生理3日目だけど量が少ない!吐き気を催すときはどうする?

現代人の生理期間は、平均1週間といわれています。

そんな中、生理3日目というのに量が少ないと、「何か身体に悪い病気でもあるのかな?」と不安に思ってしまいますよね?

でも、女性にとって生理って、毎回同じ症状が現れるかというと、そうとは限らないものです。

中には、量の減少とともに、吐き気を伴う人も…。

それなら「生理3日目なのに量が少ない時って、いったいどんな状態なのか」、詳しくみていきましょう。

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生理3日目の量って?

生理3日目の量は、本来多いものなのでしょうか?

それとも少ないものなのでしょうか?

今のあなたの症状がどのような状態の場合は、体に異常があると考えた方がいいのでしょう?

正しい生理かどうかを判断するためにも、まずは、生理についてきちんと知ることから始めてみましょう。

 

生理のメカニズム

一般的に、生理の期間は4~7日といわれています。

もちろん、個人差がありますのであくまでも平均的な数値となりますが、概ね1週間以内には生理が終わるという人が多いです。

初潮を迎えたばかりの頃は、周期も期間も不安定なため、生理と生理の間の期間が長くなったり、始まってもすぐに終わってしまうことがよくあります。

ですが、体や心の成熟に伴いこれらは安定し、周期も主に25~28日周期で落ち着いていきます。

 

生理の量のピーク

生理期間中は、常に生理の量が一定しているということではありません。

生理の量も個人差があるので一概には言えないのですが、生理が始まってから数日でピークを迎え、それ以降は、徐々に生理の量が減っていくのが一般的です。

生理の量のピークとしては、「2日目」と答える女性が多いです。

3日目以降は徐々に生理の量が減っていき、4~7日目までに生理が終わります。

 

みんなはどうなの?

生理3日目に量が減った経験を持つ人は、実際には少なくないようです。

例えば、「血というより、おりものが汚れた程度の物しか出ない」「生理期間全体で見ても、経血の量が少ない」といった感想を持っている人もいます。

ただし、現在のように生理用品が整っていなかった時代の日本人の平均生理期間は3日間といわれています。

最近では、当時の女性の生活スタイルを参考に、生理を早く終わらせるためのセルフケアを積極的に取り組む女性も増えてきました。

こうしたことから考えてみると、生理3日目に量が減るということは、重大な病気が隠れている可能性があるとは言いきれません。

生理の量が減ったという以外にも気になる症状が現れた場合には、早めに専門機関を受診することをおすすめします。

 

生理3日目なのに量が少ない!

一般的には1週間程度続くことが多いといわれている現代人の生理ですが、そもそも生理の期間というのはどれくらいが正常なのでしょう?

みんなは生理どれくらい長いの?

生理期間が3~7日の範囲であれば、正常な生理期間とされています。

●2日以内で終わる場合

「生理が2日以内で終わる」「生理があったかどうかも分からない」という短い生理の場合は、「過短月経」といわれています。

●8日以上の場合

「生理期間が8日以上続く」「2週間続く」という長い生理の場合は、「過長月経」といわれています。

 

生理の量が一番多いのはいつ?

生理の量が最も多いのは、始まってから2日目といわれています。

3日目になると徐々に出血は減りますので、変化に気づきやすいです。

生理の量が多いといっても、目安はあります。

昼間の生理用ナプキンの交換が2時間ごとであれば、生理の量としては正常です。

生理のピーク時であるとはいえ、1時間のうちに何度も生理用ナプキンを交換しなければならない場合は、「過多月経」の可能性も考えられます。

また、レバー状の塊が大量に出る場合も、ホルモンバランスの崩れや子宮筋腫・子宮内膜症などの病気の原因とも考えられます。

このような症状がある場合は、専門機関を受診しましょう。

 

生理の量が少なくなるのはいつから?

生理の量は、ピークを過ぎると減り、4~7日目には出血もおわります。

生理の量の変化は、年齢とも関係があります。

一般的に年齢とともに少なくなる傾向にあるため、「30代後半を過ぎてからは若い頃の生理の量より減った」「生理のピークが以前よりズレた」という経験を持つ人が多くなるのが特徴です。

正常な生理の量は、20~140mlとされています。

年齢や健康状態によっていつもより量が少なくなることはありますが、20ml以下の生理の量の場合は、過少月経となります。

生理の量が少ないかどうかを判断するには、生理用ナプキンの汚れや交換具合をチェックしてみるとよいでしょう。

「生理かどうかわからない程度の汚れしかない」という場合は、過少月経の可能性があります。

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生理の量の減少って年齢とも関係あるの

多くの人が、「30代後半から生理の量が減った」と感じるようです。

出産に関しても35歳以上は「高齢出産」とされていますから、「35歳」というのが身体に変化が現れやすい年齢の目安となっています。

ホルモンバランスの乱れによって生理の量は減ってくる

ホルモンのバランスというのは、年齢とも関係してきます。生理に関係するホルモンには、子宮内膜の成長に関係する「エストロゲン」と、子宮内膜をはがす働きを持つ「プロゲステロン」があります。

ホルモンのバランスが崩れるというのは、このエストロゲンとプロゲステロンのバランスが崩れるということです。

例えば、エストロゲンの分泌は正常なのに、プロゲステロンの分泌量が低下しているとしましょう。

エストロゲンの分泌が活発ということは、子宮内膜は正常に成長していきますから、子宮内膜はどんどん厚くなっていきます。

ところが、プロゲステロンの分泌が低下してしまうわけですから、子宮内膜をはがす作用が低下した状態になってしまいます。

こうなると、体の外に排出されるものが減ってしまいますから、生理の量としては少なくなるのです。

また、子宮内膜の成長に必要な「エストロゲン」ですが、この分泌量も、年齢とともに減少していきます。

エストロゲンの分泌が低下すれば、子宮の内膜はかつてのように厚くはならず、薄いままで生理によって体から排出されます。

子宮内膜が薄いわけですから、生理の量も、当然少なくなります。

 

ホルモンの分泌量は誰でも低下する

ホルモンバランスの乱れは、加齢が原因にあります。

「加齢」が生理の量の減少と関係があるといわれると、ぎょっとするかもしれません。

でも、生理に関係する「エストロゲン」は、30代に分泌量のピークを迎え、30代後半になると低下していきます。

ホルモンの分泌量が低下していくということは、閉経に向けて体が準備を始めるということになります。

とはいえ、30代後半になると閉経に向けて急速に変化するということではありません。

徐々に生理の量が少なくなったり、生理の周期に変化が起き、閉経になります。

 

生理3日目に吐き気?

ただでさえ生理の時は憂鬱なのに、吐き気の症状が現れるとなると、一体何が原因なのか不安になりますよね?

ここでは、生理3日目に生理の量が減った上に吐き気が現れた時に考えられる原因と対処法についてまとめてみます。

生理3日目に起こりやすい体の変化って?

生理が3日目になった時に体に現れやすい症状には、吐き気以外にもこんな症状があります。

●眠くなる

生理が始まる直前から生理3日目にかけて、強い眠気を感じるという人はかなりいます。

生理3日目までに起こる強烈な眠気の原因として考えられるのは、「プロゲストロン」という女性ホルモンの分泌量が増えることにあると考えられています。

このプロゲストロンは、その他にも体に様々な変化を起こすとも言われています。

その他に考えられる原因としては、生理によって貧血状態にあるためと考えられます。

子宮周辺での細胞活動が盛んになる生理3日目までは、血中の栄養素が多く消費されるために、貧血状態に陥りやすくなります。

そのため、脳を含めた体全体の組織に、通常必要とされる十分な栄養素がいきわたらなくなり、結果として眠気を引き起こすといわれています。

 

●頭痛

生理期間中は、精神的にもイライラしやすく、ちょっとした頭痛であっても精神的にはかなり負担になります。

生理中に頭痛が起きる原因ははっきりとはわかっていませんが、卵胞ホルモンの一種であるエストロゲンが影響していることが大きいと考えられています。

この症状は生理前日から生理3日目までに現れることが多いのが特徴です。

その他にも、エストロゲンの分泌が減少する排卵日にも起きる場合があります。

 

●腰痛

生理による腰痛は、多くの女性が経験している症状といってもよいでしょう。

腰痛の種類も、「腰がだるい」「腰が重い」といった症状により、ひどい場合では歩くことが出来ないほどの痛みを感じる場合もあります。

この原因は、生理中に主に分泌される女性ホルモンの一種プロスタグランディンが原因とされています。

そのほかにも、骨盤のゆがみによって起きる場合や、血流が悪くなったことで起こる冷え性が原因の場合もあります。

 

生理中に吐き気を感じる時は何が原因?

生理中に吐き気を感じた時に考えられる原因は、子宮を収縮させる働きのあるプロスタングランディンというホルモンが深く関係しています。

プロスタングランディンは、子宮だけでなく、その他の臓器や血管を収縮させる働きも持っています。

そのため、吐き気だけでなく、胃痛や下知の症状を引き起こすこともあります。

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生理3日目の吐き気が起きたらどうする?

鎮痛薬によって吐き気を止めるということもできます。

市販されている鎮痛剤の多くは、生理中の吐き気を引き起こす原因である「プロスタングランディン」を抑制する効果を持っています。

そのため、こうした鎮痛剤を服用することで、症状を改善させることが出来ます。

また吐き気の予防という点においても、鎮痛剤は効果があります。

予防のために鎮痛剤を使う場合は、生理が始まる3日前から服用するのが良いとされています。

その理由は、生理が始まる前にプロスタングランディンの生成を抑えることによって、吐き気の症状を抑制する効果があるからです。

ただしこの方法は鎮痛剤の服用によって症状を軽減する方法ですので、薬との相性もあります。不安な場合は、婦人科に相談してみることをおすすめします。

 

まとめ

生理3日目に生理の量が少ないというのは、正常な範囲であるということがわかりました。

生理中の吐き気も、女性ホルモンの影響によって起こることがあるということもわかりましたが、生理は、個人差によって起きる症状も異なるものです。

気になる症状がある場合は、迷わず早めに婦人科を受診するようにしてくださいね。

 

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