するめの食べ過ぎは太る?塩分はどれくらいあるの?
「するめ」と聞くと、縄のれんの居酒屋で日本酒片手に摘まむ酒のつまみ・・
というイメージを思い浮かべる方もいらっしゃるかと思います。
だるまストーブの上で炙る・・・
というイメージをお持ちの方も多そうですよね。
そんな庶民的なするめですが、その歴史は平安時代からと意外に古く、そして深く知られている食品なのです。
するめは、日本のみならず、朝鮮半島、中国南部から東南アジアで親しまれている食品で長期保存にむいています。
縁起物としても有名で、結納の際に相手方に納める品としても有名です。
縁起物としても、ちょっとしたオヤツとしても、酒の肴としても大人気のするめですが、最近は「するめを食べると太る」「するめは塩分が多すぎる」と言った情報も・・・?
今回の記事では、するめのカロリーや栄養素を紹介しながら、するめを食べると本当に太るのか?と言った疑問を今回は解決していきます。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
イカ(するめ)の栄養ってどのくらい?
「するめ」はイカを乾燥させて作った物と言う事は、周知の事実ですよね。
では、するめと生のイカは栄養分なども同じなのでしょうか。
「するめを食べると太る」「するめは塩分過多」かどうかを検証するには、まずはするめの正体を知ることが大切ですよね。
ここでは、するめの原材料であるイカと、乾燥させたあとのするめとでどれだけ栄養価が違うかを見ていってみましょう。
イカの栄養素
イカ料理と言えば、お刺身やてんぷらが思い浮かびますよね。
もはや日本のソウルフードと言っても過言ではない程に人気のイカ。
以前は、イカにはコレステロールが多く含まれるので、あまり摂取しない方が良いという健康指導があった時期がありました。
しかし、のちの研究で、イカのコレステロールは善玉コレステロールであることがわかり、食べても問題ない事が認められています。
その他にイカの代表的な栄養素と言えば、やはりタウリン。
アミノ酸の一種で、
・疲労回復や子血圧の防止、
・玉コレステロールの抑制
・むくみの改善
など様々な効果がある栄養素です。
カロリーも、イカ1杯で約260㎉、そのうちのほとんど(約210㎉分)がタンパク質なので、低カロリー、高たんぱくのヘルシー食材と言えますね。
するめの栄養素
するめはイカを乾燥させたものですので、当然水分量は減少します。
生の時の約80%から20%までに減ってしまいますが、そのほかの成分に大きな変化はないと言われています。
アミノ酸も変化しないので、タンパク質の栄養価も生の時とかわらないのは嬉しいですよね。
乾燥させたことで、硬くなりますので「消化に悪い」ともいわれますが、するめの消化率は約90%で、煮たスルメイカの消化率の約93%と消化率を比べても大差ない事がわかります。
するめについている白い粉はカビ?!
食品に白い粉がついていると「カビ?!」と思ってドキドキしてしまいますよね。
しかし、これはイカに含まれている栄養素のタウリンや、プロリン、グルタミンなどのアミノ酸が結晶になったものなのです。
昆布や干し柿にも白い粉がついているのを見た事がありませんか?
あれと同じで、食品に多く含まれているエキスが結晶になったものなのです。
そもそもするめは水分量が20%ほどしかありません。
ここまで乾燥した食品は腐る事もないですし、カビも発生しないと言われているので、安心して召し上がって下さいね。
するめは、生でも乾燥させても栄養価が損なわれない事がわかりました。
そして体に良い影響を与えるアミノ酸もしっかりと含まれている食べ物だという事もわかりましたね。
では、この素晴らしい食材であるするめに、どうして「太る」という声が寄せられているのでしょうか。
次の見出しでは、「するめを食べると太る理由」についてみてみましょう。
するめを食べると太るって本当?!
最近では著名人までが「するめダイエット」に挑戦する程に、ダイエット食品としても人気のするめ。
それなのに、「するめを食べると太る」という声が出てくるのは何故でしょうか。
それは、もしかしたら食べ合わせや、カロリーと言った数字だけの部分をみているからかもしれません。
ここでは、するめのダイエット効果を見ながら、本当にするめを食べたら太るのかを見ていきましょう
するめは高カロリー?
するめ100gのカロリーは、約340㎉。
こう考えると確かに、決して低いとは言えないカロリー数ですよね。
しかし、100gもするめをかじったら顎がおかしくなってしまいます。
普段おつまみとして食べる時は、丸ごと1枚ではなく、小さく切ってたべますよね。
だいたいの目安として1人5片程かと思います。5片として考えると重さは約8g、カロリーにして27㎉ですので、かなりのローカロリー食です。
しかも、乾燥して硬くなっていますので、噛みごたえがある事から、満腹中枢が刺激されて満足感があります。
何と言ってもあの硬さですから、ついつい食べ過ぎてカロリーオーバーと言う事も考えにくいです。
以上の事からも、ダイエットにはもってこいの食品だと考えられますね。
食べ合わせには要注意!
するめは自体は、噛めば噛むほど味が出る食品ですので、本来であればそのまま食べれば良いように作られています。
しかし、「あと一味」の工夫として、マヨネーズをつけたりするとカロリーが一気に跳ね上がります。
そうなのです、するめそのもので太るのではなく、一緒に食べるもののカロリーが高くて太る・・・という考え方の方が正しいのです。
例えば、するめは比較的塩気の強い食品ですので、喉が渇いたからと言ってジュースをがぶ飲みすると、そのジュースに含まれている糖分で太る、といった具合です。
するめそのものには太る要素がない事が分かりましたね。
またいくらタウリンが豊富とは言っても、偏った食事は体に良くはありませんの。
ですので、するめをダイエットに用いる場合は、
・どうしてもお腹が空いた時
・真夜中に間食するわけにはいかない時
こういった時に、するめを少量良く噛んで食べると言った方法をおすすめします。
するめの塩分について
一口に「するめ」と言っても、その使用用途は多くあります。
生で食べる事もあれば、燻製にしたり塩辛にしたり・・・
調理方法によってかなりの違いがでてくるのは事実です。
ここではするめに含まれる塩分をみながら、どのように食べていったら塩分過多にならないのかを考えて行きましょう。
するめの塩分色々
今回は、わかりやすく100gあたりに含まれる塩分で見ていきましょう。
例えば、するめは100グラムあたり3グラムの塩分です。
イカ燻製は6グラム、いかあられは1.8g、塩辛は7gです。
高血圧の方の1日の塩分摂取許容量は6gといわれているので、塩辛を100g食べたら、もう許容量をオーバーしてしまいます。
しかし、塩辛などの嗜好品を一度に100g食べるというのはなかなか考えにくいので、常識的な範囲で食べていれば、それほど気にする必要のない程度の塩分だと考えることができます。
塩分の多いするめを食べ続けるとどうなるの?
当然ですが、1日に何枚もするめを食べると塩分過多となります。
その結果として、
・体がむくんでしまう
・高血圧症を引き起こす
という自体を招きかねません。
いくら美味しくても、健康を損ねてしまっては元も子もありませんので、常識の範囲内の量で食べる事を心がけてくださいね。
まとめ
如何でしたか?するめは生でも乾燥させても、栄養価が変わらず美味しく食べられる食品だと言う事が分かりました。
食べ合わせにさえ気を付ければ、ダイエットのお供にも最適な食品です。
食べ過ぎに注意しながら、おやつに、おつまみに・・と「噛めば噛むほど味が出る」するめを楽しんでいってくださいね。