生理がいつもと違うし痛い?臭い時や量が少ない原因と対処法!

生理は、肉体的にも精神的にも負担がかかる、女性にとってできれば避けて通りたい時期。

とはいえ閉経を迎えるまでは、必ず一定の周期でやってくるものですから、嫌でもその状態をチェックする習慣が身についているのでは?

そんな普段の生理のチェックの中で、「あれ?いつもと違う?」と感じることってありますよね?

あの不快な痛みもいつもの痛みと違っていれば気になりますし、

・生理の臭い

・生理の量

もいつもと違えば不安にもなります。

そこで今回は、生理がいつもと違うと感じた時の主な原因と対処法について解説していきます。

では、早速見ていきましょう。

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生理がいつもと違うと感じる原因その①量が少ない

「いつもの生理と違う」と気がつきやすいポイントとして、「生理の量」を挙げる人は多いです。

生理のトラブルの中でも、「生理の量が多い」「生理の量がピークを過ぎても減らない」「生理の後半に量が増えた」などがあります。

しかし中でも、「量が少ない」と感じる人が意外にも多いという点が気になります。

もちろん個人差はあるので一概には言えませんが、生理の出血は2日目までが量が多く、3日目からは徐々に量が落ち着き7日目までにおわります。

ですから、出血のピークであってもほとんど出血しなかったり、生理開始から数日で終了する場合は、「過少月経」と呼んでいます。

 

 

生理の量が少ないと判断する目安

一般的に、生理開始後1~2日目に量のピークを迎えたら、それ以降は徐々に量が減っていき、4~7日目に終わります。

生理の量は、20~140mlの範囲であれば正常といわれています。

ですから、20ml以下であれば、生理の量が少ないといえます。

この「20ml以下の生理の量」というのは、普段のおりものの量と大差ありません。

ですから、生理用ナプキンを使用したとしても、とりかえる必要もない程度の出血です。

このレベルであれば、明らかに量が少ないといえるでしょう。

 

こんな症状が一緒に出てきたら要注意

生理不順気味の場合、見落としがちなのが、「生理以外なのに起きてしまう出血」です。

もしも「生理の量がいつもより少ない」という以外に、次のような症状がある場合は、早めに婦人科を受診して、しっかりと原因を調べるようにしましょう。

●1か月に2回生理が来た

ホルモンバランスが乱れていることによって、卵巣機能が低下している可能性があります。

ホルモンのバランスが乱れると、生理の量が減るだけでなく、生理の間隔が極端に短くなることもあります。

 

●妊娠しているかもしれない

妊娠によって生理の血だけでなく、受精卵の着床に伴って出血が起きることがあります。

この出血を「着床出血」といいます。

着床出血は、量が少なく、しかも2~3日で治まることが多いのが特徴です。

さらに、生理予定日の数日前に起こることが多いため、通常の生理と勘違いして妊娠に気が付かない人も多いようです。

ですから、妊娠の可能性がある場合に生理の量がいつもより少ないと感じた時は、妊娠超初期の諸症状の可能性も考え、安静を心がけつつ、早めに婦人科を受診するようにしてください。

 

●これって生理以外の出血かも?

生理以外に起こる出血は、基本的にすべて「不正出血」といいます。

不正出血が起きている時には、

・子宮頚管ポリープや子宮内膜症

・子宮頸がんや子宮体ガン

など、早めに治療する必要がある病気が原因となって不正出血を起こしている場合があります。

 

いつもより生理の量が少ない時の対処法

実は、生理の量が少ない時に考えられる原因は、これだけではありません。

ストレスが原因でホルモンバランスが乱れて、量が少なくなることもあります。

ほかにも、無排卵月経や甲状腺の病気、子宮内膜炎の後遺症などが原因で出血量が少なくなることが考えられます。

ですから、過少月経の可能性がある状態であれば、放置せずに早めに婦人科を受診するようにしましょう。

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生理がいつもと違うと感じる原因その②においが臭い

おりものでも、体調や様々な原因によって臭いが起きることがあるのと同じように、生理中にも臭いが気になるということがあります。

基本的には生理中に起きる臭いは、「雑菌」が主な原因になっています。

生理の影響で陰部の湿気が増え、さらに生理用ナプキンに覆われた状態で長時間さらされますから、内部は高温多湿の状態となり、雑菌が繁殖しやすい環境にあります。

そのため、生理の血が匂っているのではなく、実はこうした環境の中で雑菌が繁殖しているため匂いが発生しています。

 

臭いが臭い時の対処法

基本的には、生理中の臭いは陰部周辺が高温多湿の状態となったことで、雑菌が繁殖し発生するものです。

ですから、生理用ナプキンをこまめにとりかえ、清潔な状態を保つよう心がけることで、臭いの発生を抑えることが出来ます。

通気性を良くすることも、臭いの対処法としては効果的です。

ですから、

・ストキング

・下半身をしめつけるパンツ

は避けるのもオススメです。

また、アンダーヘアをカットするのも効果があります。

アンダーヘアに血がつくことでも、雑菌は発生することがあります。

匂いが気になって仕方ない場合は、アンダーヘアの手入れをするのも効果としては期待が出来ます。

 

●ほかにもある!生理中の匂い対策で効果があるもの

1.タンポンを使う

体内で出血を吸収してくれるタンポンは、雑菌の繁殖の原因である「蒸れる」という状態がなくなります。

生理用ナプキンと比べて長時間分の吸収力がありますから、学校や職場など、長時間トイレに行けないという場合でも、臭いが気になる心配がありません。

 

2.シャワーで清潔にする

前身を清潔にすることで、雑菌の繁殖を抑え、臭いのもとをたちます。

ただし、膣内をゴシゴシと洗うのはNGです。

もともと、膣内は自浄作用がありますから、石鹸や強い水圧で洗ってしまうと、炎症を起こす原因となってしまいます。

 

生理がいつもと違うと感じる原因その③痛い

生理痛の痛みとは違う痛みが襲ってきたら、やはり病気の可能性を疑う人は多いのではないでしょうか?

とはいえ、痛みも生理の症状も人それぞれですから、一概には異常であるか否かは言えません。

ですから、まずは、あなたが感じている痛みが

・ただの生理痛か

・生理痛とは別の痛みか

を調べてみましょう。

痛みの原因が生理痛以外であれば、考えられる対処法も変わってきます。

 

普通の生理痛とは違う痛みとは

●いつもの生理痛

いつもの生理痛の原因は、「プロスタグランジン」という物質が関係しているといわれています。

生理直前から生理前半までに急に増えるこの物質は、子宮の収縮を促し、子宮内の生理の血を体の外に排出させる働きをします。

このプロスタグランジンの分泌量が少ないと、生理の血が排出にも影響が出るため、ダラダラと生理が続いたり、生理の後半に量が急に増えることもあります。

これに対して、プロスタグランジンが多すぎると、子宮の収縮は強くなりますから、生理痛独特の痛みが発生します。

●生理とは異なる痛み

いつもの生理痛とは違うのに、生理中に痛みを感じる時は、子宮に関するこんな病気の可能性もあります。

 

■子宮腺筋症

生理痛発生と同じく、子宮収縮時に痛みが最もひどくなります。

この原因は、子宮そのものが肥大化していることが挙げられます。

肥大化した子宮が収縮するわけですから、それに伴って起こる出血も痛みも強くなります。

特に出血量が多い場合は過多月経とも呼び、ひどい症状になると貧血状態になるケースもあります。

生理時以外にも、下腹部痛や性交痛などがある場合もあります。激しく痛みを訴える人もいますが、反対に、そういった症状が全くないという人も少なくありません。

 

■子宮筋腫

子宮にできる良性の腫瘍です。

発生の原因はよくわかっていませんが、自覚症状がない人も多く、また転移して組織を破壊することもありません。

自覚症状のない人も多く、閉経によって症状が改善することもあります。

子宮筋腫が発生する場所によって症状にも違いが出てきますが、

・子宮収縮によって痛みが強まる

・下腹が痛む

・貧血になる

などの症状が見られます。

子宮筋腫は、不妊の原因になるとも言われています。

ですから、生理痛以外に気になる痛みがある場合は、早めに受診することで症状の改善や不妊治療にも効果が期待できるでしょう。

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こんな症状が一緒に出てきたら要注意

生理痛の痛みには、大きく分けると2つのタイプがあります。

●病気が隠れているために起きるもの

子宮内膜症や子宮腺筋症、子宮筋腫などが原因で、生理痛などを復縁様々な症状が生理初日~3日頃まで続きます。

この痛みは、生理期間以外でも生じることがあります。

主にかかりやすいのは、20代後半以降の女性です。

 

●思春期から20代前半に多いもの

子宮や卵巣が未成熟であり、さらに子宮の収縮を促すプロスタグランジンの分泌量が多いため、生理中に痛みを強く感じることがあるようです。

他にも、

・体の冷えやストレス

・ホルモンのバランスが乱れる

これらのことが原因で痛みが発生しやすくなります。

 

生理中にいつもと違う痛みが出てきた時の対処法

病気が原因と考えられる場合は、放置せずに、出来るだけ早く専門医に見てもらうことが一番の対処法となります。

病気以外が原因で起こる痛みの場合は、次のような方法を試してみると、痛みの解消に効果があります。

●鎮痛剤

市販されている鎮痛剤の多くは、子宮の収縮を促す「プロスタグランジン」の分泌を抑える成分が含まれています。

痛みが始まってから飲むよりも、痛みが来る前に飲んでおく方が、より効果は高くなります。

 

●漢方薬

漢方薬は、体質や状態に対して処方してもらうことが出来る為、自分に合った薬が見つかりやすいという点ではおすすめです。

婦人科で処方してもらえるものもあり、その場合は保険適用もあります。

 

●お腹や腰を温める

使い捨てカイロなどで、直接痛みが気になる部分を温めます。

血液循環が良くなれば、痛みが楽になります。

 

●足湯・半身浴

下半身の血液循環を、改善する効果があります。

15~20分を目安に、額に汗が出るまでしっかりと温まるのがポイントです。

 

まとめ

いつもの生理なのに、いつもと違う症状が現れると、やはり心配なのは病気です。

症状によってはセルフケアで改善が見込めるものもありますが、原因によっては放置しておくと大変なことになる場合もあります。

特に女性特有の病気が隠れている場合、不妊の原因になることもあります。

ですから、気になる症状の場合は、早めに婦人科を受診してしっかりと原因を調べるようにしてくださいね。

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