唇に大きい水ぶくれができた原因は?痛い・痛くない場合について解説!

唇といえば、食事や会話など、普段からよく使う部分です。

そんな唇に大きな水ぶくれが出来てしまったとなれば、どうしても不便を感じてしまいます。

しかも、顔の中心部分に位置する唇ですから、見た目が気になって仕方がないという人も多いことでしょう。

そこで今回は、唇に水ぶくれが出来たときに考えられる原因・対処法などについてまとめて解説をしていきます。

では、早速見ていきましょう。

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唇って一体どういう役割があるの?

会話をするときも、食事をするときも、よく動く働き者の唇。

それだけに、とても身近な体の一部なのですが、その役割は、意外なほどよく分かっていないというのが現実なのでは?

まずは、唇にできてしまった水ぶくれの原因について説明する前に、唇の役割についてしっかりと解説していきましょう。

 

唇が柔らかい理由

唇という器官は、生物であればどれもが持っているものではありません。

唇を持っている生物は、実は哺乳類のみに限られています。

哺乳類といえば、母乳によって成長する過程がある生物です。

かんたんにいえば、「おっぱいを飲む」ということになるのです。

そのため、哺乳類の代表である人間は、もちろん唇を持っています。

おっぱいを飲むという行為は、実に複雑です。

吸い口に唇を密着させ、空気が漏れないよう形を変形させて吸い込みます。

これは、唇が柔らかくなければ不可能な行為です。

もしも、唇が爪のように硬い組織でできているのであれば、うまく口を変形させることもできませんし、空気が漏れないように吸い口に密着させるということもできません。

しかも、哺乳類にとって生まれてすぐの段階で母親の母乳を飲むということは、生きるということですから、生命維持にとって非常に大切な行為です。

ですから、哺乳類には唇があり、しかもその唇は柔らかくお乳を吸いやすい構造になっているというわけなのです。

 

どうして唇は敏感なの?

唇は、柔らかいだけでなく、さまざまな感覚に対しても非常に敏感に反応するようにできています。

生後間もない赤ちゃんを例に、このことについて説明していきましょう。

生まれてすぐの赤ちゃんは、実はほとんど目が見えていません。

それでも、生命維持のためにお乳を飲まなければならないという使命を、きちんと果たすことができます。

そのときに活躍するのが、唇の働きです。

目でおっぱいの位置を確認することができない赤ちゃんは、唇に触れる感触によって、おっぱいを探し当てます。

やわらかく口に入れても危険がないものであると判断するからこそ、赤ちゃんは目が見えてなくてもおっぱいを飲むことができるのです。

もちろん、成長してからも唇が持つこの働きは続きます。

熱いものを食べて唇をやけどするというのも、この働きがあるからです。

食べ物の熱さを感じるのは、口の中だけではありません。

唇が食べ物の温度を察知することができるからこそ、熱い食べ物であっても食べることができます。

この働きを持っていないほかの生物にとっては、たとえ唇を持っていたとしても熱いものを食べることはできません。

 

 

唇に水ぶくれができる原因は?

とはいえ、顔の中心に位置する唇に、水ぶくれが出来たとなると、やはり見た目が気になります。

そこで、今度は唇に水ぶくれが出来る原因について見ていきましょう。

唇に水ぶくれが出来る原因には、次のようなことが考えられます。

 

口唇ヘルペス

唇に水ぶくれが出来たときの多くが、口唇ヘルペスが原因であると考えられます。

口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスに感染したことによって発症します。

単純ヘルペスウイルスに感染した場合、最も症状が出やすいのが唇といわれています。

最初は、周辺がちくちくとした痛みを感じます。

そのうち、熱を感じたり、水ぶくれのようなものが増え、痛みや痒みを感じます。

さらにこの水ぶくれの中には、ヘルペスウイルスが詰まっていますから、破裂して中の体液が外に飛び出てくると、付着した周辺で新たに感染していきます。

通常であれば、感染後3~7日程度で症状が現れます。

完治までは、約2週間程度かかります。

また、完治しても、一度感染するとウイルスは体内に残るため、何度でも再発する可能性があります。

再発する原因は様々ですが、基本的に免疫力が低下しているときに再発しやすいと考えられています。

 

アレルギー性接触性皮膚炎

唇は皮膚の一部ですから、アレルギー物質が唇に触れることによって、皮膚炎を引き起こすことがあります。

アレルギー反応を引き起こす原因としては、食べ物が最も多く考えられていますが、女性の場合であれば、化粧が原因となって皮膚炎を引き起こしている可能性もあります。

 

口角炎

唇の両端に炎症を起こし、水ぶくれやかさぶたなどの症状が現れるのが特徴です。

一般的に考えられる原因としては、

・ビタミン不足

・過度のストレス

・寝不足

などがあります。

 

やけどによる水ぶくれ

熱い食べ物をあわてて口に入れたときに、やけどをおこし、唇に水ぶくれが出来るということがあります。

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唇に出来た水ぶくろへの原因別の対処法は?

原因によって、水ぶくれに効果が期待できる対処法が異なります。

 

口唇ヘルペスの場合

ウイルスの感染によって起きる病気ですから、抗ウイルス剤の投与によって症状改善の効果が期待できます。

病院を受診する場合は、皮膚科を受診します。

また、最近では、口唇ヘルペスに効果のある市販薬も販売されています。

ただし、これは再発に対する治療薬ですから、過去の症状と照らし合わせて購入する必要があります。

しかも、市販薬にも種類がありますので、再発であっても、過去の症状が確認できない場合は購入することが出来ない場合もあります。

ですから、症状が出たとしても、口唇ヘルペスの診断を受けたことがなければ、購入はできません。

初めての場合は、必ず皮膚科を受診する必要があります。

 

口角炎の場合

口角炎の場合、口の両端に水ぶくれが出来ているため、せっかく傷がふさがっても、食事や会話などで口をあけるたびに、傷が開いてしまうこともよくあります。

平均して完治までは約2週間かかると見られています。

しかし、ふだんからよく動かす部分でもありますから、放置せずに専門機関を受診することをおすすめします。

受診する場合は、内科または皮膚科となります。

 

唇に出来た水ぶくれへの今すぐできる対処法とは?

次は今すぐできる唇の水ぶくれへの対処方法について解説をしていきます。

 

とりあえず食事で治す

唇に水ぶくれが出来たときは、ビタミンを積極的に補充するということが大切です。

特にビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンCは、水溶性ビタミンのため、体内の水分と一緒にすぐに体から排出されてしまいます。

そのため、気をつけていても不足しがちな栄養素といわれています。

 

免疫力を高めて治す場合

免疫力が低下すると、口唇ヘルペスのようなウイルス感染が原因の場合は、再発しやすくなります

免疫力は高めるには、正しい生活習慣を送るということが大切になりますから、日頃の生活を一度見直してみるということもよいでしょう。

 

唇の水ぶくれが痛い?痛くない?

唇に出来る水ぶくれは、実は、その原因が何かによって、痛みに違いがあります。

 

唇の水ぶくれが痛い時は?

痛みを感じる水ぶくれの場合は、「口唇ヘルペス」の可能性があります。

初期症状にちくちくとした痛みを感じるのが特徴です。

 

唇の水ぶくれが痛くない時は?

痛みの症状よりも、痒みや炎症のほうが強いのが、「口角炎」「アレルギー性接触性皮膚炎」です。

水ぶくれのほかにも、赤い斑点が出ることもあります。

 

まとめ

唇は、全身の皮膚の中でも特に薄くデリケートなため、水ぶくれが出来てから完治するまでしばらく時間がかかります。

とはいえ、食事や会話などでよく動かす部分に出来る水ぶくれですから、日常生活にも支障が出る可能性があります。

原因がわかれば、薬による治療で症状を改善したり、痛みの症状を軽減することも出来ます。ですから、我慢して放置せずに早めに相談することが大切です。

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