生理が10日も遅れている?その原因と対処法を分かりやすく

多少の生理周期のズレはあったとしても、生理予定日を10日過ぎても生理が始まらないとなると、なにが原因で遅れているのか、深く悩んでしまいますよね?

生理が遅れる場合、考えられる原因としていくつか挙げられますが、どれが自分の状態に当てはまるのかがわかりづらいという意見もよくききます。

そこで今回は、生理が10日も遅れている場合の原因や対処法などを、詳しくみていくことにしましょう。

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生理が10日も遅れているのは大丈夫?

生理は、初潮から50歳前後に訪れる「閉経」までの期間、ずっと繰り返される女性特有の症状です。

生理周期がいつもはっきりと決まっている人もいますが、

・個人差やその時の体調の変化

・ストレスや病気

などが原因で、生理周期が長くなったり短くなったりすることもあります。

一般的な生理周期は、25~38日間とされています。

そのため、生理が39日以上3か月以下の場合は「異常な状態」と判断されています。

このように生理周期が長いものを、「希発(きはつ)月経」とよびます。

ただし、

・体が成熟していない思春期

・閉経前の更年期の女性の場合

などなど、ストレスや体調不良などの原因がなくても生理不順に陥りやすいものです。

この年代の場合は、心に異常が見られない限り、特に心配することはありません。

 

生理不順かもと思ったら基礎体温で確かめる

生理不順かどうかを確かめるときは、基礎体温を測って排卵が起きているかを調べることで、ある程度の判断が出来ます。

●基礎体温でわかること

基礎体温というのは、体の動きが一番安静な状態にある時の体温のことです。

そのため、女性の体をコントロールしている女性ホルモンの動きを確認することが出来ます。

基礎体温を定期的につけていると、

・妊娠しやすい時期の目安が予測できる

・女性ホルモンが分泌されているかがわかる

・排卵が起きているか確認できる

・妊娠の可能性を早期にチェックできる

・次の生理予定日が計算できる  

こんなことがわかります。

 

●基礎体温の「低温相」と「高温相」ってなに?

基礎体温を続ける時にチェックするのか、「低温相」と「高温相」です。

生理周期は、「生理」「卵胞期」「排卵期」「黄体期」の4つがあります。このなかで、「生理」「卵胞期」は低温相、「黄体期」は高温相にあたります。

「卵胞期」と「黄体期」の間にある「排卵期」は、低温相から徐々に高温相にあがります。

 

●妊娠しやすい時期が分かる

基礎体温を測ることによって、低温相と高温相がわかるようになります。

妊娠しやすい時期というのは、「排卵期」の排卵前後に起こります。

それまで、低温相だった基礎体温が、徐々に高温相になるため、継続して基礎体温を測ると、妊娠しやすい時期が分かるということなのです。

 

ホルモンリズムと基礎体温

基礎体温をグラフ化すると、低温相と高温相の2層に分かれるのが特徴です。

この基礎体温は、「卵胞の変化」「プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌」「エストロゲン(卵胞ホルモン)の分泌」が合わさることで変化していきます。

そのため、ホルモンリズムが乱れている場合は、低温相と高温相の2層のグラフパターンを描きません。

生理は、ホルモンの変化に大きく左右されるものです。

ですから、生理が10日も遅れているということは、ホルモンバランスが崩れていることが原因とも考えることが出来ます。

そして、ホルモンバランスの乱れを見つけやすいのが、基礎体温のチェックなのです。

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生理が10日も遅れている原因

生理は一定の周期を持っていますが、その周期がしっかりと決まっている人もいれば、様々なことが原因となって生理が遅れてしまうということもあります。

正常な生理周期の範囲とされているのが、25~38日ですから、10日程度の遅れであれば、一般的には「正常な生理の周期」とみなします。

ですが、生理が遅れる原因によっては、放置している場合ではないというケースもあります。

妊娠の可能性

生理を迎えた女性であれば、どの年代の女性であっても妊娠の可能性はあります。

そのため、生理が遅れた時に最初に考えるべき可能性というのが、「妊娠」です。

日本では、市販の妊娠検査薬の精度が非常に高いため、産婦人科で検査を行う前に、セルフチェックを行うという人が多いです。

妊娠検査薬では、妊娠することによって濃度が上昇するhCG値を検出し、妊娠の有無を判定します。

検査薬に尿をかけて数分で判定が出るため、トイレで簡単にチェックできる手軽さもあります。

 

ホルモンバランスの乱れのせい

妊娠の可能性がない場合に考えたいのが、ホルモンバランスの乱れによる生理の遅れです。

ホルモンバランスを乱す原因は、様々あります。

なぜ様々な原因があるかというと、生理が起こる仕組みと関係があります。

生理は、

・脳の視床下部

・下垂体と卵巣・子宮

が連携することで出血を起こします。

そのため、様々な原因によって視床下部の指令が正常に働かなくなると、生理不順を起こしやすくなるのです。

●ストレス

ストレスが解消されずに体にたまった状態が続くと、自律神経が乱れます。

自律神経の乱れは、生理不順にも影響を及ぼします。

 

●急激な体重減少を伴うダイエット

急激な体重減少を伴うダイエットには、「〇〇だけダイエット」や「食べないダイエット」などのような無理なダイエットだけでなく、ダイエットサプリを中心としたダイエットなど、栄養のバランスが偏った食生活に陥りがちです。

こうしたダイエットは、生理不順の原因と考えられています。

 

●激しいスポーツ

運動不足も生理不順の原因といわれていますが、激しいスポーツも生理不順の原因となることがあります。

アスリートに多いですが、その場合、激しい運動とともに、厳しい食事制限を行っていることもあり、様々な要因が複合されて生理不順を引き起こすこともあります。

 

10日以上遅れている場合はもしかしたら病気かも…

25~38日までであれば、生理が遅れたとしても、一般的には「正常な生理の範囲」とされています。

ただし、39日以上3か月以内、または3か月以上生理がこない状態は、「異常」と判断されます。

●39日以上3か月以内の場合

この症状の場合、希発月経と呼ばれます。

生理周期が39日以上ありますから、一般的に1か月に1度の生理も、年に数回程度しかおこりません。

長期間放置しておくと、無月経になる危険性があります。

また、妊娠を希望している場合は、妊娠の確率が減り、不妊体質になりやすいです。

ですから、放置せずに、早めに病院に行き症状の改善に取り組むことをおすすめします。

 

●3か月以上生理がこない場合

3か月以上生理がこない場合は、「続発性無月経」と診断されます。

他にも、別の病気が隠れている可能性も考えられます。

放置しておけば大変な症状を引き起こす可能性もありますから、必ず婦人科を受診するようにしましょう。

 

生理が10日も遅れている時の対処法

生理予定日の10日遅れであれば、一般的には正常の範囲内と考えられています。

とはいえ、これまで一定の周期で生理が来ていた人にとっては、原因と思われるものが分かったとしても、それが心配のないことだと分かるまでは、やはり不安が募るものですよね?

そこで、今からでも出来る対処法について触れてみましょう。

セルフケアをすることによって、精神的にも落ち着くことができます。

希発月経の場合の対処法

3か月以上とまではいかなくても、10日前後の遅れはよくあるという場合の対処法としては、「基礎体温のチェック」です。

基礎体温のチェックは、希発月経の症状改善だけでなく、なにが原因で体に異常が起きたのかを調べる時のデータにもなります。

基礎体温のチェックによって、排卵の有無が確認できます。

排卵が確認できている場合はそれほど心配する必要はありませんが、排卵が確認できない場合は、不妊の可能性があります。

無事に妊娠が確認できたとしても、流産や死産などの危険もあるため、専門医による治療が不可欠となります。

また、希発月経の原因の1つに、「卵巣機能の低下」がありますから、卵巣機能のアップを図るというのも対処法として考えられます。

卵巣機能をアップさせるためには、「体を冷やさないこと」が大切です。

体や腰、足を冷やさないように気を付ける以外にも、

・体を温める食事を摂る

・足湯や半身浴で体の芯から温まる

・冷たい飲み物は避ける

など、ちょっとした心がけでも、症状改善に効果が期待されます。

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どのタイミングで婦人科を受診する?

婦人科を受診するタイミングは、やはり人それぞれ意見が異なるようです。

これまで生理がずれたことがほとんどなく、きっちりと一定の周期で生理が来ていた人だと、生理予定日から2~3日遅れるだけでも不安になるようです。

妊娠検査薬を最初に使うタイミングとしても「(生理予定後)1週間以内に行ったことがある」という人も少なくありません。

こういう場合、時期をずらして2度チェックする人が多いようですから、2本入りの検査薬を勧められるようです。

これに対して、普段から生理周期がずれやすいという人の場合は、

・生理予定日から2週間経ってから検査薬を使ってみる

・検査薬で陽性なら病院に行く

という人が圧倒的に多いようです。

ただし、そういう場合でも、「いつもと違ったタイミングで出血が起きた」「検査薬で陽性反応だったのに出血が見られる」など、普段の状況と比べて違うと感じた場合にはすぐに病院に行くという人が多いようです。

妊娠検査薬で陽性反応が出たとしても、妊娠超初期であれば、すぐに受診をしたとしても、赤ちゃんが小さすぎて状態を確認することが難しい場合もあります。

実際に「妊娠超初期段階で受診したが、予定日決定まで数回受診しなければならなかった」などの体験を持つ人もいます。

 

生理が10日遅れたらどうしたらいいの?

一般的には、生理予定日から10日程度の遅れであれば、正常な生理周期とみなされますので、気になる別の症状がない限り、それほど心配することではないでしょう。

ただし、生理不順の原因には、様々なことが考えられますから、気になる症状が同時に現れた場合は、迷わず専門医を受診するのが良いでしょう。

 

まとめ

生理の遅れは、妊娠にもかかわることですから、女性にとっては精神的にも大きな負担となる症状でもあります。

でもそんな不安を感じる時期だからこそ、心や体にストレスがかからないように心がけて過ごすということが、何よりも大切です。

普段から生理不順気味という人は、自分の体の状態をチェックするという意味でも、基礎体温のチェックを習慣化するということもよいでしょう。

どちらにしても、あまり考え込まず、ゆったりとした気持ちで体の様子を見ていきましょうね。

 

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