った時と同じような症状が現れることがあります。
この場合は、耳の治療ではなく、アレルギーの治療を行う事で劇的に改善されますので、専門医のアドバイスを求めましょう。
耳の不調を起こさない為には、「耳垢をとりすぎない」というのが一番ポピュラーな方法と言われています。
耳垢は決して汚いものではなく、繊細な耳の中を外部の刺激から守ってくれる大切なものなのです。
ご紹介したように、一見「水が入ったような症状」でも耳そのものの病と言う事もありますし、その原因がアレルギーと言う事藻あります。
ですので、規則正しい生活をしてアレルギーを撃退していくという事も効果が高い対処法ではないでしょうか。
また、水泳などでどうしても水に触れる機会が多いようならば、耳栓を使用する事も有効です。
ゴーグルの上紐を耳の上、下紐を耳の下となるように装着してからシリコン帽で蓋をするように被るなどの方法もありますので、是非試してみて下さいね。
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