唇に白いプツプツが出来る原因は乾燥なの?かゆみがある時は?
鏡を見るたびに目にする部分といえば、顔の中心に位置する唇ですよね。
唇のトラブルで一番目につくのは、カサカサとした荒れの症状。
特に乾燥が気になる冬などは、こまめにチェックするという人も多いのではないでしょうか?
でも、そんな普段からよく目にする唇に、白いプツプツが出来ているのを見つけてしまったとしたら、どうしますか?
「なにこれ?病気?ただの乾燥?それとも?」といろいろな不安が押し寄せてくるのではないでしょうか?
そこで今回は、唇にできた白いプツプツに注目し、その原因や症状の特徴、かゆみがある場合の対処法なども含めて解説していきます。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
唇は体の様子を知らせてくれるもの
唇は、体の不調をいち早く知らせてくれる便利な器官。
そのため、色や表面の状態、できものなどをチェックすることで、体の都の部分が不調を訴えているのかを知ることが出来ます。
唇の色でわかる体の不調
唇は、色の変化によっても体のどの部位が不調を訴えているのかを知ることが出来ます。
まずは、白いプツプツの原因を知る上でも、あなたの体が抱えているその他の不調の存在も調べてみましょう。
●白っぽい色をしている場合
唇全体の色が白っぽい場合は、「貧血」が原因である可能性があります。
●赤っぽい色をしている場合
唇全体の色が、いつもより強い赤に感じる、または赤黒く見えるという場合は、「血流の悪化」が原因である可能性があります。
●上唇だけが赤っぽい場合
上唇だけが、いつもより強い赤色をしている場合は、「肝臓」「胆のう」が原因である可能性があります。
●下唇だけが赤っぽい場合
下唇だけが、いつもより強い赤色をしている場合は、「胃」「膵臓」が原因である可能性があります。
唇が乾燥する理由
「もしかしたら唇の乾燥が白いプツプツの正体かも」と考えるまえに、唇が乾燥する理由について説明しておきましょう。
●唇は乾燥しやすい構造だった!
唇は、全身を覆う皮膚の一部です。
ですが、その他の皮膚と決定的に違う点があります。
唇以外の皮膚の場合、表面が乾燥し、体内の水分が蒸発していかないよう、皮脂膜というものを作ります。
この皮脂膜は、皮脂腺と汗腺によってつくられるのですが、この2つが唇にはありません。
そのため、唇は皮膚の一部でありながら、自ら乾燥に対抗する手段を持っていないということなのです。
●実は紫外線対策を忘れやすい部分だった!
顔の乾燥対策として、多くの人が紫外線対策を施していると思いますが、その紫外線対策は唇も含んでいますか?
乾燥対策をする場合、日中の紫外線をいかにしてカットするかという点も大切になります。
そのため、顔全体の紫外線対策は、日焼け止めクリームやつばの広い帽子を着用するなど、それぞれ工夫をしながら対策をしている事でしょう。
ところが、唇の紫外線対策はどうでしょう?
乾燥予防としてリップクリームを使用する人は多いでしょうが、そのリップクリームにはUVカット機能が含まれているでしょうか?
そうなのです。
紫外線対策で見落としがちなのが、「唇」でありながら、顔全体で見ると唇は前に突き出ていますので、日光にあたりやすい部位になっています。
そのため、紫外線の被害を受けやすいにもかかわらず、紫外線対策を忘れがちな唇は、それだけで乾燥のリスクが高いといえるのです。
●皮膚が薄い
唇の皮膚は、その他の皮膚と比べても、非常に薄い構造をしています。
そのため、紫外線や外気の乾燥による影響を、他の皮膚と比べて強く受けるようになっています。
唇にできた白いプツプツの正体は・・・
唇は、皮膚の一部とはいえ、様々な状況や影響に強く影響を受けるということがわかりました。
そこでここからは、今回の本題である「白いプツプツの正体」について解説していきましょう。
ずばり、このプツプツは…
この白いプツプツの正体は、一つではないようです。
唇にできるプツプツの正体として最も可能性が高いのが、「口唇ヘルペス」です。
白いプツプツがヘルペス以外である可能性は?
口唇ヘルペス以外でも、白いプツプツが現れることがあります。
●フォアダイス
フォアダイスが原因の白いプツプツは、男性の場合、「男性器」にできることが多いのですが、女性の場合は「唇」にできることが多いです。
フォアダイスが出来る原因として考えられるのは、「過剰な皮脂腺の分泌」によって白いプツプツが現れるといわれています。
皮脂腺の過剰分泌は、皮脂のつまりを引き起こし、そこに汚れが溜まってしまうことで、吹き出物のようなものが出来てしまいます。
そのため、皮脂腺が原因のプツプツは、いわゆる「ニキビ」または「ふきでもの」というものになります。
ただし、唇にできるフォアダイスの場合は、これが原因であるとは考えられません。
唇には、皮脂腺がありません。
そのため、皮脂腺の過剰分泌によって起こることはありません。
唇にフォアダイスが出来る場合の原因は、「ビタミン不足」または「血流悪化」にあると考えられています。
■フォアダイスの主な症状とは
ニキビや吹き出物のような白いプツプツはみられますが、痛みやかゆみはありません。
また、ウイルス感染ではありませんから、第三者に感染することもありません。
●手足口病
夏場に保育園や幼稚園で多く見られる病気です。
唇の中に、白いプツプツができて、さらに手のひらや足の裏などにも同じ症状がみられるようであれば、この病気の可能性が高いと考えられます。
ウイルス感染によって発症するのですが、手足口病の原因となるウイルスは、かなり強力な感染力を持っています。
そのため、感染が確認された場合、完治までは保育園または幼稚園への登園は控えるよう、指示されることがあります。
■手足口病の主な症状とは
風邪のような症状を起こすことがあります。
また、高熱にはなりませんが、発熱の症状が現れる場合もあります。
ほとんどの場合、唇や手足に白いプツプツがあらわれますが、かゆみや痛みはないようです。
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この白いプツプツを治す方法は?
気になるこの白いプツプツは、一体どうすれば治るのでしょう?
病院に行くなら何科なの?
●口唇ヘルペスの場合
皮膚科を受診しましょう。
●フォアダイスの場合
皮膚科を受診しましょう。
●手足口病の場合
小児科または皮膚科を受診しましょう。
今すぐ何とかする方法はある?
●口唇ヘルペスの場合
口唇ヘルペスは、ヘルペスウイルスに感染したことによって発症する病気です。
早く治したい場合は皮膚科を受診し、抗ヘルペスウイルス薬や抗生物質を処方してもらうのが一番です。
そのまま放置していても、自然治癒する病気ですので、症状が軽い場合は経過観察をするというのもよいでしょう。
ただし、プツプツした部分をつぶしてしまったり、潰した部分から飛び出た体液が別の部位に接触してしまうと、あらたな場所がヘルペスウイルスに感染する可能性があります。
●フォアダイスの場合
フォアダイスが原因で起きる白いプツプツは、基本的には生理現象によって起きるものですので、治療を受けなくても自然に治癒します。
ただし、顔の中心部である唇にできる吹き出物ですから、見た目が気になる場合は、皮膚科を受診してみてください。
●手足口病の場合
手足口病は、残念ながら特効薬となる抗ウイルス薬はありません。
そのため、対処療法が中心となります。
重症化することはほとんどありませんから、自宅での経過観察が主な対処法となります。
自分でできる方法は?
口唇ヘルペスやフォアダイスの場合、免疫力の低下が原因で症状が起きるということが考えられます。
ですから、正しい生活習慣を守り、バランスの良い食生活を送るということが大切になります。
●正しい生活習慣
過剰な疲労や過度のストレス、睡眠不足などは、免疫力が低下する原因となります。
●バランスの良い食生活
唇のトラブルは、胃や胃腸とも深く関係があります。
ですから、胃に負担がかかる
・刺激物や暴飲暴食
・アルコールの大量摂取
などは避ける必要があります。
その上で、皮膚粘膜を維持するために欠かせない「ビタミンB群」を、意識して取り入れるようにしましょう。
ビタミンB群が多く含まれているのは、レバーやウナギのかば焼きなどがありますが、その他にも、納豆・卵・マグロ・カツオ・バナナなどにも多く含まれています。
まとめ
唇に現れるトラブルは、胃や十二指腸、免疫力の低下が深く関係している場合があります。
どれも、生活の乱れ、不規則な食生活などが発症を引き起こす原因となっている可能性があります。
まずは、白いプツプツの正体が何であるかを見極め、気になる場合は、専門機関を早めに受診するようにしてくださいね。