二の腕が冷えて冷たい原因は?改善・解消するにはどうする?
体に感じる冷えというと手や足の指など、どちらかというと末端部分の方がイメージとして強いですよね?
だからこそ、それ以外の部分に冷えを感じると、一体何が原因なのかと不安に感じる人も少なくないのでは?
そんなあまり冷えの症状としては耳にしない部分の1つが、今回取り上げる「二の腕」です。
「え?二の腕が冷えるってあるの?」と思う人もいるかもしれませんが、意外なことに、二の腕の冷えで悩むという人は結構いるのです。
今回は、あまり注目されることのない二の腕の冷えについて、その原因と解消法などをまとめて解説していきます。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
体が冷えるってどういうこと?
「〇〇が冷えて大変」という会話は、いろいろなところで耳にします。
それだけに、体の冷えというのは、多くの人が感じる悩みの一つでもあります。
でも、何故冷えが起きるのかということは、あまり深く考えていないのでは?
そこで、気になる二の腕の冷えについて紹介する前に、体が冷えるメカニズムについて知っておきましょう。
外的環境によって体が冷える場合
冷えが起きる原因といえば、気温が下がる冬のことを思い浮かべるという人が大半でしょう。
確かに、「冷え性」の人にとってつらい時期といえば、「冬」です。
なぜ、気温が下がる冬は、「体が冷える」という現象を起こすのでしょう?
そのキーワードは、「体温36.5℃」にあります。
一般的な平均体温といえば、36.5℃です。
36.5℃は、血液の流れが最もよくなる体温でもあります。
体の冷えには、血流の悪さが原因でもありますが、もう1つ大切なことがあります。
それは、「酵素」の働きです。
酵素は、肝臓の働きに深く関わりがあります。
肝臓は、口から取り入れた食べ物を分解する役割があります。
この時、酵素が関わることによって、肝臓で分解されたもの栄養素にしたり、解毒をする作用があります。
ですから、酵素が働かなければ、いくら食べ物を取り込んでも、栄養素として体に取り込むことが出来ませんから、生命維持には非常に深く関係してきます。
その酵素が、最も活動しやすい温度というのも体温36.5℃ということなのです。
ですから、体の表面温度がいくら上がっても体温そのものが上がらなければ、この2つの働きは鈍くなり、結果として冷えを感じる状態を作ってしまいます。
このようなことから、体温が下がりやすい冬場は、冷えが生じやすいということになります。
夏なのに体が冷える理由
気温が下がる冬に体が冷えやすいことの理由は、先ほどの説明で分かったと思いますが、気温の高い夏であっても、冷えに悩む人は多いものです。
そうした悩みを抱えている人の場合、「体を冷やす生活習慣」が冷えを起こす原因だと考えられます。
体を冷やすということは、体の表面温度を下げるということではなく、体の内部の温度が下がるということをいいます。
そのため、次のような状況だと、夏でも冷えを感じます。
●冷たい飲み物や食べ物を多くとる
夏の暑い時期になると、どうしても冷たい飲み物や食べ物ばかりを取りがちです。
確かに、汗を大量にかいたときに冷たい飲み物を一気に飲むとスッキリしますし、暑い日が続けば冷たい麺類が欲しくなります。
でも、飲み物や食べ物は、直接体の内部に入っていく物です。
ですから、冷たいものばかりをとりすぎれば、体の内部はすっかり冷えてしまいます。
そうなれば、体温が低下していきますから、「夏なのに冷える」という症状が現れます。
●温度差による自律神経の乱れ
最近では、職場や自宅でのクーラーの温度設定を適温にするということが徹底されるようになっています。
ですので、以前と比べればクーラーの温度設定の低さが冷え性の原因になっている。という人も少なくなっているのではないでしょうか?
でも、見落としがちなのが、クーラーが効いた室内と外の温度差による影響です。
室内と室外の温度差が大きければ、体にかかる負担も大きいですが、精神的なストレスもかかってきます。
この精神的なストレスこそ、見落としがちな冷えの原因にあります。
ストレスは、自律神経に大きな影響を与えます。
自律神経が乱れれば、様々な症状が現れます。
そしてその諸症状の一つに、体の冷えもあります。
ストレスは万病のもとといいますが、実は冷えにとっても大敵なのです。
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二の腕の冷えっていったい何?
身体が冷えを感じるメカニズムが分かったところで、今回の本題である「二の腕の冷え」についてみていきましょう。
二の腕が冷えるってどういうこと?
二の腕の冷えが気になる人の多くが、「二の腕だけが冷える」という悩みを訴えます。
一般的に冷えを訴える場合、「手足が冷える」ということはよく聞きますが、そのような部分には冷えた感覚がないのに「二の腕だけが冷える」と感じているようなのです。
もちろん、そのような症状が起きるということはあります。
ただし、それが「二の腕」というところがキーワードなのです。
実は二の腕には冷えやすい原因があった!
二の腕というと、肌の露出が増える時期になると、女性なら誰もが悩むあの部分ですよね?
いわゆる「ふりそで」と呼ばれる、二の腕のたるみ。
二の腕というのは、脂肪がつきやすい部分でもあるのです。
でも、脂肪がつきやすいということと冷えには、どんな関係があるのでしょう?
その謎を、ものすごくわかりやすく説明しましょう!
「脂肪は油だから冷えると固まる!」
これが、答えです!
ちょっと、肉を焼いたばかりのフライパンをイメージしてみてください。
肉の中までしっかりと火を通したフライパンには、肉から流れ出た油が大量に出ていますよね?
でも、その油は、液体状になっていて、キッチンペーパーで拭きとっても簡単に拭き取ることが出来ます。
反対に、そのフライパンを完全に冷えるまで放置してみましょう。
すると、フライパンの表面には、白く変色し固まった油が見事に現れます。
この油と二の腕の脂肪は、構造的には全く同じです。
二の腕は肉が付きやすいのではなく、
「二の腕が冷えることによって、ついてしまった脂肪が冷え固まり、流れることが出来ない」
そのためにその場にとどまります。
これが、二の腕の脂肪が増えるメカニズムだったのです。
二の腕だけが冷えるもう一つの理由
二の腕は、わきの下から伸びている部分です。
この「わきの下」という部分は、リンパ節に非常に近い部分でもあります。
リンパ節はリンパ管の各所にあるもので、リンパ管を通って流れているリンパをろ過する役割があります。
そのため、リンパ節がきちんと役割を果たすことによって、体に必要なリンパを効率よく循環させ、リンパに交じる不要な病原体をる廃物として処理することが出来ます。
このリンパ節は、血管とは違いリンパ管を使って全身にめぐっています。
ですので、リンパ節が詰まってリンパの流れが悪くなれば、本来であれば体の外に出さなければならない老廃物が身体にたまってしまいます。
そんな大切な役割を持つリンパ節に近いのが二の腕ですから、老廃物が溜まりやすい環境にあるということなのです。
さらに恐ろしい二の腕の秘密
脂肪がたまりやすく、さらに老廃物もたまりやすいという二の腕には、さらに恐ろしい秘密があります。
それは「脂肪と老廃物の合わせ技」にあります。
血行の悪さからついてしまった二の腕の脂肪に、老廃物が組み合わさると、なんと「セルライト」が発生してしまいます!
ここまで二の腕の冷えの秘密を知ってしまうと、やはり何とかしたいと思うようになりますよね?
そこで、次に「二の腕の冷え対策」について、いろいろな角度から説明していきましょう!
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二の腕が冷える症状を元から改善したい!
二の腕が冷えを放置していると、女性の大敵である「二の腕のふりそで」に大きな影響があるということがわかりました。
その理由が分かれば、放置するよりは改善していくのが一番です。
食べ物で二の腕冷え解消
まずは、食べ物で二の腕冷えの解消をしていきましょう。
●玉ねぎ
血流が悪くなることが、冷えの最大の問題です。
その点、玉ねぎは血液サラサラ効果が抜群です。
しかも、脂肪がたまりやすい二の腕にうれしい、脂肪燃焼効果も!
●セロリ
むくみ解消効果が高いセロリは、食べるだけでなく、その香り成分にも注目!
なんとセロリの香り成分は血行促進効果がありますから、スープなどに加えるのも、二の腕の冷えにはかなり効果があります。
しかも、むくみ解消効果も高いですから、冷えたものを摂りすぎてむくんでしまいやすい夏の食事に、頼もしい食材なのです。
●トマト
夏野菜の代表であるトマトは、脂肪燃焼に効果が期待できる野菜の一つです。
リコピンが豊富なことでも有名なトマトですが、実はこのリコピンこそが、二の腕の脂肪に効果があります。
リコピンは、抗酸化作用があります。
そのため、中性脂肪や悪玉コレステロールを撃退してくれるうれしい効果があるのです!
また、旬の野菜には体にとって良い効果を与えてくれるといいます。
特に夏の二の腕冷えが気になる場合は、旬のトマトで積極的に脂肪を撃退していくのも良いですね!
二の腕冷えにはリンパマッサージが効く!
わきのリンパ節がすぐ近くにある二の腕には、リンパマッサージがかなり効果的です。
簡単ですが、始める前には、ちょっとしたポイントがあります。
それは、「体を温めること」です。
体を温めながらリンパマッサージをするのなら、「お風呂上がり」が一番!
早速、今日から始めてみたいリンパマッサージについて紹介します。
●簡単リンパマッサージ
- 左右の肩を大きく回してほぐします。
- 首を左右それぞれ回して、首周辺の筋肉をほぐします。
- 両脇の下に親指をあて、ゆっくりと力をかけて押します。
- 次に右側の腕の関節を、ゆっくり通します。おわったら、反対側の腕の関節も、同じように刺激します。
- 右手の指先を、左手の親指と中指で、ゆっくりと押しながら刺激します。終わったら、反対側の指も、同じように刺激します。
- 親指の腹を使って、へその周りを強めに圧をかけながら刺激します。
- 太ももの付け根を、しっかりともみほぐします。
- 足の裏を親指の腹を使って、優しく刺激します。
まとめ
二の腕の冷えは、なんと、女性に大敵の「脂肪」にも深く関係していました。
そのため、二の腕の太さが気になるのと同じタイミングで、二の腕の冷えが気になるようになったという人も多いものです。
二の腕の冷えは、体の中が冷えることで起こるといわれています。
だからこそ、体の中からしっかりと温め、老廃物をため込まないように心がけることが、症状改善にも期待できますよ!