水っぽいおりものが大量に?これは妊娠初期症状の表れなの?

女性にとって身近な存在のおりものに、突然変化が現れると、誰もが不安になりますよね?

病気のことも気になりますが、20~30代の女性にとっては妊娠の可能性もあるだけに、こうした女性特有の症状には、敏感になりがちです。

それでは、普段のおりものと比べると明らかに水っぽいおりものが大量に出た場合はどうなのでしょう?

今回は、水っぽいおりものと妊娠の関係についてまとめてみました。

では、早速見ていきましょう。

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おりものは、体の変化を伝えてくれる大切な存在

女性にとっておりものとは、あまりにも身近な存在過ぎて、普段はあまり気にもしないものかもしれません。

でも、そんなおりものだからこそ、体のちょっとした変化をいち早く知らせてくれる存在でもあるのです。

おりものは、妊娠や女性特有の病気の兆候を知らせてくれるだけでなく、体にたまった疲れやストレスを警告し、心と身体を正常な状態に保つよう働きかけてくれます。

ですから、女性にとって身近でありながら、とても頼もしいパートナーでもあるのです。

おりものって何?

おりものの量が増えたり性質が変わると、下着の汚れや不快感が気になってきます。

このことだけに注目すると、あまり女性にとって歓迎される存在ではないのですが、本当は女性の体を守るためになくてはならないものなのです。

おりものは、膣の中を正常な状態に保つために、雑菌の侵入を防いだり、体の中の不要なものを排出する働きをしています。

一般的におりものは、小学生の高学年頃になると分泌が始まります。

おりものが分泌されるということは、生理開始が近いということでもあります。

おりものが出始めた直後は、卵の白身のように、透明でドロッとした状態ですが、時期がたつと質感や色などに変化が出てきます。

この変化が、女性の体の状態を教えてくれるメッセージなのです。

 

おりものは、個人差だけでなく、周期によっても変化する

おりものの状態や色は、個人差によっても違いがありますが、周期によっても違いがあります。

●生理後2~3日

おりものの量は、少ないです。質感も、サラサラとしていて粘性はありません。

●排卵期

おりものの量は増えます。

色も、排卵日前は白または透明になります。触ると、ネバネバと粘性が強い感じがします。

●黄体期

おりものの量は減ります。粘性は減り、見た目は白濁色に変化します。

●生理前

おりものの量が増えます。人によっては、臭いがきつくなることもあります。

 

年齢によっておりものの量は違う

おりものに起こる変化というのは、日々の体調の変化だけでなく、年齢によっても変化が見られます。

●10代

分泌が安定するまで時間がかかります。初潮を迎えた後、少しずつ安定していきます。

●20代

おりものの量は多くなります。

●30代

20代同様、量は多いまま継続していきます。

無臭だった臭いに、変化がみられるようになります。印象としては、若干きつめの臭いになります。

●40代

40代後半から、量は少しずつ減少する傾向にあります。

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水っぽいおりものと妊娠の関係

ここまでで、「おりものは、周期や年齢によっても違いが起きること」がわかりました。

では、女性にとって気になる「妊娠」に、おりものの変化はどうか関わっているのでしょうか?

妊娠するとおりものはどう変わるの?

妊娠によっても、おりものは変化します。

この時のおりものの変化についても、個人差があるため一概には言えませんが、普段のサイクルと妊娠中のおりものの大きな違いは、「量の変化」にあります。

普段のサイクルであれば、おりものはそれぞれの時期によって量に変化が現れます。

ところが、妊娠すると、一定期間が過ぎても、おりものの量は減りません。

妊娠するとおりものが増える原因は、ホルモン分泌の変化にあります。

妊娠すると、黄体ホルモンが分泌されます。この黄体ホルモンは、エストロゲンとの相互作用によって、働きが強くなります。

こうしたホルモンの作用の強まりによって、おりものの量が増えてくるといわれています。

ただし、これも個人差があります。

「妊娠によっておりものが少なくなった」という人もいますし、「普段のおりものと比べても変化がなかった」という人もいます。

どちらにしても、妊娠超初期を発見するためには、普段のおりものの状態を知っておくということが、大切になります。

 

みんなも妊娠したら水っぽいおりものが出た?

妊娠超初期のおりものでよく聞くのは、「水っぽいおりものが大量に出た」という話です。

たしかに、透明の水っぽいおりものがいつもより多く出たという話はよく聞きます。

他にも、「白色のおりものが出た」という話もあります。

ところが、「クリーム色だった」「あまり変化がなかった」ということもあるようです。

ですが、排卵日のような「伸びるおりもの」とは違うという点は、共通しているようです。

 

水っぽいおりものが大量に出た時はどうするの?

「水っぽいおりもの=妊娠」というわけではありません。

もちろん、妊娠によって水っぽいおりものが出たという人も多いですが、全く変化がなかったという人もいます。

でも、もしも妊娠超初期であった場合のことを考えれば、気を付けておきたいことがあります。

●清潔な状態を保つ

おりものの量が増えると、下着が汚れたり、むれたりします。

このような状態は、雑菌が繁殖しやすく、細菌に感染しやすくなってしまいます。

おりものシートを使ったり、下着を清潔にするよう心がけていきましょう。

 

●体や心に負担をかけない

妊娠が分かるまでは、不安からイライラしたり、眠れなくなることもあるでしょう。

ですが、検査によって妊娠の判定が出るまでは、体や心にストレスをかけないように気を付けることも大切です。

身体をしめつけるような服は避け、疲れを感じている時は、体を横にして休むようにしましょう。

また、パートナーや信頼できる友人などに今の不安を打ち明けることで、精神的なストレスを減らすことはできます。

 

●激しい運動は控える

妊娠超初期の段階では、妊娠そのものも非常に不安定な状態です。

妊娠の可能性が考えられる場合、判定が出るまでの間は、激しい運動を控えるようにしましょう。

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妊娠かもと思ったらみんなはどうした?

かつては、「妊娠検査は病院で行う」という時代もありました。

でも、市販されている妊娠検査薬の精度が飛躍的に高まっている今、多くの人が妊娠検査薬によって妊娠の有無を調べています。

妊娠検査薬というのは、妊娠によって分泌される「hCG」というホルモンに反応して判定を出します。

このhCGは、受精卵が子宮内膜に着床すると分泌量が増加します。

そのため、市販の妊娠検査薬では、一般的に尿中のhCG値が50mIU/mL以上の場合に陽性反応が出るようになっています。

 

妊娠検査薬で調べる時に気を付けたいこと

一般的な妊娠検査薬では、受精卵の着床によって分泌が増加するhCG値で妊娠を判断する仕組みになっていますが、濃度の上昇は時期によって異なる点を知っておかなければいけません。

hCG濃度は、排卵後10日前後から上昇します。

ですが、尿中のhCG濃度は、排卵後何日経過しているかによって濃度の上昇に違いがあります。

排卵後12日目頃hCG濃度は25mIU/mLですが、妊娠検査薬で陽性反応が出る50mIU/mL以上に達するのは、排卵後14日頃となります。

これは、受精卵着床後の日数でみてみると、着床後5日にあたります。

そのため、妊娠検査薬では、「生理開始予定日の1週間後以降」を判定可能な時期としています。

ただし、hCG濃度が50mIU/mLに達するスピードには個人差があります。

そのため、平均より早く判定可能濃度に達する人もいますし、判定可能な時期であってもはっきりと判定が出ないという人もいます。

最近では、「早期妊娠検査薬」といって、hCG濃度が25mIU/mLに達した時点で妊娠の判定が出来る、感度が高い検査薬もあります。

hCG濃度が25mIU/mLに達するのは、着床後約3日といわれていますから、生理開始予定日の3日前から検査可能になります。

 

みんなはどうなの?

妊娠超初期に体に現れる反応ははっきりとした症状ではないですが、「いつもと違う症状」という点では共通しています。

水っぽいおりものが大量に出るということも、普段の状態と比べると「いつもと違う」となるでしょうし、他にも、

・異常に眠たくなった

・だるくてやる気がでない

・生理前より胸が張って大きくなった

など、さまざまな症状があるようです。

こうした様々な症状に気が付いて生理予定日を確認してみたら、いつもより遅れていたことがわかり、総合的に考えて「もしかしたら妊娠したかも?」と考える人が多いようです。

他にも、生理予定日より1週間過ぎたころ、妊娠検査薬を使って調べてみる人が多いようです。

ただし、この時の判定で反応が出なかった場合も、日を開けて再度検査したら妊娠反応が出たということもあります。

この違いは、hCG値の上昇速度に個人差があることも原因の一つとしては考えられますが、生理予定日がずれていたことが原因ということもあります。

妊娠検査薬の使用可能時期が予定日の1週間後とされているのは、「生理周期がきちんと定まっている人」という条件がつきます。

もしも生理周期の変動が大きかったり、普段から生理が不規則だという人の場合には、この目安は当てはまりません。

普段から基礎体温を測っている人であれば、生理周期がずれていても予測できるのですが、こまめに計測しているという人ばかりではありません。

この場合は、「前回の生理開始日」と「前々回の生理開始日」が分かっていれば、次のような計算方法で今度の生理予定日を知ることが出来ます。

≪前回の生理開始日+(前回の生理開始日-前々回の生理開始日)≫となります。

これを使って、計算練習をしてみましょう。

〔例〕

前回の生理開始日は20日、前々回の生理開始日は15日の場合

〔計算〕

20+(20-15)=25(今度の生理予定日)

ここでわかった生理予定の1週間後が、妊娠検査薬が使用できる目安になります。

●前回の生理開始日が分からない時の計算方法

この場合は、〔性交日+3週間後〕が、妊娠検査薬使用開始の目安になります。

 

まとめ

おりものに現れる体の変化や生理周期の遅れ、その他にも様々な症状が妊娠超初期には現れます。

ただし、こうした変化にいち早く気が付くためには、普段から自分の体の状態を詳しく知っておくということが大切になります。

妊娠は、女性にとってもパートナーにとっても大きな変化の始まりでもあります。

妊娠判定が出る前であっても、妊娠の可能性がある間は、身体も心もゆとりをもって過ごすようにしてくださいね。

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