生理の終わりかけのときに頭痛?吐き気が伴う時の原因と対処法は?
生理の終わりかけの時に、頭痛や吐き気を感じるという人が多いのをご存知ですか?
生理前や生理中に起きる様々な症状は、多くの人も経験しているだけに、認知度も高いものです。
ですが、生理の終わりかけに起きる症状に悩まされているという人も、実は多いのです。
どうして生理の終わりかけの時に、生理前や生理中のような頭痛や吐き気が起こるのでしょう?
それには、こんな原因が隠されていました・・・
今回の流れ
生理の終わりかけのときに頭痛ってする?
生理の終わりかけから生理後に起こる様々な症状を、「生理後症候群」といいます。
生理後症候群には、頭痛の症状も含まれます。
生理後症候群の起きる時期というと、生理の終わりかけから生理後のタイミング。
一般的にこの時期といえば、
・精神的にも安定する
・体調や肌のツヤが良くなる
など、女性にとって良いことの方が多い時期といわれています。
そんな時期にもかかわらず、頭痛に悩まされるとなると、精神的にも大きな負担を感じるはずです。
では、なぜ生理後症候群によって頭痛は引き起こされるのでしょう?
生理の終わりかけのときに起きる頭痛の原因
生理の終わり頃に起こるこの頭痛の原因は、主にホルモンのバランスの乱れが原因と考えられています。
生理は、エストロゲンとプロゲステロンの2つの女性ホルモンが関係しています。
生理の終わり頃のホルモンバランスとしては、エストロゲンの分泌量がプロゲステロンの分泌量を上回っているのが理想的です。
ところが、生活リズムや食習慣の乱れ、ストレスや疲労の蓄積によってホルモンバランスが乱れてしまうと、エストロゲンとプロゲステロンのバランスは簡単に乱れてしまいます。
ほかにも、こんなことが頭痛の原因として考えられます。
貧血
生理中は、大量の出血が起きます。
子宮内膜症が剥がれ落ちる際に発生する出血などは、体の外にすべて排出されなければならず、それだけでも貧血の症状を引き起こす原因にはなります。
さらに、子宮環境をもとの状態に戻すために、生理後半ではさらに大量の血液が必要になります。
そのため下半身に血液が集中しやすく、貧血症状が出やすくなります。
普段から貧血気味の場合は、生理後症候群を引き起こしやすい傾向にあります。
カフェインの過剰摂取
夜更かしによる睡眠不足もホルモンバランスを乱れさせる原因ではありますが、夜更かしをするときに、つい摂取しがちなのが、カフェイン入りの飲み物です。
カフェインが含まれている飲み物といえば、コーヒーやお茶などがあります。
しか、紅茶やチョコレートにもカフェインは含まれており、こうしたものを、夜寝る前などに飲むと、自律神経を乱してしまい、睡眠不足を引き起こしてしまう可能性があります。
直接的な原因としてはまだはっきりとはわかっていませんが、自律神経が乱れればホルモンバランスにも何らかの影響が出るといわれていますから、間接的とはいえ原因の1つとして考えられます。
若年性更年期
更年期障害といえば、40代後半から50代にかけて現れる症状といわれていますが、ストレス社会といわれる今、30代でも更年期症状が現れることがあります。
これを、「若年性更年期」といいます。
若年性更年期の主な症状としては、生理前症候群と同じく、頭痛を含む様々な症状があります。
しかしやはり一番怖いのは、生理不順が深刻化し、その他の婦人科系疾患を引き起こす可能性があるという点です。
生理不順や生理前のような頭痛に悩まされているのなら、早めに専門医に相談をするのがおすすめです。
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生理の終わりかけのときに起きる頭痛の対処法
生理の終わりかけの時に起きる頭痛は、「月経関連片頭痛」とも言われています。
この月経関連片頭痛の痛みの特徴としては、「ズキズキと脈を打つように痛む」「こめかみの周辺が強く傷む」「苦頭部が重たい感じがする」などがあります。
この「ズキズキと脈を打つ痛み」というのは、血管が拡張することによっておこる痛みです。
自律神経のバランスが崩れたため、血管が通常よりも大きく拡張するとことで起きますから、痛みの特徴に「脈を打つような痛み」という表現が出てきます。
この月経関連片頭痛の場合は、広がった血管を正常な状態に戻せば痛みが解消します。
ですから、痛む部分を冷やすことが効果的です。
ただし、生理の終わりかけに起きる頭痛といっても、血管の収縮が原因で起きる場合もあります。
この場合、血管が正常な状態よりも縮んだことによっておこる痛みですから、「脈を打つような痛み」はありません。
また血管の収縮が原因の場合、正常な状態に戻すためには血管を広げる必要がありますから、冷やす行為は逆効果になります。
ですから、同じ頭痛といっても、症状によって対処法が全く異なります。
今の痛みがどちらのタイプなのかをきちんと判断することが、痛みに対処するために大切になります。
生理の終わりかけに吐き気が出たら?
生理の終わりかけに、吐き気で悩まされるようなことがあれば、それも「生理後症候群」の症状の1つと考えてよいでしょう。
実際には、「激しい頭痛とともに吐き気が起きた」「吐き気だけでなく嘔吐の症状もあった」という人もいるようです。
生理の終わりかけに吐き気が出た時の原因
生理の終わりかけの吐き気の原因は、生理中の吐き気とほぼ同じです。「生理の症状がひどいために起こる吐き気」というよりは、「吐き気そのものが症状」となっていることが多く、実際に嘔吐の症状が現れるという人も少なくありません。
この症状の原因も、やはり女性ホルモンが関係しています。
子宮内にたまった子宮内膜や出血を体の外に排出するために分泌される「プロスタグランジン」ですが、困ったことに、子宮以外の筋肉も収縮させる働きがあります。
そのため、胃や腸にその作用が働いてしまい、吐き気の原因となってしまいます。
本来であれば、生理の終わりにかけてプロスタグランジンの作用もなくなっていくのですが、生理中のプロスタグランジンの分泌量が多すぎると、その効果が長く続いてしまいます。
その結果、生理の終わりかけになっても、吐き気が現れることがあるというわけです。
実は貧血も原因だった?
生理中は、貧血状態になります。もともと貧血気味の場合は、生理中に極度の貧血状態に陥る人も少なくありません。
特に、生理後半は、子宮内の環境を整える為、大量の血液が必要となる時期です。
生理によって大量に血液が体の外に出て行った上、回復のために大量の血液が子宮中心に集まってきます。
このような状態ですから、貧血がひどい場合は、それだけでも吐き気を感じる場合もあります。
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生理の終わりかけに吐き気が出た時の対処法
吐き気が起きる原因にあるのは、貧血やホルモンバランスの乱れです。
そのため、通常の風邪などの諸症状にあるような吐き気の対処法と、少し異なります。
栄養を摂る
生理期間中は、造血機能が低下することを避けるためにも、しっかりと栄養を摂ることが良いとされています。
特に貧血の場合は、胃が空っぽになると吐き気が強くなる傾向がありますから、出来るだけしっかりと食べることが必要です。
食事がとれないほどの状態であれば、吐き気を抑える薬を処方してもらうようにしましょう。
栄養不足に陥ると、さらに症状が悪化する可能性もあります。
普段の生活を見直す
生理の終わり頃に起こる吐き気は、ホルモンバランスの乱れが原因で起きると考えられています。
ですから、普段からホルモンバランスが乱れにくい生活をおくるということが、吐き気を予防する方法として考えられます。
睡眠不足は避ける
睡眠のリズムがバラバラになったり、夜更かしをしてしまうと、自律神経が乱れ、ホルモンバランスが崩れる原因になります。
体を温めるようにする
体が冷えると血行が悪くなり、生理に伴う諸症状が出やすくなります。
冷たい飲み物は避け、場合によってはカイロや腹巻を使うなど、しっかりと温めるように心がけましょう。
胃を刺激しない
吐気が起きる場合は、カフェインやアルコールなど、胃を刺激するものの摂取は控えます。
また、胃が空っぽになると、吐き気の症状が強くなることがあります。
食事を小分けにして撮るなどの対策をすることで、生理の終わりかけの吐き気を解消する効果があります。
鎮痛剤をのむ
市販の鎮痛剤には、吐き気を起こす「プロスタグランジン」を抑制する成分が含まれています。
吐き気が起きてから飲むのではなく、「吐き気が起きるかも?」と思ったら早めに飲んでおくことが効果的です。
みんなはどうなの?
生理中の吐き気ほどではないようですが、生理の終わりかけに吐き気を感じる人はいます。
生理中のイライラからストレスを強く感じる人も多く、精神的な面からホルモンバランスが崩れて吐き気の症状が出ている可能性もあります。
また、吐き気を強く感じる人の多くは、「普段から貧血気味」と感じているようです。
中には、「胃が空っぽになるたび、吐き気が強くなって辛い」「気持ちが悪いから食事がとれない」など、深刻な悩みを抱えている人もいるようです。
まとめ
生理の終わりかけに起こる頭痛や吐き気は、生理前や生理中に起きる様々な症状と同じく、ホルモンバランスの乱れが大きく関係していることがわかりました。
ホルモンのバランスというのは、目で見て変化が分かるものではありませんから、なかなかその不調が分かりづらいもの。
だからこそ、身体からのSOSのサインを見逃してしまうことが多いものです。
でも、正しい生活習慣と栄養のバランスが取れた食生活を心がけていれば、それだけで、心も体もストレスを感じることなく過ごせます。
まずは、出来ることから始めながら、生理最終日までハッピーに過ごせるようにしていきましょうね。