牛乳を飲み過ぎると下痢になるし太る?病気になるリスクも?

一般的に「牛乳」と聞くと「カルシウムが豊富」「骨が強くなる」「胃が荒れるのを防いでくれる」「背が伸びる」等々・・プラスのイメージが大きいのではないでしょうか。

実際小学校や中学校の場合、ほぼ毎日給食で牛乳がだされますよね。

これは国をあげて「牛乳を飲みましょう!」と推奨しているとしか思えません。

そんな良いとされている「牛乳」ですが、最近は牛乳を飲みすぎると「下痢をする」「太る」・・

最悪の場合は「がんになる」など、実は牛乳は体に悪いという説が出てきています。

ここでは、そう噂されてしまう原因や、牛乳の栄養成分などもご紹介しながら「牛乳が体に良い説」と「牛乳が体に良い説」、どちらが本当なのかを、一緒に考えていきましょう。

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牛乳を飲み過ぎると太るは嘘?ダイエット効果がある!

まずは、牛乳が体に良いと言われている理由から解説していきます。

牛乳の味自体が甘い事からも、「牛乳を飲むと太る」と感じている方も多いようです。

ところが、実は、牛乳に多く含まれてるカルシウムが血中濃度をさげ、副甲状腺ホルモンに働きかけることによって、脂肪の合成が抑制されるだけではなく、脂肪の分解までもが促進されるのです。

その結果、体脂肪の減少につながると言われています。

また、牛乳には、お茶や水とは違って「空腹感を和らげる」効果がありますので、小腹がすいた時や、食前にコップ1杯飲めば、その後の食欲を押さえることが出来て、ダイエットに効果的だと言われています。

 

スゥエーデンの学者が牛乳を飲む事の死亡リスクを発表していた!

20年間にわたり、39歳〜74歳の女性6100人と、45歳〜79歳の男性45000人を調査したというデータをもとに発表されたものです。

それは牛乳を1日3杯以上飲むAの人と、飲まないBの人に分けたところどうなったか、というデータ。

調査の結果女性の場合は、

「1日3杯以上飲んだAの人はBの人に比べて死亡率が90%高かった」

「1日3杯以上飲んだAの人はBの人に比べて、骨折をする率が15%高かった」

というデータが示されました。

一方、男性は牛乳の摂取量は脂肪率とも骨折率とも何の関連もみつからなかったそうです。

その一方で「チーズやヨーグルトなどの乳製品を多く食べている女性は死亡率も骨折率も低い」という「え?!どういうこと?!」と混乱してしまう様なデータも出ています。

若干の疑問は残るものの、この実験結果だけを見ると、牛乳は飲まない方が良いように感じるのですが、「牛乳を飲むと死亡リスクが高くなる」と言い切るには、もう少し別の角度から見て行く事が必要なようですね。

 

牛乳を飲み過ぎて下痢?日本人に多い乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)

「乳糖不耐症」・・・聞きなれない言葉ですが、簡単に言うと、牛乳のような乳糖を多く含んだものをたくさん摂取すると、上手く消化をすることが出来ずに、下痢を引き起こしてしまう現象です。

よく「牛乳を飲むとお腹がゴロゴロするんだよね」と言う方がいますが、牛乳を飲んで、お腹がゴロゴロするのが日常的にあるようならば、それは「乳糖不耐症」かもしれません。

日本人には、この乳糖不耐症の人が多いですので、そこから「牛乳を飲むと下痢をする」というデータが出来上がり「下痢を引き起こすような牛乳は体に悪い」と結論付けられたのかもしれませんね。

 

牛乳を飲むとガンになる??病気になる??

そもそも、牛乳というのは母牛が子牛に飲ませるもので、当然人間の母乳とは成分が違っています。

牛は生後二カ月で断乳するそうですが、そのたった2ヶ月間で体重が20キロほど増えます。

人間の子供の成長が比較的ゆっくりな事に対し、牛の成長の驚異的な速さには驚かされますね。

何故、こんなにも成長スピードが速いのかと言うと、牛乳に含まれる「成長ホルモン」の影響だと言われています。

2ヶ月で20キロもの急成長を促すホルモンが含まれた牛乳を、人間が日常的に摂り続けることで、乳房や前立腺などの生殖器系のガンを誘発すると言われているのです。

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牛乳はカルシウムが豊富

最後に再び、牛乳が体に良いと言われる理由について解説をしていきます。

人間を形作るものとして重要な役割を果たすものの1つが「骨」です。

私達の体内にあるカルシムの99%が骨や歯にふくまれている位に、骨の主成分はカルシムで出来ています。

カルシウムは、

・筋肉や神経の働きをコントロールしたり

・ホルモンを生成したり

私達が生きていく上で必要不可欠な栄養成分なのです。

そのカルシウムが牛乳にどれだけ含まれているかと言いますと、コップ1杯(200ml)の牛乳には227mlのカルシウムが含まれています。

カルシウムの代表ともいえる小魚(イワシ)で見てみると、中1尾(60g)に含まれるカルシウムは42mg。

牛乳の1/5しか入っていません。

同じくカルシウムが多いといわれるひじきでも、1人分(8g)に対して、カルシウム量は38mgとなっていて、これは牛乳の1/6になってしまいます。

この数字だけを考えても、「牛乳はカルシウムが豊富」と言って問題ないですから、我々にとって必要な栄養素である「カルシウムが豊富」とい観点からも「牛乳は体に良い説」は正しいと言えるのではないでしょうか。

 

牛乳はリラックス効果が高い

子供の頃、眠る前にホットミルクを飲み習慣がありませんでしたか?

大人になってからも、温かいミルクを飲むとなんだかほっとした、という経験を持っている方も多いのではないでしょうか。

これは、牛乳に含まれているたんぱく質が消化して出来る「オピオイドペプチド」という成分のおかげ。

「オピオイドペプチド」は神経を鎮静させる効果があり、それが安眠に繋がると言われています。

また、牛乳に多く含まれている必須アミノ酸が原料となって、鎮静・鎮痛効果のある「セロトニン」を作り出してくれるので、気持ちが穏やかになっていくのです。

科学的に見ても、ホットミルクはリラックス効果が高いと言えるのではないでしょうか。

 

まとめ

如何でしたか?「牛乳は体に良い説」と「牛乳は体に悪い説」の原因となるものを、いくつか書いてきましたが、貴方の中で牛乳は「善」でしたか?「悪」でしたか?

様々な事象と原因はありますが、「牛乳は体に良い」と言われる論文やレポートは沢山ありますし、皆さまの周囲にも「牛乳は体に良い」と考えている方が多いのではないでしょうか。

確かに牛乳は、子牛用の母乳であって人間用ではないですが、人間の体に合うように消毒殺菌、生成をしてから出荷されているものでもあるので、一概に「牛乳に発がんリスクがある」とは言い切れない部分もあります。

事実、スゥエーデンの別の学者の論文には「大腸がんになったら、牛乳を飲んでカルシウムを補う事で死亡リスクを軽減できる」というものもあります。

牛乳だけに限らず、昨日までは「体に良い」とされていた食品が、今日になったら「体に悪い」と発表される事も多々ありますので、どんな食品でも「偏らず」「食べ過ぎず」「飲み過ぎず」バランスのとれた食生活を送るようにしたいですね。

また、どんなに良いとされる食品であっても、ご自身の体に不調が出るようであれば、その食品はあなたに合わないものなのですから、摂取する事を控え、本当の意味で健康的な生活を送っていきましょう。

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