ちくわの栄養成分や効果はどうなの?食べ過ぎるとヤバイ?

おでんの具として、欠かせない存在でもある「ちくわ」。

誰でも幼いころからの親しみがある食品の一つなのではないでしょうか。

ちくわの名産地でもある岡山県では、なんとちくわに穴をあけて「ちくわ笛」として演奏をする方がいるそうです。

全国の学校や公民館などでライブを行い、CDまで出しているとか。

ここでは、そんな親しみやすい存在の「ちくわ」の隠れた効能や栄養をどんどん紹介していきましょう。

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ちくわって何でできているの?

「ちくわ」と言われて、形と味はすぐに思い出されると思いますが、「原材料はなんですか?」と聞かれると答えに戸惑う方も多いのではないでしょうか。

江戸時代末期から作られ始めたという「ちくわ」。この機会に、ちくわのルーツを見ていきましょう。

 

ちくわは練り物

一般的に「練り物」というのは、かまぼこやつみれのように、魚介類をすりつぶした後に、調味料を加えて加工成形し、加熱をしてゲル化(凝固)させたものを言います。

ちくわもスケソウダラやアジ、ホッケなのどの魚の身をすりつぶして作ったものですので、この練り物に含まれます。

 

「生ちくわ」と「焼きちくわ」

ちくわは、実は2種類あるのをご存じでしょうか。

江戸時代末期に、吉田(現在の豊橋)で、伊勢湾産のトビウオやエソを原材料に作り始めたのが「生ちくわ」で、読んで字のごとく、そのまま食べることが出来ます。

対して「焼きちくわ」は、明治15年ごろに、現在の宮城県の水産業者が作り始めたと言われ、すりみを串にまきつけてあぶり焼きにしたもので、普段我々が良く目にする「おでんの具のちくわ」は焼きちくわに分類されるのです。

 

ちくわの栄養素と体への影響

魚介のすり身ということで、健康面に大いに役立ちそうなちくわ。

ダイエットなどにも効果がありそうですよね。では、実際の栄養成分はどうなっているのでしょうか。

高たんぱく低脂質

ちくわは、タンパク質を多く含み、脂質が低い「高たんぱく低脂質」の食品です。

タンパク質は、

・筋肉や血液

・皮膚や爪・臓器

などを構成する、生きていくうえで絶体に必要な栄養素です。

酵素やホルモンの材料にもなりますので、アンチエイジング効果が期待できそうです。

 

成人病予防に効果的

ちくわの元となる魚肉には、「EPA」という不飽和脂肪酸が多く含まれています。

不飽和脂肪酸は、

・血中のコレステロールを下げる

・血栓を予防する

働きをしてくれます。

頭の働きもよくするので、ボケの防止にも効果があると言われていて、更には悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールは攻撃しないという特性もあるため生活習慣病の予防にもなるもです。

 

ダイエットにも最適?

ちくわは、中1本(30g)で、約36kclと、かなりの低カロリーです。

筋肉や神経を正常に保つために必要と言われるナトリウムも多く含まれていますので、ダイエット食にはもってこいです。

ただ、ナトリウムは言い換えると「塩分」になりますので、過剰に摂取すると高血圧や、体のむくみとなって現れますので、注意が必要です。

このように、ちくわは、

・低脂肪で高たんぱく質な上に食べやすい

・消化にもよい

ので、消化機能の低下してしまったお年寄りや、お子様のおやつなどにも適していますね。

ここまで読んでいただくと、「ちくわ」を食べれば、肌や爪はピカピカになるし、アンチエイジングにはなるし、生活習慣病の予防にもなるし、いいことずくめですよね。

では、たくさん食べれば食べるほど、その効果は高くなっていくのでしょうか?

ここでは、ちくわについてさらに知識を掘り下げていきましょう。

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ちくわを食べ過ぎるとヤバイって本当?!

ちくわは「練り物」に分類されることは、一番最初にお伝えした通りです。

そして「練り物は塩分が多い」というのも、広く一般に知れ渡っている事実です。

塩分の高いものを食べ過ぎたら・・それはやはり体に良い影響は与えませんよね。

ここでは、ちくわに本当にマイナス面があるのかを見てみましょう。

練り物は塩分が高いって本当?

一般的に練り物は、塩分が高いというイメージがありますよね。

加工食品というくくりの中で見ていくと、一番塩分が高いのは、うどんや蕎麦などの麺類になります。

何故うどんや蕎麦の塩分が高いかと言うと、コシを出すためなのです。

うどんや蕎麦のあの弾力は「塩」がなければ出せないのですね。

一回に食べる量で、多少の違いは出てきますが、一般的な分量を食べた場合、一食で厚生労働省が発表している1日の塩分摂取基準(10g)のうち3gを食べた事になります。

魚肉で作るちくわやかまぼこの平均塩分量は、1食あたり0.6g。

これが同じ魚肉を使った魚肉ソーセージやイワシの味付け缶詰になると、1食平均塩分量が約1.3gになるので、練り物の塩分量がかなり低いことがわかります。

練り物は、下ごしらえ済みのお魚のようなものですから、食生活に上手に取り入れていきましょう。

とはいえ、いくらちくわの塩分量が少ないと言っても、食べ過ぎは栄養バランスが偏るので、ちくわを食べる量もほどほどにしておくと良いでしょう。

 

ちくわを食べ過ぎるとガンになるって本当?

これは、添加物に関わるお話しになってきます。

原材料の欄に「調味料(アミノ酸等)」と書かれているのを見た事はありませんか?

日本では同じ目的に使用されるものであれば、一括して表示して良いと食品衛生法で認められているのです。

例えば鮭のおにぎりに「PH調整剤」「グリシン」「調味料(アミノ酸等)」と書かれていたとしても、添加物が3種類しか入っていないわけではないのですね。

どんなに少なく見積もっても6種類以上の添加物が入っていると言われています。

この添加物がガンを引き起こす原因の一つと言われているのです。

ですが、現代社会で認可されている食品添加物は安全と言われています。

戦後の食糧難の時代に、かなりの混ぜ物をして商品を売った結果、実際に健康被害が報告されていました。

しかし、厚生労働省が食品衛生法を改正し、食品添加物の安全性に規制を設けた事で、ここ数十年は健康被害は報告されていないそうです。

 

まとめ

日本人は、とても健康に敏感な人種ですので、ついつい過敏に反応しがちです。

もちろん、添加物がはいっているものよりは、無添加の食品の方が体への害は少ないですが、それも添加物入り食品を大量に食べた場合に起きてくる被害です。

無添加の場合は一切保存料がはいっていない事になりますので、逆に食中毒リスクが高まったり、腐敗のスピードが速いですので、食べきれずに廃棄しなくてはいけないようなマイナスの面も出て来そうですね。

添加物を必要以上に恐れる必要はありませんが、フードプロッセサーなどがあれば、ご自宅で簡単に「無添加の手作りちくわ」を作る事も可能です。

この機会に、体によいちくわを手作りして見ても良いかもしれませんね。

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