肩の付け根が痛い時の原因と対処法!しこりがある場合は?
私たちが日常的に痛めやすい箇所のひとつに「肩」が挙げられることが良くあります。
それはスポーツが原因だったり、寝違えで痛めてしまったり、理由や症状は様々で老若男女問わず痛める可能性があります。
特に肩という場所は脇や首などリンパが通っている箇所が近いこともあり、内側から忍び寄る病気にも関係してくる場所でもあります。
今回の記事では、
・肩の付け根が痛い時の原因と対処法
・さらにしこりがある場合はどうするべきか?
についても解説していきます。
では、早速見ていきましょう。
今回の流れ
肩の付け根が痛い時に考えられる病気
肩の付け根が痛いときはそれだけで日常生活に支障が出る人も少なくありません。
もちろん、人によって症状はそれぞれなのですが、「すぐ治るかな?」と考えるのは良くありません。
こちらでは肩の付け根が痛い時に考えられる怖い病気について解説していきますので、こちらを見て、今痛みを感じる人は、自分がどの症状に当てはまるかについて見ていきましょう。
しこりがあり、痛みがある症状についても解説していきますので、要チェックですよ。
腱の損傷、断裂
スポーツをやっている人に多いかもしれません。
肩の付け根には筋肉があり、様々な腱が入り組んでいます。
じん帯なども存在し、それぞれに関節を動かす働きや肩を正常に動かすように機能していますが、一つでも欠ければ異常が現れる可能性も否定できません。
スポーツの他にも、加齢や仕事など日常生活のふとした瞬間に、症状がいきなり出てくることも多く予防もなかなか難しい症状です。
腱の損傷・断裂で我慢できなかったり、眠れなかったりするほどの痛みを伴う場合もあり、病院に行った際には痛み止めを貰う人も少なくはありません。
安静にしてできるだけ肩の付け根を動かさないのが完治への近道です。
軟部肉腫
体内の軟部に悪性の腫瘍が出来る「軟部肉腫」は痛みが少なく、しこりが出来る症状が特徴的な病気です。
体内に軟部と言っても様々な場所であり、肩の付け根ももちろんですが、筋肉や腱、脂肪などやわらかい部分に出来るものを「軟部肉腫」と呼びます。
癌の一種で、骨や臓器は含まれないのも特徴的です。
リンパなどを圧迫することにより、腫瘍に痛みやしびれなどが出る場合もあり、多くの場合は自覚症状もほぼなく、急に大きなしこりが出来ているのが症状とされています。
ただ、発症するのは稀な例とされており、現在の肺がんの発症数から見ると1/90の可能性となっているようです。
肝臓疾患の可能性
肝臓疾患と肩の付け根に何か関係が?
と思われるかと思いますが、実は肝臓疾患と肩の付け根には密接な関係があります。
肝臓の場所は体の右にあり、それにより関節や付け根が痛み始める場合があります。
痛みの他にも右肩が凝りやすいといった症状もあり、肝臓疾患に気づかずに整形外科などで診察をした場合に原因がわからない痛みとなる場合もあります。
肝臓は癌になる可能性もありますが、肝臓疾患自体は血液検査などで発覚する場合もあり、会社などの健康診断で発覚するケースもあります。
決して見つかりにくい場所ではないので、定期的な健康診断は重要です。
心臓疾患の可能性
肝臓は右にありますが、心臓は左にあります。
よって、肝臓疾患とは逆に心臓疾患が原因で左の肩の付け根が痛む場合もあります。
不整脈や心臓神経症など原因となる病気は様々ですが、人間の核の部分となる心臓なだけに疾患があるままでは、日常生活や肩の付け根以外にも様々な異常が出てくるでしょう。
こういった症状が見受けられる場合には、出来るだけ早く病院を受診するようにしましょう。
肩の付け根が痛い時の対処法とは
肩の付け根が痛い時はすぐに病院に行けない方もいるかと思います。
眠れない程の痛みでも少しの対処法で1日凌げることもありますので、こちらでは肩の付け根が痛い時の対処法を紹介させていただきます。
体の姿勢を正す
体の姿勢の乱れは肩こりや腰痛などの原因となっています。
特に四十肩や五十肩が原因で痛みがある人は姿勢を正すことを日常的に行っていると、症状が改善する可能性も出てくるかもしれません。
・デスクワークなどで1日中座ったままの人は猫背になっていないか?
・椅子の上で足を組んでいないか?
などをチェックしてみてください。
その癖が症状の原因になっているかもしれません。
軽くストレッチをしてみる
肩が少し凝ってる場合や痛みが軽い場合は軽くストレッチをすることで、血行が良くなり、症状の改善に繋がる場合もあります。
両腕を後ろで組んで伸ばしてみることで程よい気持ちよさが得られたら、ぜひそれを続けてみてください。
しかし、痛みがひどい場合のストレッチは症状を悪化させる可能性もあるので、おすすめできません。
あくまで軽い痛みの方のみお試しくださいね。
マッサージをしてみる
こちらも肩の痛みが少なめの人におすすめの方法は「マッサージ」です。
加齢による疾患が原因の場合は血行促進で症状がよくなる場合もあり、マッサージも効果的な方法のひとつといえます。
その他にも血行促進という意味で温泉などに入浴するのも良いですね。
心のリフレッシュにもなります。
肩の付け根を冷やす
「腱の損傷、断裂」の場合、激しい痛みがある可能性も考えて、マッサージやストレッチなどはおすすめできません。
こういった症状の完治への近道は一刻も早い病院への診察なのですが、すぐに病院へ行けない場合は「肩の付け根を冷やす」というのがいいでしょう。
スポーツでのケガの多くは冷やしておくのが良いとされていますが、「腱の損傷、断裂」がスポーツが原因によって起こることもあると考えると、冷やすというのも適切な対処法かと思います。
方法は、氷袋で凍傷にならない範囲で15~30分ほど患部を冷やします。
感覚がなくなるくらい(すこしピリピリ感が出るくらいがベスト)まで冷やし、いったん氷袋を外します。
痛みが続く場合は再度冷やします。
あくまで痛みを麻痺させるのが目的なので、冷やしすぎるのは注意しましょう。
最後に肩の付け根が痛い時の原因としこりができる原因についても追記しておきます。
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肩の付け根が痛い時の原因としこりが出来る原因
肩の付け根が痛むときの理由は人それぞれなので、外部からの衝撃を受けた際はその理由はより明確になるかと思います。
しかし問題は、何もしていないのに急に肩の付け根に痛みが発生した場合です。
こういった場合はリンパの腫れや五十肩や四十肩など年齢によっての疾患も出てくるかと思います。
特に五十肩や四十肩は腕が肩より上に上がらない等といった特徴的な症状もあり、わかりやすいかと思います。
単純に肩の付け根が炎症を起こしているだけというものもありますが、こういった炎症を起こしている場合は無理に動かさずに患部をほどよく冷やしたりしてみるのも効果的です。
また、肩の付け根が痛いにプラスしてしこりが出来る場合。
しこりが出来る原因のひとつにも炎症が挙げられます。
炎症があるしこりは大抵、痛みを伴い、良いものではありません。
細菌感染の可能性もあるので、何にしても痛みがある場合は皮膚科や整形外科などがある病院で診察してもらうのが完治の近道です。
また、痛みのないしこりの場合は脂肪腫や老廃物が固まって出来た粉瘤などの可能性の場合もあります。
良性のものも多く、痛みがない場合はそのままにしてもかまわないかと思いますが、ものによっては自然に消えないものもあります。
人によって出来やすい人もおり、肩の付け根だけではなく、体全体に出来る可能性があります。