顎がガクガク痙攣する時の治し方!原因についても解説!

顎がガクガクするときは、このまま様子を見守っていてもよいものなのか?

それとも、早めに病院を受診した方が良いのでしょうか?

そこで今回は、顎に関するトラブルの中でも、

「顎がガクガクして痙攣する時」

に注目し、その原因や対処法について今回は解説をしていきます。

それでは、早速見ていきましょう。

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顎がガクガクするってどんな状態?

顎がガクガクすると感じる時、その他にも気になる症状というものはありませんか?

実は、顎がガクガクするといっても、併せて体に起こる症状によっては、原因として考えられるものが違ってくるのです。

顎がガクガクするのはどんな時?

まずは、顎がガクガクする時の原因を調べる前に、どんな時にそういった状況になるのか、チェックしてみましょう。

●口を大きく開けた時にガクガクする

もしかしたら、顎がガクガクすると感じる以外に、何か痛みや気になる音などはありませんか?

もしも、痛みや気になる音があるのであれば、何らかの顎のトラブルを起こしている可能性があります。

 

●寒い時に顎がガクガクする

体温が必要以上に下がると、人の体は体を温めるために筋肉を動かしエネルギーを作ろうとします。

この時の筋肉の動きというのが、震えです。

身体を動かす場合は、脳から筋肉や末端組織に「動け」という指令を発する必要がありますが、体温が下がったときの筋肉の動きというのは、これと異なります。

体温が下がれば生命維持に重大な危険を及ぼす可能性がありますから、このような状況を体が察知すると、すぐさま脳が筋肉をけいれんさせてエネルギーを作るよう指令が出ます。

もちろん、この時の筋肉の動きは、顎の筋肉だけとは限りません。

前身の筋肉を使って体温を挙げるようにしますので、全身にけいれんが起きた状態になるはずです。

 

顎が痙攣することってある?

寒さによって体の筋肉が痙攣をおこしガクガクするということがあるわけですから、顎であっても痙攣が起きることはあります。

では、顎が痙攣する時というのは、どんなことが原因にあると考えられるのでしょうか?

痙攣が起こる仕組みとともに、詳しくみていきましょう。

 

顎の仕組み

顎というと、口の下の部分のことを一般的に「顎」といって表現しますが、「顎が痛い」と表現する時は、この部分ではなく、顔の左右のある部分のことを言います。

実は、このふたつはそれぞれ「顎」と表現されることが多い部分ですが、名称としては異なります。

●下顎骨

口の下の部分のことをいいます。いわゆる「顎」といわれる部分です。

 

●顎関節

痛みを感じたと気によく使われる「顎」というのが、この部分です。

顎関節は、痛顎を動かすために必要な間接で、左右の耳の前あたりにあります。

顎関節は、「下顎窩」「下顎頭」があり、この2つの間には「関節円板」があります。

 

●関節円板

下顎頭と下顎窩の間でクッションのような役割を果たしているのが、関節円板です。

 

顎を動かすために必要な筋肉

顎を動かすのは、物を食べる以外でも起こります。

話をしたり、歌を歌うということは、普段の生活からしてみればごく当たり前のことのように思われがちですが、実は非常に複雑な運動によって実現していることなのです。

この複雑な動きを実現させているのが、「側頭筋」と「咀嚼筋」です。

 

●側頭筋

側頭筋は、食事などものを噛むときに使われる筋肉です。

側頭筋の位置をたしかめるためには、こめかみ部分に手を当て、歯に力を入れるとすぐにわかります。

力を入れた時に、指に盛り上がりを感じたら、その部分が側頭筋です。

側頭筋に疲労がたまると、

・リンパが溜まりやすくなる

・表情が乏しくなる

などが起こります。

このように側頭筋に疲れがたまる原因の1つに考えられるのが、「かみしめ癖」や「歯ぎしり」「眼精疲労」などがあります。

原因の自覚症状が乏しいものもありますが、仕事によっておこる眼精疲労など、普段の生活の中で気になることが症状に関わっていることもあります。

 

●咀嚼筋

顎下についている筋肉で、物を噛んだり顎を動かすときに使われます。

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実は「顔面痙攣」でも顎がガクガク痙攣することがある

顔面痙攣というと、自分の意思とは関係なく顔面の片方が痙攣するものです。

主な原因として考えられているのは、頭蓋内の血管が顔面の神経を圧迫することにあるといわれています。

痙攣が起こるタイミングも、状況によってそれぞれ違います。

たとえば、あがり症の人であれば、人前に出ることによって症状が現れることもありますし、強いストレスを感じることによって痙攣をおこすこともあります。

また、疲れや顔面筋を酷使することによっても誘発されることがあります。

顔面痙攣の症状は、徐々に進むというのが特徴にあります。

最初は、瞼がぴくぴくと痙攣する程度だったものが、顎の筋肉にも症状があらわれて、ガクガクと痙攣をおこすこともあります。

そのうち、痙攣が起きる頻度が上がり、痙攣している時間も長くなっていきます。

このような症状が長く続くと、顔面痙攣が起きていない間は、顔面マヒが起きているということもあります。

 

顎がガクガク痙攣する時の治し方

顎がガクガクと痙攣する時に、まず心がけてほしいのは、症状の発生に驚かず、落ち着いて様子を見るということです。

単なる疲労によって起こっている痙攣や顔面痙攣の場合、緊張やストレス、疲労でも痙攣が起こることがあります。

 

まずは、こんな対処法を試してみよう

顎がガクガクと痙攣する場合は、顎を動かす筋肉に異常が起きていることが考えられます。

そのため、筋肉に効果がある対処法を試してみると効果が見られます。

痙攣以外に痛みもある場合は、痛みに効果がある対処法を併せて行ってみると、症状改善に期待が出来ます。

顎を動かすためには、側頭筋と咀嚼筋の2つの筋肉が深く関係していることが分かっています。

この2つの筋肉に効果があるマッサージがありますので、症状が出た時の対処法として試してみてください。

 

●側頭筋に効くマッサージ

こめかみのあたりの筋肉をほぐすマッサージに、効果があります。

側頭部のあたりを指で押さえ、ゆっくりと円を描くようになぞっていきます。

「痛気持ちいい」くらいの強さで左右マッサージすると、効果があります。

他にも、耳の根元をつかんでゆっくり回すマッサージも側頭筋に効果があります。この場合は、前だけでなく後ろ方向にもしっかりと回すのがポイントです。

 

●咀嚼筋に効くマッサージ

圧力をかけるマッサージだけが、効果が期待できるものというわけではありません。

普段の食事でも、咀嚼筋には効果があるのです。

咀嚼筋も他の筋肉と同様にその部分を使わなければ、筋量は徐々に落ちていきます。

筋量が落ちれば、物を噛んだり力を入れる時に、必要以上の力がかかってきますから、これによって咀嚼筋が疲れることがあります。

ですから、「普段の食事の際、咀嚼の回数をいつもより多くするように心がける」だけでも、咀嚼筋を鍛えることはできます。

これは、今すぐ始められる対処法ですから、ぜひとも試してみてくださいね。

 

●痛い部分を温める

慢性の顎の痛みは、筋肉の疲労が関係する場合もあります。

疲労がたまることによって筋肉がこわばると、痙攣が起きる原因となります。

ですから、痛みを感じる部分を温湿布や温めたタオルなどをあてると、筋肉が柔らかくなり、痛みの改善が期待できます。

ただし、急に痛みを強く感じた場合は、温めることによって痛みの症状が強まることもあります。

温めて効果が期待できるのは、あくまでも慢性的な筋肉の痛みという点を覚えておいてください。

 

●無理に口を開けない

顎がガクガクと痙攣する時は、無理に口を開けないようにします。

また、急に口を開けることも、できるだけ避けます。

口を開けるという行為は日常的に起こる行動ですから、食事だけでなく、普段の会話中の動きも、十分に注意するようにしましょう。

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●思い切って専門家に相談する

顔面痙攣の場合、脳神経外科または神経内科を受診することによって、適切な治療を受けることが出来ます。

ただし怖いのは顔面痙攣の原因が、腫瘍によるものである場合です。

こういった重大な病気を早期に発見するためにも、気になる症状が長期にわたって続く場合は、専門機関を受診するようにしてください。

 

こんな症状が出た時は要注意

顎がガクガクと痙攣する時に、痛みが出るときがあります。

この時の痛みの原因によっては、

・耐え難い痛み

・ひどい頭痛

を引き起こすこともあります。

最近よく耳にする顎関節症ですが、一言で顎関節症と表現しても、実は

・筋の異常

・顎関節内部の異常

・骨の異常

の3つがあります。

今起きている症状が顎関節症によるものだったとしても、その原因には3つの異なる要因があります。

ですから、少しでも気になる症状が起きた場合には、放置せずに専門機関を受診することをおすすめします。

次に紹介する病気は、放置しておくと重大な可能性がある病気の例です。思い当たる症状がある場合は、早めに受診してください。

 

●下顎歯肉癌

歯肉癌のⅠ種です。

歯肉にできる病気の中では最も怖い病気ですが、下顎の場合は、上あごと比べて生存率が若干高くなる景子にあります。

口の中にできる癌の11.7%が、この病気によるものだといわれています。

主な症状としては、「口内炎が治りにくい」「歯肉の表面が部分的に白い」「口の中にできものが出来、だんだん固くなっていく」「首のしこり」「リンパ節が腫れる」などがあります。

 

●上顎歯肉癌

下顎歯肉癌と同じ、歯肉癌のⅠ種です。

下顎の場合は50~80%の生存率といわれていますが、上顎の場合は、40~70%と生存率が下がります。

ただし、口内にできるがんの中では下顎歯肉癌よりも発生率は低く全体の6.0%といわれています。

とはいえ、2015年委は下顎歯肉癌も含めると、すでに7800人以上の患者がいるといわれているだけに、十分に注意が必要な病気といえます。

主な症状は、下顎歯肉癌と同じです。

 

まとめ

今回は、顎がガクガクと痙攣する時に考えられる病気の原因と対処法について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

ちょっとした痙攣だと思っていても、顎は頭部の近くに位置しているだけに、脳や血管、喉、鼻腔など、様々な器官や神経にも影響している可能性も考えられます。

まずは今の症状から考えられる原因を探り、症状が長引くようであればすぐに病院を受診するということを心がけるようにしましょう。

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